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第二章:秋本夢美――②
秋本夢美――②
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自分と同じ学校の制服。茶色に染めた短髪。
睨むような目つきで辺りを見回すその男は、紛れもなく角田 貴秀本人。
バスは再びドアを閉め発信すると、あたしの前を通り過ぎて去っていく。
その姿が完全に消えるのを待ってから、あたしは小道を抜け出し角田へ己の存在を示した。
すぐに気づいた角田が、慎重な足取りで近づいてくる。
強がっているようなその仏頂面は、きっと彼なりのはったりだろう。
二メートル程感覚を空け立ち止まった角田は、敵意を滲ませながらあたしを見つめてくる。
「……良かった。ちゃんと約束通り来てくれましたね。すっぽかされちゃったらどうしようって、少し不安だったりもしたんですけど」
「あんなん言われて、来ないわけにもいかねぇだろ。……で? こんな陰気臭ぇ場所呼び出して何がしたいんだ?」
「ここからもっと先なんですけどね、一緒に来てほしい所がありまして。……そこで、先輩に会わせたい人が待ってます」
睨むような目つきで辺りを見回すその男は、紛れもなく角田 貴秀本人。
バスは再びドアを閉め発信すると、あたしの前を通り過ぎて去っていく。
その姿が完全に消えるのを待ってから、あたしは小道を抜け出し角田へ己の存在を示した。
すぐに気づいた角田が、慎重な足取りで近づいてくる。
強がっているようなその仏頂面は、きっと彼なりのはったりだろう。
二メートル程感覚を空け立ち止まった角田は、敵意を滲ませながらあたしを見つめてくる。
「……良かった。ちゃんと約束通り来てくれましたね。すっぽかされちゃったらどうしようって、少し不安だったりもしたんですけど」
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