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第10話 衝撃の狩り

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しばらく森を歩いていくと、やがて沼地へとたどり着いた
「ここが依頼の場所ね...」
ユリアはそう言って辺りを見回した。
沼地は草むらの中に広がっている。
「よし... 探すか...」
オリスは短剣を抜くと辺りを探り始めた。
2人がしばらく探索していると、一匹のスライムが現れた。
オリスは飛びかかり、短剣を突き出した。
スライムは短剣の攻撃を受けると、あっさりと消滅した。
2人がさらに探索を進めていると2人は再び1匹のスライムを見つけることができた。
「今度は私に任せて」
ユリアはそう言うと、ロングソードを構えながら、手のひらをスライムに向ける。
するとスライムの動きが止まり、ユリアもあっさりとスライムを倒した。
「ユリアも戦えるんだな。これならスライムくらいは楽勝だな」
「そうね。今度はもっと大物を狙いましょう」
2人はさらにその後、無事に10匹目のスライムを狩った。
その後、軽く休憩をとっていると思わぬことに出会した。

それは軍隊だった。そろそろ日も暮れはじめているので、どこの軍かまでは分からない。
しかし森の中を音を消して静かに行軍している。
街道ではなく、こんなに木が生い茂る森の中を軍隊が進むのは普通ではない。
「これは何かありそうね」
「ああ、見つからない方が良さそうだな。隠れよう」
2人は木陰の茂みに身を隠した。
「すれ違うまで待とうか?」
「その方が良さそうね。今から動けば見つかるかもしれない。」
「そうだな。斥候もいるだろう」
2人を息を殺し軍隊が行き過ぎるのを待つことにする。
しかし、軍の小隊が2人の近くまで来た時、驚くことが起きた。

空が昼のように明るくなった。
突然に明るくなった空が、2人の目を眩ませた。
2人は光に目をくらませ、思わず顔を覆う。
「なんだ!?」
オリスは叫んだ。
「爆撃よ!」
ユリアはそう答えた。
2人が目を開けると、目の前には2体の巨大な猛獣がいた。
その大きさは想像を絶するものがあった。
2,000メートルを超える山の、その大きさを優に超えていた。
「これはなんだ!?」
オリスは2匹の化け物の大きさに驚く。
2体は争っているようだった。
2体の化け物たちはお互いに大きな爪で攻撃する。
その力は凄まじく、1撃で森の中に大穴が空いた。
2体は互いに咆哮し、激しく攻撃を続ける。
2体の化け物たちは2人の目の前を通り過ぎていった。
2体は巨大な爪を振るい、その衝撃は地面を抉るようにして2人の近くまで飛んでいった。
その衝撃波で2人は吹き飛ばされそうになったが、なんとかこらえる。
2体はその巨大な翼で空を飛ぶと再びぶつかり合うと、今度は2人がいる場所の近くで激突した。
その衝撃は2人のいる場所にまで到達し、2人を吹き飛ばした。
なんとかお互いに手を取り合い離れ離れになることを防いだ。
しかし、2人は地面に激突した衝撃で息が止まる。
意識を失いそうになったが何とか持ちこたえた。
「大丈夫か?」
オリスがユリアに声をかけた。
「ええ……大丈夫……大丈夫よ……」
2人はよろよろと立ち上がる。
何とか立ち上がり、2体の化け物が戦っている場所を見つめる。
もうすでにずっと遠くで争っていた。やがて、あの巨体が見えなくなっていた。
「あれはなんなんだ?あの大きさは....」
「分からないわ。ただ、あれはもう神話の世界ね」
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