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不届者のプレリュード

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 ヒルダとアデルがお互いを思って不躾な男に激怒していたその時、スートライト侯爵別邸にいたセシルも、猛烈な不愉快を感じていた。
 王都でも優秀さで名を鳴らすセシルであっても、事前動作がない突然の行動は予測できるものではない。両親がヒルディアを侯爵領から追い出したように。
 そしてセシルはそんなことをする人間……つまり、馬鹿が大嫌いだった。

 なぜそんな話をするのかというと。

「……アシエル・アレクセイ嬢。訳のわからぬ口実で我が家に居座られても困ります。どうぞ、お引き取りください」

 正真正銘の馬鹿が、目の前にいるからだ。

「ま……訳がわからないとはらセシルさまともあろうものが、そんなことはございませんでしょう?」

 私の何を知った上でそんなことを言う。
 セシルが思わず心のなかで毒づくと、同じソファに並んで座っていたアレンがぶるりと背中を震わせた。しかし気遣いたいとは思わない。……なぜ昨日の今日で、ここまで私は苛々させられているんだ?
 早急に癒しがほしい。目の前に座っている高飛車なご令嬢が来る直前にシドを送り出したので、帰りはそう遅くならないだろう。

「わたくし、知っていますのよ?」

 高飛車令嬢は豪奢な扇をばさりと揺らしていた。こちらはなにも言ってないのに勝手に想像しては悦に入っている。優秀さと美貌で鳴らす絶氷のセシルの視界に収まるだけで、社交界ではかなりの自慢になる。セシルもそれを少なからず知っていたが、ここまで見世物として扱われると、軽蔑しか感じない。心がばさばさとささくれている。
 妹たち癒しよ、早く帰ってきておくれ。

「何を知っておられるんですか?」

 会話すらやめたセシルの代わりにアレンが問うと、馬鹿は嬌慢な笑みを浮かべた。なぜかソファから立って近づいてきて、セシルへ顔まで寄せてきたので、無表情のままアレンの腕を掴んだ。「お、おい?」と言ってるのも無視して引っ張り、間に挟ませる。
 二人から悲鳴が上がった。

「セシル!なにするんだよ!」
「セシルさま!?」
「失礼。どうやら気分が優れてない様子なので、私の秘書を貸そうと思いまして。彼は女性にいたく優しいので、どうぞ腕をお借りください」
「そ、そんな……!」
「違いますか?」

 ショックを受けている様子だが、気にせず、あえてきょとんと首を傾げる。
 馬鹿の後ろに控えていたアレクセイ家のメイドたちは、さっと目を逸らしていた。やはり「お嬢さま」のはしたない行動を止めるつもりもなく……むしろ既成事実でもでっち上げようと狙っているらしい。もはやメイドではなくただの悪意まみれの拡声器スピーカーだ。馬鹿らしい。

(おいセシル!おれを盾にするな!)
(私の醜聞は美味しいが、君の醜聞なんて誰も欲しがってないからちょうどいいんだよ。大人しく役に立て)
(お、お前……)
(もし変な噂が回ってヒルダに誤解されたら、私が取り成すから)

 抗議していたアレンもそれで引き下がったが、馬鹿が耳打ちしてこようとしたのはたしか。聞かなくていいのか?と目で問いかけてくるのと、馬鹿が狼狽えて「お聞きになりたくないんですか!?」と絶叫するのが同時だった。

(……うるさいな)

 アデルの声もうるさいが、この馬鹿は馬鹿なので全くもって頭に響いて気持ち悪い。アデルは愛すべきお馬鹿なので許容できるのだ。格が違う。

「あー、その、アシエル嬢?一旦かけ直してください。どんな用件かは……」
「下がりなさい!埃を被った紙魚しみの分際で、わたくしの邪魔をするつもり!?」

「――私はセシル・スートライトの商会の秘書です。私の実家は関係ありませんし、あなたに馬鹿にされる謂れはない」

 豹変したアレンの、斬るような声と目に呑まれ、馬鹿がさすがに顔色を失くして口ごもった。

「なっ……わたくしはアレクセイ公爵家の長女ですのよ!?」
「私は仕事でここにいます。セシル商会長から対話を任された以上、私がお話を伺います。席に戻られてください。気分がまだ落ち着かれないようでしたら、お茶も用意いたします。あなたのお連れになった方々にも、別室で用意いたしますよ」

 皮肉に気づいたのはいかばかりか。暗に役立たずと言われたメイドたちが気色ばんだが、「無礼者」と叫ぶ前にアレンがさらに言った。

「なにか?」

 爽やかな微笑と、それに似合わぬ嘲弄する声。ヒルダにはけして見せないアレンの一面が馬鹿どもに惜しみなく向けられ、彼女たちは口をつぐむことしかできない。
 セシルは小さく笑った。セシルにしょっちゅうあれこれ言うくせに、アレンもまたヒルダの前で格好つけていることに変わりはないのだ。

 今、場を支配しているのは絶氷のセシルではなく、馬鹿いわくの「埃を被った紙魚」。さぞかし意外なのだろう。眼中にすらなかったのだろう。

 ――私の友人が、私の秘書が。
 そこらに埋もれるような有象無象な訳がないだろうに。











☆☆☆













 身分を笠に着た、それを振りかざすしか能のない人間というのは、果てしなく鬱陶しい。
 三兄妹+α+βがそういう見解に落ち着いたのは、日が暮れてからのことだった。
 特に三兄妹の荒れようが凄まじかった。

「……ヒルダを……私の可愛いヒルダを男と間違えただって……!?」
「そうなのよ!私の姉さまを!こんなにかっこいいのに!!」
「……ふふふ……アデルどころか兄上たちまでそんなちょっかいをかけられていたなんて……」
「……シド、まさか、ヒルダってずっとこんなんだったのか?」
「ええ……。馬車まで追尾されそうだったので飛ばして戻ってきましたけど、アデライトお嬢さまを抱きしめて、ずっとあんな風に笑っていたそうです」

 ついでに言うなら、アデルの侍女ニーナもこの場に給仕として控えていたが、ヒルダと同じような微笑を浮かべている。つまりどす黒い。
 ヒルダの肩にかかるぎりぎりまで短く髪を切った姿も怒った顔も可愛いなと場違いに思ってしまうベタ惚れのαとβだったが、三兄妹がそれぞれ公爵家に殴り込みに行くべく席を立ったので、さすがに慌てて止めた。

「おいこら待て仲良し兄妹!落ち着け!公爵家はまずいって!」
「喧嘩を売ったのはあっちよ!」
「駄目よ。あたし一人で行くわ。兄上とアデルに迷惑はかけられないもの」
「だから落ち着けって!ヒルダ!あっちが揃って二人に接触してきたんだ、元凶は公爵で間違いない。どんな目的か知らないが送り出してきたんだ、そこから探って――」
「目的なんて。見え透いている」

 セシルが冷え冷えと吐き捨て、全員が動きを止めた。

「……余計なことをしてくれたものだよ、全く。晩餐はどこかの店にでも行こうと思ったのに」

 セシルは座り直して長い足を組み、ぼやくにしては切れ味の鋭い声で呟いていた。目の前には侯爵邸の使用人が作ってくれた晩餐が湯気をくゆらせている。
 本当なら、あの馬鹿たちのお陰で屋敷の空気が悪くなったので、気分転換に全員で出かけるつもりだったのだ。すると、妹たちが激怒しながら背後をしきりに確認しつつ帰ってきて、事情を聞いて今に至る。
 今出歩けば、アデルに不遜に言い寄った馬鹿の弟と出くわす可能性が高くなる。こうなると明日以降も不安だ。アデルには学業があるし、セシルとヒルダには仕事がある。かかずらう暇はないというのに。

「さっさとけりをつけないと……」
「兄上」

 セシルの次に椅子に腰を落ち着けたのがヒルダだった。逸る気持ちが冷え、理知の色に瞳を光らせる。そうして、「アレクセイ家は、なぜ突然スートライト家を狙いはじめたのですか」と尋ねた。

 ヒルダは誰よりも、本人たちよりも、己の兄と妹の価値を理解している。
 誘い文句が身分をただぶん回すだけの暴論だったことを除けば、スートライト家の要の二人に目をつけたところは悪くない。しかも二人とも当主と領地を置いて王都に出てきているのだ、なにかしら口説くには絶好の機会。
 しかしそれでも解せないのは、なぜ「今」なのか、だ。それも常識をいくつもすっ飛ばしたやり方。父親の公爵すら無能だったら心配いらないのだが、王家に次ぐ家格の家の当主が、そんなわけがない。

「……本当は、君には知らせないでおこうと思っていたんだけどね」

 セシルの諦めたような目配せに、シドが逆らえるわけもなかった。一度退出し、再び食堂に姿を見せたとき、その手には蕭洒な手紙入れが載っていた。受け取ったセシルは懐から鍵を取り出し、手紙入れの口の部分に差し込む。――それほど厳重に保管しなくてはならないものなのだと、周囲は嫌でも察した。
 果たして目の前に提示された上質紙に、ヒルダの口から、からからに干上がった声が漏れた。

「……王家に……侯爵領を……お渡しになる、つもりなのね……」
「これはね、まだ、密約の段階だ。王家といっても話を通させていただいたのは王太子殿下のみ。陛下の承諾は得ていない」

 昨日、セシルが父に見せた書状だった。密約と言うのも尤もで、期限のない契約だが、王家の紋章と複写が王太子殿下の手元に残っている以上、セシルは父の言ったように「王家に売った」のだ。
 セシルが家を継ぐ前か継ぐ後かはわからないが、いつかは奉領され、別の人間の手によって管理されるだろう――セシルたち兄妹の生まれ故郷。
 そこに誰よりも思い入れがあるのは、どんな理由であれ長く侯爵領の安寧のために、父やセシルに代わって走り回ったヒルダなのだった。

「父う……あの人たちは、これを知らないのよね……?」
「いや、私からすでに伝えている」
「……それは!」
「安心しなさい。領主としての権限もほぼ私に委譲されていたし、資産も全て押さえ、領内の情報も商会を通じてコントロールできている」
「だけど、万一のことがあればどうするつもりなの!」

 アレンはセシルの能力を見込んで、領内の反発は想定せず周りの諸侯を気にかけていたが、ヒルダからすれば領内の諍いも見過ごせない。身内なのだ。ヒルダだけではなく、兄にとっても。

「兄上が負う必要はないはずだわ!」
「いいや、私の責任だ」
「あたしのせいでしょう!……そうだわ、あの人たちに伝えたということは、まさか、昨日――来たわね?」
「……だから、君には知らせたくなかったんだ」
「兄上!」

 珍しくも兄妹喧嘩の相容をなしてきている。しかし、お互いがお互いを思いやっているのが、周囲からもよく分かる、不思議な光景でもあった。

「迷惑になるつもりで、あたしはここで暮らすことを了承したわけではないの!」
「これはなるべくしてなったことだ。切ったのはあちらだと、君は前に言っていたね。その通りだよ。――君がいないと侯爵領が成り立たなかったのに、それを理解できずに勘当したのだから」

 三兄妹以外の全員が息を止めた。驚愕している三人の前でアデルは訳知り顔でうんうんと頷き、セシルは口を閉ざしたヒルダに皮肉げに笑いかけた。

「君だって、どうにでもなれと思って、その通り放り出してきたんだろう。アデルが掻き回したせいで悪化したのは本当だけど、誰が手を出さなくても、支柱を失ったあそこは、もう小さな災害一つで瓦解するだろうね」
「……兄上とアデルがいれば、保ったはずなのよ」

 ヒルダは認めた。勘当を提案したのは自棄になったからだし、しがらみからあれほどまでに解き放たれたいと思ったことがないからだったが、そこには意趣返しが七割ほど含まれていた。

 もう、あんな人たちのために頑張りたくなんてなかった。ならば壊れてしまえばいいと、そう思ったのだ。

 兄が次期領主として控えていれば最悪は避けられる。アデルがいれば精神的支柱として領内の貴族たちの統制に一役以上買うだろう。その見込みが外れることはありえない。
 だから、唯一の誤算は、兄と妹が、ヒルダと同じようにあっさりと侯爵家を捨てたことだった。

「君は、自分の価値をある意味では全く理解していない。君は私たち二人の、唯一の理解者なんだよ。私たちの柵はあそこではなく、君のもとにしかない」
「そうよ。姉さまがいなければ、私も兄さまも人間でいられないんだもの」

 思わぬ形で胸を衝かれたヒルダはたっぷり三秒声を失い、慌ててうつむいた。でなければ衆目に酷い顔を晒してしまう。さらりと肩にかかる髪が視界を覆ったが、切らなければよかったと後悔してしまうほど、頼りない壁だった。
 セシルはそれを横目に突っ立っている部下二人を見やって、ふふんと胸を張った。

「羨ましいかい、そこの男たち」
「正直言うとかなり」
「わ、私は……その……羨ましいというより、嬉しいです」
「そこはおれも同意するけどな。いいなあ、そこまで両思いが成立してると」
「引く気になった?」
「いや」

 アレンはにやりと笑い、シドと肩を組んだ。

「おれらが欲しいのはそういう愛じゃないからな」
「言うじゃないか」
「……兄上たち、何の話をしてるの」
「さて、何だろうね。まあ話を戻すけど、君が責任に思う必要はどこにもないんだよ」
「でも……」
「私は次期領主としての役割を放棄しているんだ、責めと咎くらい負わなくては釣り合いがとれない。恨みならいくらでも買う」

 はっと、ヒルダの視界の端でアデルが顔を上げた。盲点だったと思っているのが透けて見えた。兄の行動を知っていても、その意味や覚悟まで思い浮かばなかった辺りが、アデルの「お馬鹿」たる所以である。

「だったら、私もよ!」
「君には何の責務も存在していなかった。周りが勝手にちやほやしていただけ。私もヒルダも君のことがよくわかってるのに、仕事を振るわけないじゃないか」
「うぐっ」
「華麗にぶったぎったなぁおい」

 毎度のごとくアデルへの扱いが酷いセシルに、アレンは同情を突き抜けて感心した。シドとニーナが慰めるような顔を涙目のアデルに向けているが、あまり役に立っていない。そこは当然ヒルダの出番なのだった。
 仲のいい妹たちの風景に、セシルはゆるりと微笑んだ。

「安心して。王家には私を売り込んでおいたから、殺されるような最悪なことには、絶対にならない」
「公爵家はその思惑のうちだということですか」
「いや、違うね。ここを訪ねたあの馬鹿令嬢は、密約のことを少なからず知っていて、見当違いに私に脅しをかけてこようとした。ついでに自分の体を使って醜聞を作り、完全に私が逆らえないようにしてから派閥に引き込むつもりだったんだ」

 身分も性別もへったくれもなくアレンが叩きのめしたお陰で、無駄な脅迫もなく聞き出すだけ聞き出して引き下がらせたことを思い出し、意地の悪い笑みを浮かべる。

「アデルも同じことだ。大人しくしていればこれほど有力な広告塔はない。大人しくしていればね。それに、公爵は所領も欲しいのかもしれないね。最終的な私の使いどころはその辺りだろうし」
「何でも欲しがりすぎじゃないかしら、公爵家」
「おや、気に入らない?」
「当たり前よ」

 アデルにハンカチで鼻をかませている、少し気が抜ける光景の中でもヒルダはまっすぐに兄を見つめ返した。

「欲しがってくれるほど評価してくれてるのはいいけれど、あたしの兄上とアデルを舐めてかかりすぎなのよ。それに、アレンも侮辱したんでしょう、その方。こちらもシドが散々に言われて、最後は殴りかからなかったけれど、後悔してるわ、今。我慢しなければよかった」
「な、なぐ……?」
「えっ……?」
「アレン、シド。ヒルダは大の男は三人くらい簡単に投げ飛ばせるからね」
「剣も乗馬も弓もよ、全部。姉さまは多才なの」

 α+βついでにニーナも、次々と襲いかかる衝撃のヒルダ像に、とうとうあんぐりと口を開けてしまった。ヒルダが「買い被りすぎよ。あたしはただの器用貧乏よ」と言っているが、全然謙虚に聞こえない。
 仕事をしていてアレンも舌を巻いた事務処理能力といい、今聞いたばかりの故郷での折衝の実績といい、果ては武術まで相当に嗜んでいるらしい。
 どこを目指しているんだと聞くのは愚問だとわかっている……というか回答が既にわかりきっているので、三人はひたすら口をつぐんで、ほのぼのとする兄妹たちのじゃれあいを見つめるしかなかった。
 























アレン「ちなみに愛すべきお馬鹿と馬鹿の違いって?」
セシル「アデルかアデルでないか」
アレン「清々しいほどの一択」
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