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第二章:秋本夢美――②
秋本夢美――②
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一人ずつ順番に、いたぶりながらじっくりと。
でも、そんなことは難しいのも承知している。
あたしみたいなただの高校生が警察に捕まることなく殺人なんてできるはずがないし、全員を裁く前に刑務所へでも送られてお終いだ。
(本当に、何か良い手段はないかな……)
「そう言えばさ、昨日の夜にやってたテレビ観た?」
「テレビ?」
沈黙に馴染みかけた空気を振り払おうとしてか、紗由里がわざとらしいくらい唐突に話題を変えて振ってきた。
「そうそう。七時からやってた怖い番組。呪いをかけられた家族が、次々に事故とか病気で死んでいくっていう」
「観てないけど……何それ? どうせやらせとかじゃないの?」
呪いとか幽霊なんて、今まで気にしたこともない。
別にそれ自体を否定するつもりはないけれど、興味を持ったところであたしには縁のない世界だと切り離していたジャンルだ。
でも、そんなことは難しいのも承知している。
あたしみたいなただの高校生が警察に捕まることなく殺人なんてできるはずがないし、全員を裁く前に刑務所へでも送られてお終いだ。
(本当に、何か良い手段はないかな……)
「そう言えばさ、昨日の夜にやってたテレビ観た?」
「テレビ?」
沈黙に馴染みかけた空気を振り払おうとしてか、紗由里がわざとらしいくらい唐突に話題を変えて振ってきた。
「そうそう。七時からやってた怖い番組。呪いをかけられた家族が、次々に事故とか病気で死んでいくっていう」
「観てないけど……何それ? どうせやらせとかじゃないの?」
呪いとか幽霊なんて、今まで気にしたこともない。
別にそれ自体を否定するつもりはないけれど、興味を持ったところであたしには縁のない世界だと切り離していたジャンルだ。
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