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第二章:秋本夢美――②
秋本夢美――②
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腕と足に合計三か所、虫に食われた痒みが走る。
今が冬じゃないだけありがたいけれど、もう少し時間を調整すれば良かったかなとこれだけは反省した。
学校はもう終わってる時間だし、角田は部活などはしていない。
バスで来るのかタクシーかは知らないけれど、そろそろ姿を見せても良い頃合いだ。
例の神社へ続く小道へ身を隠し、あたしは息を潜める。
まずは、角田が言われた通り一人で来ているのかを確認しなくてはいけない。
もしも仲間を連れて来られたら、さすがに自分一人では対処なんてできなくなってしまう。
耳元で飛び交うブヨや蚊を手で追い払いながらひたすら耐えること十分くらい。
遠くから重いエンジン音が響いてくるのを聞いて、あたしは咄嗟に首を巡らせた。
白塗りのバスが、駅の方向から向かってくる。
草木の隙間から覗くようにしてそのバスを眺めていると、バス停の前で停車し中から乗客が一人降りてきた。
今が冬じゃないだけありがたいけれど、もう少し時間を調整すれば良かったかなとこれだけは反省した。
学校はもう終わってる時間だし、角田は部活などはしていない。
バスで来るのかタクシーかは知らないけれど、そろそろ姿を見せても良い頃合いだ。
例の神社へ続く小道へ身を隠し、あたしは息を潜める。
まずは、角田が言われた通り一人で来ているのかを確認しなくてはいけない。
もしも仲間を連れて来られたら、さすがに自分一人では対処なんてできなくなってしまう。
耳元で飛び交うブヨや蚊を手で追い払いながらひたすら耐えること十分くらい。
遠くから重いエンジン音が響いてくるのを聞いて、あたしは咄嗟に首を巡らせた。
白塗りのバスが、駅の方向から向かってくる。
草木の隙間から覗くようにしてそのバスを眺めていると、バス停の前で停車し中から乗客が一人降りてきた。
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