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第1章:VS悪堕者(シニステッド)
案件27.もったいない精神
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リンドーとモズロウが変異した闇異の名は【聖明師】、別名闇治異救者。
聖明機関の隊員だけが変異でき、パワードスーツのような見た目で白を基調とし頭部には黒い突起がある。部隊や隊員によって、装備やデザインが若干異なる。
対闇異戦を重視し、武器や必殺技には浄化の効果がある。
「大人しく投降すれば、串刺しにならずに済むよ」
「だれが・・・!」
飢絶闇異モッタナイは常人では認識できないスピードで飛行し、触れた食べ物を別の場所へ転送する異能で街中の廃棄食品を盗んでいた。
しかし目の前に獲物があるのにそれが出来ないのは、二人の聖明師に妨害されているからだ。
モズロウの聖明師は、背中に翼を生やし2本の槍を構えモッタナイ以上の高速飛行ができる。
「正義の名のもとに投降しろ!!」
一方リンドーの聖明師は、拳銃から御札のような形の誘導弾を放ちモズロウを援護していた。
「リンドー、奴を廃棄食品に近づけず少しずつ削っていくよ」
「了解です、モズ先輩!」
カネリファイヤとリチャウターは、聖明機関の連携攻撃で追い詰められるモッタナイの様子を眺めていた。
「手を貸したら、かえって邪魔になりそうだな・・・」
「オレ様の出番もなさそうだな!」
その時リチャウターは、別方向から放たれた飛び道具に気づき手で防御した。なんと6人の闇異が乱入してきたのだ。
「同胞の敵を取らせてもらうぜぇ」
「お前たちを倒して手柄を上げてやる!」
「闇の赴くままに!」
「こんな時に悪堕者!?」
「歓迎するぜクソ野郎どもぉ!!」
「モッタナイは僕が押さえる、リンドーは黒火手団に加勢するんだ!」
「了解!」
26日11時3分、廃棄食品をめぐる戦いは、黒火手団&聖明機関対モッタナイ&悪堕者に発展した。
両陣営の肉体と武器がぶつかり合い、激しい技の応酬が繰り広げられた。
「聞いたぜ黒火手団、捨てる予定の食い物を集めてるんだってな」
「お前らに代わって処分してやるよ!!」
そう言って悪堕者の一人が、廃棄食品目がけて銃弾を放った。
「しまった!」
異救者たちは他の悪堕者に阻まれ、廃棄食品を守れない。
その時モッタナイがモズロウを振り切り、廃棄食品を庇ったのだ。
「なにっ!?」
銃弾の直撃を受けたモッタナイは、その場で倒れてしまった。
「飢餓を・・・撲滅・・・!」
「この人は本気で、飢えに苦しむ人々を救けようとしてるんだ!」
「お前にも、正義があったのか・・・」
「おいおい、なんで生ゴミを守ったんだ?」
「生ゴミだと・・・!」
悪堕者の無神経な発言が、異救者たちの怒りを買ってしまった。
「食い物を粗末にするヤツらは、ゲキアツにしてやるぞ!!」
「モッタナイに代わり、この手で守ってみせる!!」
「正義に代わって、お前たちを撃つ!!」
「君たちは串刺し刑だ」
異救者たちの猛攻により、悪堕者たちは次第に押されていった。
「くそっ、今日はこれくらいにしてやる!」
悪堕者たちが撤退を始めたが、異救者たちがそれを許すわけがなく、それぞれ必殺技の構えに入った。
リンドーは悪堕者の一人に狙いを定め、拳銃を力を集中させた。
『ジャスティバレット!!!』
巨大な御札型の誘導弾が放たれ、それに気づいた悪堕者が全速力で逃げるが、次第に距離は縮まり命中して爆散した。
「ぎゃあああああ!!」
一方モズロウは片方の槍を投げると4本に分裂し、悪堕者二人の両足を突き刺し動きを封じた。
『シュライクメント』
そしてもう片方の槍を上空に投げると、10本に分裂し悪堕者に降り注ぎ串刺しにした。
「ぐえええええ!!」
二人の悪堕者は、百舌鳥の早贄にされたような無惨な姿を晒し爆散した。
『チャンプファイヤー!!』
『救手ハグネード!!』
「何故だあああ!たかが生ゴミなんかのためにいいい!!!」
残り三人の悪堕者も、黒火手団の必殺技を受けて撃破された。
食べ物の恨みは恐ろしい、我々も気をつけなくてはならない。
11時29分、異救者たちはモッタナイと悪堕者の拘束に成功した。
「あなた方は、モッタナイこと上内メグムの犯行に協力していたんですね?」
同日13時14分、人に戻った4人は手錠をかけられたメグムを連れてキガボクメツに赴き、代表のガスターと職員たちは申し訳無さそうな表情をしていた。
「大変申し訳ございませんでした。悪堕者が現れてから、無償で提供される食べ物が大幅に減り途方に暮れていたんです」
「そんな時上内君が、飢えに苦しむ人々を助けたいという一心で闇異の力に目覚めました。彼女も貧困家庭の出身ですから」
「・・・・・」
(悪堕者の被害が、こんなところにも影響していたなんて・・・)
「我々は彼女の熱意に感化され悪事であるとわかっていながら、盗んできた廃棄食品を恵まれない人々に渡し手を貸していました」
「責任は我々にあります、どうか上内君だけを責めないで下さい!」
「ちがう、私が彼らに協力するよう脅したんです!悪いのは私だけなんです!」
メグムとガスターたちは互いを庇い合うが、聖明機関は情に流されず淡々と話し始めた。
「仮に後者だった場合、アタシたちに助けを求めるチャンスはいくらでもあったはずです。それを怠り協力した時点で、あなたたちの行いは正義に反します」
「キガボクメツの活動は休止、場合によっては解散も覚悟して下さい」
「そっそんな!!」
To be next case
聖明機関の隊員だけが変異でき、パワードスーツのような見た目で白を基調とし頭部には黒い突起がある。部隊や隊員によって、装備やデザインが若干異なる。
対闇異戦を重視し、武器や必殺技には浄化の効果がある。
「大人しく投降すれば、串刺しにならずに済むよ」
「だれが・・・!」
飢絶闇異モッタナイは常人では認識できないスピードで飛行し、触れた食べ物を別の場所へ転送する異能で街中の廃棄食品を盗んでいた。
しかし目の前に獲物があるのにそれが出来ないのは、二人の聖明師に妨害されているからだ。
モズロウの聖明師は、背中に翼を生やし2本の槍を構えモッタナイ以上の高速飛行ができる。
「正義の名のもとに投降しろ!!」
一方リンドーの聖明師は、拳銃から御札のような形の誘導弾を放ちモズロウを援護していた。
「リンドー、奴を廃棄食品に近づけず少しずつ削っていくよ」
「了解です、モズ先輩!」
カネリファイヤとリチャウターは、聖明機関の連携攻撃で追い詰められるモッタナイの様子を眺めていた。
「手を貸したら、かえって邪魔になりそうだな・・・」
「オレ様の出番もなさそうだな!」
その時リチャウターは、別方向から放たれた飛び道具に気づき手で防御した。なんと6人の闇異が乱入してきたのだ。
「同胞の敵を取らせてもらうぜぇ」
「お前たちを倒して手柄を上げてやる!」
「闇の赴くままに!」
「こんな時に悪堕者!?」
「歓迎するぜクソ野郎どもぉ!!」
「モッタナイは僕が押さえる、リンドーは黒火手団に加勢するんだ!」
「了解!」
26日11時3分、廃棄食品をめぐる戦いは、黒火手団&聖明機関対モッタナイ&悪堕者に発展した。
両陣営の肉体と武器がぶつかり合い、激しい技の応酬が繰り広げられた。
「聞いたぜ黒火手団、捨てる予定の食い物を集めてるんだってな」
「お前らに代わって処分してやるよ!!」
そう言って悪堕者の一人が、廃棄食品目がけて銃弾を放った。
「しまった!」
異救者たちは他の悪堕者に阻まれ、廃棄食品を守れない。
その時モッタナイがモズロウを振り切り、廃棄食品を庇ったのだ。
「なにっ!?」
銃弾の直撃を受けたモッタナイは、その場で倒れてしまった。
「飢餓を・・・撲滅・・・!」
「この人は本気で、飢えに苦しむ人々を救けようとしてるんだ!」
「お前にも、正義があったのか・・・」
「おいおい、なんで生ゴミを守ったんだ?」
「生ゴミだと・・・!」
悪堕者の無神経な発言が、異救者たちの怒りを買ってしまった。
「食い物を粗末にするヤツらは、ゲキアツにしてやるぞ!!」
「モッタナイに代わり、この手で守ってみせる!!」
「正義に代わって、お前たちを撃つ!!」
「君たちは串刺し刑だ」
異救者たちの猛攻により、悪堕者たちは次第に押されていった。
「くそっ、今日はこれくらいにしてやる!」
悪堕者たちが撤退を始めたが、異救者たちがそれを許すわけがなく、それぞれ必殺技の構えに入った。
リンドーは悪堕者の一人に狙いを定め、拳銃を力を集中させた。
『ジャスティバレット!!!』
巨大な御札型の誘導弾が放たれ、それに気づいた悪堕者が全速力で逃げるが、次第に距離は縮まり命中して爆散した。
「ぎゃあああああ!!」
一方モズロウは片方の槍を投げると4本に分裂し、悪堕者二人の両足を突き刺し動きを封じた。
『シュライクメント』
そしてもう片方の槍を上空に投げると、10本に分裂し悪堕者に降り注ぎ串刺しにした。
「ぐえええええ!!」
二人の悪堕者は、百舌鳥の早贄にされたような無惨な姿を晒し爆散した。
『チャンプファイヤー!!』
『救手ハグネード!!』
「何故だあああ!たかが生ゴミなんかのためにいいい!!!」
残り三人の悪堕者も、黒火手団の必殺技を受けて撃破された。
食べ物の恨みは恐ろしい、我々も気をつけなくてはならない。
11時29分、異救者たちはモッタナイと悪堕者の拘束に成功した。
「あなた方は、モッタナイこと上内メグムの犯行に協力していたんですね?」
同日13時14分、人に戻った4人は手錠をかけられたメグムを連れてキガボクメツに赴き、代表のガスターと職員たちは申し訳無さそうな表情をしていた。
「大変申し訳ございませんでした。悪堕者が現れてから、無償で提供される食べ物が大幅に減り途方に暮れていたんです」
「そんな時上内君が、飢えに苦しむ人々を助けたいという一心で闇異の力に目覚めました。彼女も貧困家庭の出身ですから」
「・・・・・」
(悪堕者の被害が、こんなところにも影響していたなんて・・・)
「我々は彼女の熱意に感化され悪事であるとわかっていながら、盗んできた廃棄食品を恵まれない人々に渡し手を貸していました」
「責任は我々にあります、どうか上内君だけを責めないで下さい!」
「ちがう、私が彼らに協力するよう脅したんです!悪いのは私だけなんです!」
メグムとガスターたちは互いを庇い合うが、聖明機関は情に流されず淡々と話し始めた。
「仮に後者だった場合、アタシたちに助けを求めるチャンスはいくらでもあったはずです。それを怠り協力した時点で、あなたたちの行いは正義に反します」
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