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オモナトウジョウジンブツ

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1 ダリア・ベルギウス(16)

 主人公。

 大陸で恐れられている侵略、征服を繰り返すベルギウス帝国の皇女。

 前皇帝である父は、皇太子である兄を可愛がっており、政治の道具に娘を使おうと画策していた実の母親に見捨てられ、幼い頃から孤独に過ごしていた。

 本人は一族が引き起こす戦乱の世を好ましく思っていない。

 趣味は自分の世界に入れる読書。

 特に恋愛物語が好き。



2 ガラハッド・ヴァルト(19)

 主人公。

 ベルギウス帝国に仕え、帝国筆頭貴族のグランドル家と同等の発言権を持つ魔導師一族、ヴァルト家を率いる若者。

 ベルギウス帝国を軍事力の面で影から支えている。

 才能は一族随一だが、若さゆえに他者だけでなく身内からですら軽く見られることもしばしば。

 時には非道な行いも帝国の大義ならば平然とやってのけるほど帝国への忠誠心が高い。

 性格は大人しく、思っていても口にあまり出さない。

 ベルギウスの土地で取れる最高級の紅茶が大好物。

 趣味は当時の男性としては珍しく裁縫。



3 ガウェイン・ヴァルト(17)

 ガラハッドの弟。兄に憧れて日々魔術の精進をしている。

 性格は兄と真逆、勝ち気で明るく、思ったことを実行する。

 帝国よりも家の繁栄を重視する。

 紅茶が嫌い。



4 ミハイル・グランドル(45)

 ベルギウス帝国建国以前からベルギウス家に仕えている最古参の名門貴族、グランドル家の当主。

 ベルギウス家に絶対の忠誠を誓っているが、ヴァルト家が同じくらい重用されている事を快く思っていない。



5 リチャード・ベルギウス(27)

 ベルギウス皇帝。ダリアの腹違いの兄。

 父譲りの好戦的な性格で、諸国を併合し続けている。

 妹のダリアを不憫に思ってか、彼女が好きな本を何回か送ったが、この時の帝国には本という物が貴重、さらに恋愛物語は数少ないので、送れる本が尽きてからは花(妹の名前の由来となったダリアの花)を送っている。

 弟、妹想いでダリア以外も可愛がっていたが、病死続きでダリアしか残っていない。

 一方、軍事的にヴァルト家に影から支えてられているが、ガラハッド・ヴァルトの事を暗い人間と蔑んでいる。
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