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第四章:風岡夏純――②
風岡夏純――②
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「いなくなった二人の足取りってことになるのかしらね。隣町で見かけた人がいたらしくて、警察がその事実確認をしてる最中らしいわ」
言って、茜は紅茶を口に運び唇を湿らせる。
「目撃情報……。それ、具体的にはどういった内容なの?」
「真美の妹の方は、いなくなる二、三日前にタクシーで山神地区のバス停まで移動していたらしいというのがまず一つ。それと、消えた当日に今度はバスで同じ場所まで乗っているのが確認されてる。時刻は昼過ぎらしいから、行方がわからなくなったタイミングと重なるわね。あと、角田くんの件。これも失踪した日の夕方にバスで山神地区に向かっているのが目撃されてるわ。きっと、学校が終わった後そのまま移動したんじゃないかしら」
「その、貴秀が目撃されたときは一人だったの? 他にも誰かが一緒だったりはしてない?」
思った以上に具体的な内容が飛び出し、わたしは僅かに身を乗り出した。
言って、茜は紅茶を口に運び唇を湿らせる。
「目撃情報……。それ、具体的にはどういった内容なの?」
「真美の妹の方は、いなくなる二、三日前にタクシーで山神地区のバス停まで移動していたらしいというのがまず一つ。それと、消えた当日に今度はバスで同じ場所まで乗っているのが確認されてる。時刻は昼過ぎらしいから、行方がわからなくなったタイミングと重なるわね。あと、角田くんの件。これも失踪した日の夕方にバスで山神地区に向かっているのが目撃されてるわ。きっと、学校が終わった後そのまま移動したんじゃないかしら」
「その、貴秀が目撃されたときは一人だったの? 他にも誰かが一緒だったりはしてない?」
思った以上に具体的な内容が飛び出し、わたしは僅かに身を乗り出した。
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