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第一章:秋本夢美――①
秋本夢美――①
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「貴秀、女子いる前でよくそういうこと平気で暴露できるわね。いつからそんな女好きに成り下がったのかずっと不思議だわ。間違ってもわたしに手ぇ出そうとかしないでよ?」
ヘラヘラ笑う角田に顔を近づけ、夏純が睨む。
「当たり前だろ。お前とは付き合い古すぎて全然そういう感情湧かねぇよ。でもな、知っとけよ? 男ってのは例え彼女がいたとしても、他の女とヤッてみたくなんのが普通なの。そーいう生き物なんだよ」
「最低」
忌々し気に顔を背け、夏純は角田の太ももを叩く。
その乾いた音に全員が笑い声をあげていると、
「――ごめん。私今日これから用事ができたから帰らせてもらって良いかしら?」
電話のやり取りを済ませたらしい箱沢が、再び仲間の元へと戻ってきた。
しかし、座るつもりはないらしく椅子に置いていた鞄を手に取るとそのまま肩へかけてしまう。
「何だ、帰っちまうのか?」
「家の側まで送ろうか?」
ヘラヘラ笑う角田に顔を近づけ、夏純が睨む。
「当たり前だろ。お前とは付き合い古すぎて全然そういう感情湧かねぇよ。でもな、知っとけよ? 男ってのは例え彼女がいたとしても、他の女とヤッてみたくなんのが普通なの。そーいう生き物なんだよ」
「最低」
忌々し気に顔を背け、夏純は角田の太ももを叩く。
その乾いた音に全員が笑い声をあげていると、
「――ごめん。私今日これから用事ができたから帰らせてもらって良いかしら?」
電話のやり取りを済ませたらしい箱沢が、再び仲間の元へと戻ってきた。
しかし、座るつもりはないらしく椅子に置いていた鞄を手に取るとそのまま肩へかけてしまう。
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