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第三章:風岡夏純――①
風岡夏純――①
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自分たちのいた場所とそれほど離れていない位置に座っていた秋本 夢美。
あのときはまるでこちらのことなど何一つ知らないように振る舞っていたようだが、あれは完全な芝居だったのだろうか。
実際は姉が受けていた凌辱を知り、何かしらの報復を胸の中で考えていたのではないのか。
(確かあんときは妹にも手ぇ出すつもりでいたことまで喋っちまってたからな。それが秋本の自殺する原因になってたとしたら……妹の立場としちゃ穏やかではいられねぇか)
真美の身体を一緒に楽しんでいた身ではあるが、角田は本当に厄介な事を招いてくれたものだ。
(いや、きっかけは箱沢か。あいつが時計くらいで騒がなきゃ、何も始まらなかった)
嫌がり涙で顔を濡らす真美を犯しているときの記憶が脳裏に蘇り、つい眉をしかめてしまう。
ほどよく膨らんだ乳房と細く白い身体。必死に抵抗しようとする姿の一つ一つに興奮できた。
そういう今までなら単に欲情するだけの記憶が、もはや不快感を生み出す邪魔な記憶と化してしまった。
あのときはまるでこちらのことなど何一つ知らないように振る舞っていたようだが、あれは完全な芝居だったのだろうか。
実際は姉が受けていた凌辱を知り、何かしらの報復を胸の中で考えていたのではないのか。
(確かあんときは妹にも手ぇ出すつもりでいたことまで喋っちまってたからな。それが秋本の自殺する原因になってたとしたら……妹の立場としちゃ穏やかではいられねぇか)
真美の身体を一緒に楽しんでいた身ではあるが、角田は本当に厄介な事を招いてくれたものだ。
(いや、きっかけは箱沢か。あいつが時計くらいで騒がなきゃ、何も始まらなかった)
嫌がり涙で顔を濡らす真美を犯しているときの記憶が脳裏に蘇り、つい眉をしかめてしまう。
ほどよく膨らんだ乳房と細く白い身体。必死に抵抗しようとする姿の一つ一つに興奮できた。
そういう今までなら単に欲情するだけの記憶が、もはや不快感を生み出す邪魔な記憶と化してしまった。
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