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聖女、盗み聞く
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その日の夜、ギルバートが亡き両親から受け継いだ大きな一軒家の居間で、大家族用のテーブルを囲みながらバジルとロアナはギルバートの推測を聞いていた。
「……じゃあ、あの超級はルキを追ってきた可能性が大ってことか?」
「断定はできないが。例年なら一度しか訪れない超級が今年は二度目だ。単なる環境の変化か偶然かもしれないが、ルキの様子がおかしかった。関係があると考えた方が自然だろう」
「別の名前、ねえ……。なんて呼ばれてたのかしら。やっぱり、魔王さま、とか?」
ロアナの皮肉げな微笑が痛々しく思えて、バジルもギルバートも思わず口をつぐんで、ロアナの様子を窺った。仕事仲間以前に、三人は幼馴染みだ。三人それぞれの酸いも甘いも、一緒に味わいながら育ってきた。ロアナの家族が全員死んでしまったときだって、三人で寄り添って、支え合うように立ち直った。
だが、頼れる大人が身近からいなくなってしまったとき、冒険者として生きることを真っ先に提案したのがロアナだったように、ロアナは三人の中で最も現実的だった。
そして一番情愛深い。
数日前、とある迷宮の最深部で一人ぼっちは嫌だと泣き、ロアナの記憶から読み取った弟の容姿を真似、敵意も悪意も切り離して捨てた謎の生命体に、ルキという名前を与え、手を引いて外の世界へ連れ出したように。
「ロアナ。ルキはお前の弟でいたいって、言っていたよ。最後までお前とバジルの心配をして、怪我をすることを恐れていた。魔獣かなにかに呼ばれていたとは言ったが、『ルキ』であることは捨てたくない様子だった」
ロアナはぱちりと大きな目を瞬かせ、へにゃりと笑った。身内にしか見せない弱気な笑顔だった。
「……ありがと」
「それでも、これからも同じように襲撃されるかも知れないってことだな、ギル」
「ああ」
居間にわずかな沈黙が落ちた。が、バジルがさほど悩まずに言った。
「なら、逃げるか」
「え?」
「私もそれを提案しようと思っていた。それに旧魔族領のあちこちの迷宮を探索すれば、ルキの謎の繋がりをどうにかできる手立てが出てくるかもしれない」
「全部片付いたらここに帰ってくればいいさ。十年、二十年も管理費支払えるくらい稼いでるからな、おれら」
「そうだな。そうしよう」
「あ、ロアナはルキの身支度任せた。管理費はおれたちで出すから」
「……えっ?」
まるで遠足に行くような気軽な物言いに、ロアナはぽかんとした。とんとん拍子で進む話のどこにも、ロアナの甘さが原因ともいえる厄介ごとに巻き込まれた悲壮感がない。
旧魔族領は冒険者の仕事場ではあるが、長居できる環境ではない。それも十年や二十年なんて。魔法使いのロアナならばまだ適応できるだろうが、そんな地獄に幼馴染みたちを引っ張り込むつもりはなかった。
「おいギル、こいつおれたちを当てにしてないって顔だぜ」
「そもそもロアナがルキを連れ帰ってきたときに、私たちが黙認していたことはサッパリ記憶から抜け落ちているらしい」
「薄情だな」
「薄情だ」
白い目をしつつの息ぴったりな攻撃に、ロアナは素直に白旗を上げた。
「ごめんなさい。ありがとう」
これで方針がまとまったので、バジルは椅子に座ったまま大きく伸びをした。
「ってことは、明日は大忙しだな。管理人と手続きして、旅支度して」
「昨日買い込んだ食糧も捌かないといけないわ」
「お前は先にルキの装備見繕ってこいよ。あ、ジーナのこともあったな。まさか連れてくわけにはいかねえしなあ」
ふと三人が天井を見たのは、その上の階で、ルキとジーナが寝ているからだ。宿を取るつもりだったジーナを引き留めて寝床を提供したのはギルバートだった。バジルもロアナも、ルキと歳が近い友人になれるかと思って快諾していたし、ルキ自身もジーナと打ち解けて、同じ布団で寝ることに抵抗はなかったようで、今頃仲良くお眠り中だ。
「……ルキのことは一段落したので、次の議題だが」
「んっ?」
「他にもあるの?」
首を捻る二人に 、ギルバートは重々しく頷いた。
「ジーナのことだ」
「ああ、うん、それを今からどうするかって」
「そういうことではなく。私の直感だが、ジーナは教会関係者だ」
「へ?」
「しかも、ルキのことをただの人間と思っていない節がある」
「どういうこと?」
「あ、そこからの説明は私がするよ。というわけでお邪魔します」
ぬっと割り込んできた顔と声に、三人とも椅子の上で飛び上がった。
特に、バジルはベルトから短剣を引き抜き、ジーナの首に刃先を突きつけた。
「ちょ、ちょっと、バジル!」
「ロアナ、ギル、下がれ。――こいつ、気配がしなかった。いつからいた?」
夕べは豪気に笑っていたバジルだが、今は短剣の反射する光のように冴え冴えとした眼光でジーナを睨み付けていた。
バジルが自宅でもどこでも周囲を警戒するのは習い性だし、その性能は死地を何度も潜り抜けて磨かれた抜群のものだ。特にこの居間は開放された空間で、廊下や別室と隔てる扉はない。遮るものがないからこそバジルの勘が働きやすいという一面がある。大人たちが油断していたというより、平然と警戒網を掻い潜ってきたジーナが異常だった。
「会話のほとんどはじめから聞いていた。盗み聞きは褒められたことじゃないとわかってたんだが、ちょっと、事情があって」
「……事情、だと?」
三人分の厳しい眼光に晒されたジーナは、さらに大人たちの度肝を抜く提案をした。
「うん。そこでお願いなんだが、私もその逃亡――というか探求?の旅に、連れてってくれないかな?その分の働きはするよ。実は私、教会関係者というか、聖女なんだ。だから結界は得意。ただし連発・広範囲は無理。あと古い知識でよければ教えることもできる。ルキが魔王の天秤に傾くのを抑制することもできるし、魔銀の採掘もお手の物だよ。どうだ?」
タイム!と手を挙げて居間の片隅に寄ったバジルの元にロアナとギルバートが集まり、ひそひそ話が始まった。
「おいなんだあのチビッ子いきなり聖女とか言い出したぞ」
「というかルキが魔王だってさらっと言ったわよ」
「やはりあれは結界だったのか……」
「ギルはなんで教会関係者だなんて思ったわけ?」
「私たち癒し手は、聖域で修行を積むのが義務だろう」
「ああ、お前は一年くらい行ってたよな」
「超級と戦っているとき、聖域を出入りするときと同じ感覚が一瞬だけあって……しかも私より先にルキの異変に気づいて抑えたのがジーナだった」
「えっなにそれ」
「あのときにルキを普通の人間と見なしていないと思ったから、余計なことをされる前に今日はここに泊めることにしたんだ。なのに、さらにこんな交渉を持ちかけられるとは思ってなかった」
ギルバートがちらっとジーナを見ると、ジーナはその場に立ったまま大人しく会議の結果を待っていた。とりあえず先程までロアナが座っていた椅子を示すと、ジーナは礼を言ってそこにちょこんと腰かけた。
……見た目は可愛い女の子だ。見た目だけは。
「……えーと?ひとまず確実なのは、ジーナが教会関係者で、ルキを魔王って確信してることか」
「そのようだな」
「……それって、ここに置いていったら駄目なやつじゃねえ?」
「……そうだな」
ジーナが通報すればルキは討伐対象、さらにバジルたちはその一味ということで同じく命を狙われることになる。いっそ手元で監視した方がいいのだろうが、怪しすぎてそれも不安だ。
「……あたしからも、いい?」
「どうした、ロアナ」
「あの子の言う魔銀の証拠、あたし、持ってる」
「は?」
「だ、だってこんな純度の高すぎる魔銀で露店のお菓子買おうとしてたのよ!?ぼったくりどころじゃないわ!金目のものが他にないって言うから買い取って、それをさっきの戦闘で使ったの。形見みたいな言い方してたけど、まさか、自分で採掘した奴じゃないでしょうね……?」
ロアナの取り出した魔銀をまじまじと見つめたギルバートは「本物だ」と掠れた囁き声で言い、バジルは「うっわあ」と両手で顔を覆った。
「……ってことは、後は聖女のくだりだけかよ」
「……聞きたくないんだけどあたし。逃げてたって言ってたのよ。ねえ怖いんだけど。なにから逃げてたってのよ。なんかあたしたちとんでもないことに巻き込まれかけてない?」
「……だが、聞かなくてはならんだろうな……」
三人は苦悶の表情で、渋々と、ものすごく嫌そうに頷き合った。
「……じゃあ、あの超級はルキを追ってきた可能性が大ってことか?」
「断定はできないが。例年なら一度しか訪れない超級が今年は二度目だ。単なる環境の変化か偶然かもしれないが、ルキの様子がおかしかった。関係があると考えた方が自然だろう」
「別の名前、ねえ……。なんて呼ばれてたのかしら。やっぱり、魔王さま、とか?」
ロアナの皮肉げな微笑が痛々しく思えて、バジルもギルバートも思わず口をつぐんで、ロアナの様子を窺った。仕事仲間以前に、三人は幼馴染みだ。三人それぞれの酸いも甘いも、一緒に味わいながら育ってきた。ロアナの家族が全員死んでしまったときだって、三人で寄り添って、支え合うように立ち直った。
だが、頼れる大人が身近からいなくなってしまったとき、冒険者として生きることを真っ先に提案したのがロアナだったように、ロアナは三人の中で最も現実的だった。
そして一番情愛深い。
数日前、とある迷宮の最深部で一人ぼっちは嫌だと泣き、ロアナの記憶から読み取った弟の容姿を真似、敵意も悪意も切り離して捨てた謎の生命体に、ルキという名前を与え、手を引いて外の世界へ連れ出したように。
「ロアナ。ルキはお前の弟でいたいって、言っていたよ。最後までお前とバジルの心配をして、怪我をすることを恐れていた。魔獣かなにかに呼ばれていたとは言ったが、『ルキ』であることは捨てたくない様子だった」
ロアナはぱちりと大きな目を瞬かせ、へにゃりと笑った。身内にしか見せない弱気な笑顔だった。
「……ありがと」
「それでも、これからも同じように襲撃されるかも知れないってことだな、ギル」
「ああ」
居間にわずかな沈黙が落ちた。が、バジルがさほど悩まずに言った。
「なら、逃げるか」
「え?」
「私もそれを提案しようと思っていた。それに旧魔族領のあちこちの迷宮を探索すれば、ルキの謎の繋がりをどうにかできる手立てが出てくるかもしれない」
「全部片付いたらここに帰ってくればいいさ。十年、二十年も管理費支払えるくらい稼いでるからな、おれら」
「そうだな。そうしよう」
「あ、ロアナはルキの身支度任せた。管理費はおれたちで出すから」
「……えっ?」
まるで遠足に行くような気軽な物言いに、ロアナはぽかんとした。とんとん拍子で進む話のどこにも、ロアナの甘さが原因ともいえる厄介ごとに巻き込まれた悲壮感がない。
旧魔族領は冒険者の仕事場ではあるが、長居できる環境ではない。それも十年や二十年なんて。魔法使いのロアナならばまだ適応できるだろうが、そんな地獄に幼馴染みたちを引っ張り込むつもりはなかった。
「おいギル、こいつおれたちを当てにしてないって顔だぜ」
「そもそもロアナがルキを連れ帰ってきたときに、私たちが黙認していたことはサッパリ記憶から抜け落ちているらしい」
「薄情だな」
「薄情だ」
白い目をしつつの息ぴったりな攻撃に、ロアナは素直に白旗を上げた。
「ごめんなさい。ありがとう」
これで方針がまとまったので、バジルは椅子に座ったまま大きく伸びをした。
「ってことは、明日は大忙しだな。管理人と手続きして、旅支度して」
「昨日買い込んだ食糧も捌かないといけないわ」
「お前は先にルキの装備見繕ってこいよ。あ、ジーナのこともあったな。まさか連れてくわけにはいかねえしなあ」
ふと三人が天井を見たのは、その上の階で、ルキとジーナが寝ているからだ。宿を取るつもりだったジーナを引き留めて寝床を提供したのはギルバートだった。バジルもロアナも、ルキと歳が近い友人になれるかと思って快諾していたし、ルキ自身もジーナと打ち解けて、同じ布団で寝ることに抵抗はなかったようで、今頃仲良くお眠り中だ。
「……ルキのことは一段落したので、次の議題だが」
「んっ?」
「他にもあるの?」
首を捻る二人に 、ギルバートは重々しく頷いた。
「ジーナのことだ」
「ああ、うん、それを今からどうするかって」
「そういうことではなく。私の直感だが、ジーナは教会関係者だ」
「へ?」
「しかも、ルキのことをただの人間と思っていない節がある」
「どういうこと?」
「あ、そこからの説明は私がするよ。というわけでお邪魔します」
ぬっと割り込んできた顔と声に、三人とも椅子の上で飛び上がった。
特に、バジルはベルトから短剣を引き抜き、ジーナの首に刃先を突きつけた。
「ちょ、ちょっと、バジル!」
「ロアナ、ギル、下がれ。――こいつ、気配がしなかった。いつからいた?」
夕べは豪気に笑っていたバジルだが、今は短剣の反射する光のように冴え冴えとした眼光でジーナを睨み付けていた。
バジルが自宅でもどこでも周囲を警戒するのは習い性だし、その性能は死地を何度も潜り抜けて磨かれた抜群のものだ。特にこの居間は開放された空間で、廊下や別室と隔てる扉はない。遮るものがないからこそバジルの勘が働きやすいという一面がある。大人たちが油断していたというより、平然と警戒網を掻い潜ってきたジーナが異常だった。
「会話のほとんどはじめから聞いていた。盗み聞きは褒められたことじゃないとわかってたんだが、ちょっと、事情があって」
「……事情、だと?」
三人分の厳しい眼光に晒されたジーナは、さらに大人たちの度肝を抜く提案をした。
「うん。そこでお願いなんだが、私もその逃亡――というか探求?の旅に、連れてってくれないかな?その分の働きはするよ。実は私、教会関係者というか、聖女なんだ。だから結界は得意。ただし連発・広範囲は無理。あと古い知識でよければ教えることもできる。ルキが魔王の天秤に傾くのを抑制することもできるし、魔銀の採掘もお手の物だよ。どうだ?」
タイム!と手を挙げて居間の片隅に寄ったバジルの元にロアナとギルバートが集まり、ひそひそ話が始まった。
「おいなんだあのチビッ子いきなり聖女とか言い出したぞ」
「というかルキが魔王だってさらっと言ったわよ」
「やはりあれは結界だったのか……」
「ギルはなんで教会関係者だなんて思ったわけ?」
「私たち癒し手は、聖域で修行を積むのが義務だろう」
「ああ、お前は一年くらい行ってたよな」
「超級と戦っているとき、聖域を出入りするときと同じ感覚が一瞬だけあって……しかも私より先にルキの異変に気づいて抑えたのがジーナだった」
「えっなにそれ」
「あのときにルキを普通の人間と見なしていないと思ったから、余計なことをされる前に今日はここに泊めることにしたんだ。なのに、さらにこんな交渉を持ちかけられるとは思ってなかった」
ギルバートがちらっとジーナを見ると、ジーナはその場に立ったまま大人しく会議の結果を待っていた。とりあえず先程までロアナが座っていた椅子を示すと、ジーナは礼を言ってそこにちょこんと腰かけた。
……見た目は可愛い女の子だ。見た目だけは。
「……えーと?ひとまず確実なのは、ジーナが教会関係者で、ルキを魔王って確信してることか」
「そのようだな」
「……それって、ここに置いていったら駄目なやつじゃねえ?」
「……そうだな」
ジーナが通報すればルキは討伐対象、さらにバジルたちはその一味ということで同じく命を狙われることになる。いっそ手元で監視した方がいいのだろうが、怪しすぎてそれも不安だ。
「……あたしからも、いい?」
「どうした、ロアナ」
「あの子の言う魔銀の証拠、あたし、持ってる」
「は?」
「だ、だってこんな純度の高すぎる魔銀で露店のお菓子買おうとしてたのよ!?ぼったくりどころじゃないわ!金目のものが他にないって言うから買い取って、それをさっきの戦闘で使ったの。形見みたいな言い方してたけど、まさか、自分で採掘した奴じゃないでしょうね……?」
ロアナの取り出した魔銀をまじまじと見つめたギルバートは「本物だ」と掠れた囁き声で言い、バジルは「うっわあ」と両手で顔を覆った。
「……ってことは、後は聖女のくだりだけかよ」
「……聞きたくないんだけどあたし。逃げてたって言ってたのよ。ねえ怖いんだけど。なにから逃げてたってのよ。なんかあたしたちとんでもないことに巻き込まれかけてない?」
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