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3 声は掛けられた
しおりを挟む気分転換と自分以外の人間がいるという実感が欲しくて、街中を歩いていく。
雲一つない空はとても青いというのに、わたしの気分は太陽の無い真っ黒な暗闇。
現状の異常を解決するには、どうすればいいのだろうか。
神社? お寺? 霊能力者?
ネットで調べれば、自分で出来るという解決方法が沢山出てくるものの、正しいのはどれかなんて真偽は全く分からない。
下手に手をだしたものが出鱈目で、自分の首を締めに締めた果てに死ぬなんてことになれば最悪だ。
わたしに自殺願望なんてない。
(…………どうすれば、いいんだろう…………)
頼るべきものは、何か。
──────そんなもの分かる訳がない。
(あぁ、でも。聞くだけ、聞いて貰おう)
解決してくれるなんて、期待するわけではないけれど。
この際、思いきって友人に相談だけでもしてみようと鞄から携帯電話を取り出した。
「────もし、もぉし。 そこの、御方」
丁度、手に持ったそのタイミング。
声が、した。
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