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第二章:秋本夢美――②
秋本夢美――②
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段差はほとんどないものの、緩い上り坂になっているのか地味にキツイ。
普段の運動不足がこんな所で影響するとは夢にも思っていなかった。
なれない山道に息が切れ始め、案の定額や首筋に汗が滲み出てくる。
ずっと聞こえていた雀の声は、いつしか馴染みの薄い野鳥のものに変わっていた。
すぐ近くで鳴いているのはアオゲラだろうか。
(まぁ、どうでも良いけど)
休憩も挟まないまま歩き続け徐々にふくらはぎが辛くなってきた頃、前方に何かが見えてきた。
「……?」
建物であることはわかる。
だけど、ここからではまだ生い茂る木々が邪魔をしてその全体像は把握できない。
疲労で重くなる足に活を入れ、あたしは萎えかけてきていた気力を振り絞りスピードを速める。
口を開き苦しい息を吐きつつ下草を掻き分け、どうにか広い空間へと辿り着いた。
「神社……? じゃあ、ここが……」
薄汚れた見た目の、小さな神社。
普段の運動不足がこんな所で影響するとは夢にも思っていなかった。
なれない山道に息が切れ始め、案の定額や首筋に汗が滲み出てくる。
ずっと聞こえていた雀の声は、いつしか馴染みの薄い野鳥のものに変わっていた。
すぐ近くで鳴いているのはアオゲラだろうか。
(まぁ、どうでも良いけど)
休憩も挟まないまま歩き続け徐々にふくらはぎが辛くなってきた頃、前方に何かが見えてきた。
「……?」
建物であることはわかる。
だけど、ここからではまだ生い茂る木々が邪魔をしてその全体像は把握できない。
疲労で重くなる足に活を入れ、あたしは萎えかけてきていた気力を振り絞りスピードを速める。
口を開き苦しい息を吐きつつ下草を掻き分け、どうにか広い空間へと辿り着いた。
「神社……? じゃあ、ここが……」
薄汚れた見た目の、小さな神社。
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