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第二章:秋本夢美――②
秋本夢美――②
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復路の時間を考えると、これ以上先へ行くのは少し抵抗が出てくる。
ここまでの道は覚えたし、日を改めもう一度、今度はもっと早い時間に来てみようか。
それとも、ここにはもうきっぱりと見切りをつけ新しい場所を探すか。
あたしの脳に、そんな悩みが浸食してくる。
足元にはまだ子猫がつきまとい、一生懸命身体を擦りつけてきていた。
(……もうちょっと。あと、五分くらいは進んでみよう)
何だかんだでここまで来たんだし。後になってからもう少し調べておけばとか後悔するのも癪だ。
フッと短く息を吐き出し気合を入れ、あたしはそのまま歩みを続行。
スマホを取り出して電波を確認すると、まだアンテナのマークが一本立っているのを見て安堵する。
薔薇か何かの棘がズボンに刺さり、その度にチクチクとした痛みに堪えながら進んでいくと、前方に視界の開けた空間が現れ、そこに小さな穴が見えた。
ここまでの道は覚えたし、日を改めもう一度、今度はもっと早い時間に来てみようか。
それとも、ここにはもうきっぱりと見切りをつけ新しい場所を探すか。
あたしの脳に、そんな悩みが浸食してくる。
足元にはまだ子猫がつきまとい、一生懸命身体を擦りつけてきていた。
(……もうちょっと。あと、五分くらいは進んでみよう)
何だかんだでここまで来たんだし。後になってからもう少し調べておけばとか後悔するのも癪だ。
フッと短く息を吐き出し気合を入れ、あたしはそのまま歩みを続行。
スマホを取り出して電波を確認すると、まだアンテナのマークが一本立っているのを見て安堵する。
薔薇か何かの棘がズボンに刺さり、その度にチクチクとした痛みに堪えながら進んでいくと、前方に視界の開けた空間が現れ、そこに小さな穴が見えた。
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