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突然の訪問
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スマホを取り上げると、LINEのメッセージが入っていた。
「あ..」
それは星乃先輩からのメッセージだった。
そう、僕らはなんとLINEを交換していた。
『今日はありがとう』
僕はその言葉にほっとしながら、返信を打ったのだった。
「無事で何よりです」
何か変な返信になってしまった気がする。
しばらくすると、LINEの通知音が鳴る。
『うん 君のおかげで無事だった』
『良かったです』
僕はLINEでも会話が下手だった。
そんなこんなでLINEでやりとりをしていると眠気が襲ってきたので、寝ることにしたのだった。
そして週末が来た。
日曜日、僕は家に居ると朝から玄関のインターホンが鳴った。
「はい?」
僕はモニターを見てみると、そこにいたのは勇者だった。
出た!
僕は玄関を開けると勇者の姿を目の当たりにしたのだった。
「やあ!」
勇者は手を振ってくる!
僕は少し唖然としてしまうのだった。
「何でお前..ここ分かったんだよ...」
「えっ、それはほら!勇者だから!」
「は?」
勇者は屈託なく言うのだった。
「まぁいいじゃないか...それより、魔王とやり合う前に力をつけておきたいのだ」
「はぁ?何言ってんだ」
「お兄ちゃん、お客さん...?」
由依が眠そうに現れる。が、仮面の勇者もといコスプレ少女を見た途端に固まる。
「あぁ、彼女は...勇者...さん...だ?」
他に紹介のしようがない。
「は、はぁ。どうも....。入ってもらう?」
以前に山田との彼女の事情を聞いたほうが良いと話したことを思い出す。
「...入れよ」
勇者の腕を掴んで室内に入れる。こいつは行動が読めず、割とすぐに逃げる。
リビングルーム。
「お茶です...」
由依がお茶をいれて、勇者と僕の前に出す。
「あ、どうもです...」
「お前に聞きたいことがある。何でそんなことしてるんだ?」
僕は単刀直入に聞く。
「もちろん、まお...」
「それは、いい!」
僕は遮る。由依が驚いた顔をする。
「何で僕なんだ。他にもっと相手してくれそうなやつがいるだろう!」
勇者は黙ってうつむくだけだった。
「...」
しばらく沈黙が流れた後、
「...ごめんなさい」
勇者はそう言ったのだった。
「...」
「...名前を教えてくれないか?」
「ユーナ...」
本名かは怪しい。
何から聞いたらいいだろうか?
質問したいことが多すぎる。
うまく聞かないと、どうせ勇者だ、魔王だという話にしかならないだろう。
僕は妹を見る。こいつは頭がいい。
「由依、任せた」
僕は意表をついて丸投げしみる。
「え?私?何を任されたの?」
「...」
「えっと、とりあえずその剣をお預かりしていいですか?」
ユーナのもの剣は作り物ながら、凶器になりそうな武器だった。
「...」
ユーナが無言で剣を渡してくる。僕が受け取るとそれは想像よりも重かった。
装飾も使い込まれかたもただのコスプレ品じゃない。僕は違和感を覚える。
「お兄ちゃんとは、エッチしたんですか?」
僕はお茶を吹き出す。
「子供は産みました」
僕は再びお茶を吹き出す。
謎の質問に謎の返答。
「はぁ!?どういことだ?」
「その子は、どこにいるの?」
「...」
沈黙が流れる。
「えっと、今日は帰る。お茶をありがとう!」
ユーナはそう言って出ていった。
お前、何聞いてんだよ。僕は妹を睨んでいた。
「あ..」
それは星乃先輩からのメッセージだった。
そう、僕らはなんとLINEを交換していた。
『今日はありがとう』
僕はその言葉にほっとしながら、返信を打ったのだった。
「無事で何よりです」
何か変な返信になってしまった気がする。
しばらくすると、LINEの通知音が鳴る。
『うん 君のおかげで無事だった』
『良かったです』
僕はLINEでも会話が下手だった。
そんなこんなでLINEでやりとりをしていると眠気が襲ってきたので、寝ることにしたのだった。
そして週末が来た。
日曜日、僕は家に居ると朝から玄関のインターホンが鳴った。
「はい?」
僕はモニターを見てみると、そこにいたのは勇者だった。
出た!
僕は玄関を開けると勇者の姿を目の当たりにしたのだった。
「やあ!」
勇者は手を振ってくる!
僕は少し唖然としてしまうのだった。
「何でお前..ここ分かったんだよ...」
「えっ、それはほら!勇者だから!」
「は?」
勇者は屈託なく言うのだった。
「まぁいいじゃないか...それより、魔王とやり合う前に力をつけておきたいのだ」
「はぁ?何言ってんだ」
「お兄ちゃん、お客さん...?」
由依が眠そうに現れる。が、仮面の勇者もといコスプレ少女を見た途端に固まる。
「あぁ、彼女は...勇者...さん...だ?」
他に紹介のしようがない。
「は、はぁ。どうも....。入ってもらう?」
以前に山田との彼女の事情を聞いたほうが良いと話したことを思い出す。
「...入れよ」
勇者の腕を掴んで室内に入れる。こいつは行動が読めず、割とすぐに逃げる。
リビングルーム。
「お茶です...」
由依がお茶をいれて、勇者と僕の前に出す。
「あ、どうもです...」
「お前に聞きたいことがある。何でそんなことしてるんだ?」
僕は単刀直入に聞く。
「もちろん、まお...」
「それは、いい!」
僕は遮る。由依が驚いた顔をする。
「何で僕なんだ。他にもっと相手してくれそうなやつがいるだろう!」
勇者は黙ってうつむくだけだった。
「...」
しばらく沈黙が流れた後、
「...ごめんなさい」
勇者はそう言ったのだった。
「...」
「...名前を教えてくれないか?」
「ユーナ...」
本名かは怪しい。
何から聞いたらいいだろうか?
質問したいことが多すぎる。
うまく聞かないと、どうせ勇者だ、魔王だという話にしかならないだろう。
僕は妹を見る。こいつは頭がいい。
「由依、任せた」
僕は意表をついて丸投げしみる。
「え?私?何を任されたの?」
「...」
「えっと、とりあえずその剣をお預かりしていいですか?」
ユーナのもの剣は作り物ながら、凶器になりそうな武器だった。
「...」
ユーナが無言で剣を渡してくる。僕が受け取るとそれは想像よりも重かった。
装飾も使い込まれかたもただのコスプレ品じゃない。僕は違和感を覚える。
「お兄ちゃんとは、エッチしたんですか?」
僕はお茶を吹き出す。
「子供は産みました」
僕は再びお茶を吹き出す。
謎の質問に謎の返答。
「はぁ!?どういことだ?」
「その子は、どこにいるの?」
「...」
沈黙が流れる。
「えっと、今日は帰る。お茶をありがとう!」
ユーナはそう言って出ていった。
お前、何聞いてんだよ。僕は妹を睨んでいた。
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