雪が雫になるように、心が水に溶けるように

先生の秘密

僕は英語の授業中、なぜか青原先生に呼び出された。
職員室に行くと彼女はいなく、僕宛に旧図書室に来るように彼女の机にメモ書きされていた。
旧図書室は旧校舎にある活動中の部室がいくつか入っているが、普段は人がいない。
僕はそこに足を運んだ。
古い図書室はいつ来ても独特の空気感がある場所だった。
僕は誰もいない廊下を歩きながら旧図書室の前で足を止めた。
中に入ると中には青原先生がいた。
先生は僕をちらりと見ると
「座ってもらっていいかしら...」
そう言うので近くの椅子に座った。
彼女はその向かいに座った。
先生は何も言わず俯いて何かを考えているようだった。
僕は沈黙に耐えられず口を開く
「..何かあったんですか？」
「...」
先生は俯いたまま答えない。
僕は先生が何を考えているのか分からなかった。
やがて先生は顔を上げ
「最近、あなたは変な女の子とつるんでるようね」
そう言うのだった。
「あぁ、そうですね...」
ユーナのことだろう。
「実は、先生ね」
そう言って彼女は僕の体に触れてくる。
20代の女性の柔らかいが腕が絡んでくる。髪の毛のいい匂いも漂う。
僕は急にドキドキと興奮してしまっていた。
彼女は僕の体を触りつつ、耳元で
「実は私、魔王の手下なの」
とささやいた。
僕は心臓の音がうるさくて彼女の言葉を理解するのに時間がかかってしまうのだった。
「あの、どういうことですか？」
僕はなんとかそう答えるのだった。
すると彼女は僕から体を離し
「先生はあなたに好意を持っているの...」
と言うのだった。
「え？どういう...」
彼女は僕の手を取ると自分の胸に押し当てたのだった。
「どう？ドキドキしている？」
彼女の胸は大きく、柔らかくて温かかった。
「先生..」
「桜井くん、君も魔王の手下にならない？」
先生はそう言うのだった。
僕は戸惑いながらも先生の胸に手を置いて感じていたのだった。
先生がゆっくりと僕のズボンのベルトに手を伸ばし
「いいわよ...」
と囁くのだった。
僕は興奮しながらも、星乃先輩のことを思った。
この状況を何とか回避しなければ...
「魔王って何なんですか？」
僕はなんとか質問する。
「あら...話がしたいの？いい事したくないの？」
先生は妖艶に微笑むのだった。
「...話がしたいです」
「..いいわ...」
先生は僕のベルトを外すのを止めると、話を始めるのだった。
「魔王はこの世界を支配しようとしているの...」
彼女は僕の耳元で言うのだった。
「それは...保科先輩のことですか？」
僕は思わずそう聞いてしまった。
すると彼女は
「そうね..あなたは知らないのね...」
と言うと僕の手を取り
「あなた、保科星乃に気に入られているみたいね...」
と言うのだった。
僕は彼女の言葉に戸惑いを覚えていたが
「魔王を撃たれる前に彼女を捕まえて...」
と言うのだった。
「捕まえ..え？どういうことです？」
僕は先生の言っていることが分からずに混乱していた。
「..あなたはまだ知らないのよ...」
先生が僕を見て優しく笑うのだった。