白狼は森で恋を知る

かてきん

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第2章 白狼と秘密の練習

21*

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「触っていいか?」

ちゅ…、とミアの下生えの生え際に口づける。
そして、ミアの寝間着をすべて剥ぎ取り、生まれたままの姿にした。

「…ぅ…ん。」

(…綺麗だな。)

ガイアスは改めてミアの美しさに息を飲む。

褐色の肌は、どこを触っても滑らかで、汗ばんでいるのが肌に吸い付くようだ。
そして、立ち上がるミアのソレはつるりとしていて、緩く皮をかぶっている。

そして恥ずかしそうに腕で顔を隠すミアに、ガイアス自身も興奮していく。

(まずはミアを気持ちよくしてからだ…。)

自身のソレも極限まで勃ちあがっているが、今日はまだあくまで『練習』であることを言い聞かせ、ミアの感覚を引き出すことに集中する。

ちゅ

「んん……っ」

ガイアスがミアの先端にキスをする。
ミアは、何かが背筋を這い上がるような感覚がして、思わず声を出す。

ミアの反応を見ながら、亀頭にキスを続けていたガイアスだが、薄く口を開けるとその先端に舌を付ける。

ふにふにと押し付けられていた舌が、舐めるように先端を行き来する。
さっきとは違い、ヌルっとした感触がして思わず声を上げる。

「あぁッ………ん!」
「先走りが出てきたな。」

ガイアスはそのままくびれの形を確かめるように舐めている。
胸にあった手は、いつのまにか足の付け根にある。
一方はミアのソレを支え、もう片方はその周辺を触っている。
時々、薄い下生えを少し引っ張るような動きをし、ミアの反応を見ている。

「いっぱい出てきたな。」

出てきたという先走りを指ですくうと、ガイアスが亀頭を口に含み、じゅっと音を立てて吸い出した。

「やぁああ……ッ!」
「ん、甘い。」

ミアは足がガクガクと震え、顔を隠すように置いていた自らの腕をのけ、ガイアスを見た。
普段、自分よりはるかに大きいガイアスを見下ろすことのないミア。
ミアの視線に気づいて上目で見てくる緑の瞳を見た瞬間、また背筋がぞくっとするような、妙な感覚に陥った。

「良さそうだな。…また大きくなったぞ。」

観察するようにミアのソレをじっと見ると、またしても先端を口に含む。
さっきの吸いだすような動作と違い、今度は優しく包み込むようにそっと口内で舌を這わせてくる。

ミアはぞくぞくする感覚が止まらず、シーツを掴んでじっと我慢する。

しばらく、ぬらぬらと動いていた舌が、ミアの裏側を集中的に刺激しようと動く。

「あっ…あっ……!」

耐えきれず、声が漏れる。

「これか?」

上に舐め上げる度にミアが声を上げているのに気づき、その動きを続ける。
下生えをいじっていた手は、ミアのソレの下にある玉を優しく握り指で転がし始めた。
それと同時に今まで含んでいただけの口を上下に動かす。

「あっ…ああッ……ん!ガイアス…ッ!」

激しすぎる刺激がミアを襲い、頭が真っ白になる。

(やだ…!怖い!)

ガイアスの髪の毛を無意識に掴む。

じゅっ…じゅぽっ…

ぬめった口内で上下にこすられ、ミアは何かが上ってくる感覚がした。

「やぁ…!ガイアス……ッでる!でるから離してッ…!」

ミアは、その頭をなんとか自身から離そうと必死に声を出す。

そんなミアをチラ、と見やると、ガイアスはあろうことか、さらに動きを激しくした。

「やっ…嘘…!ああ…ッ、もう出る、出ちゃう…!」

ミアが頭を振り、身体をこわばらせる。
足にも力が入り、ガイアスの身体を締め付ける。
つま先がピンと張り、ブルッと身体が震えた瞬間、ミアはガイアスの口内に射精した。

「……ぁ…ぁ…。」

生まれて2度目の射精で惚けているミア。
意識はあるものの目は天井を見つめ、何も考えられないようだ。
先ほどまでガイアスをきつく締めていた手足は、だらんと力が入らなくなってベッドに落ちた。

ごく、と喉から音がした。


「ミア、上手にいけたな。」
「あ…ガイアス。」

ガイアスの言葉に、ようやく意識がはっきりしてくる。

よしよし、とミアの頭を撫でるガイアスに、頬をすり寄せる。

ガイアスは、ちゅ、ちゅ、と何度も愛しそうに顔にキスを落とす。
ミアがむ、と口を突き出すと、それに応えるように口にもキスをしてきた。

「ミア、とても綺麗で…いやらしかった。」

ガイアスが見下ろしながら言ってきて、ミアは全身がゾクッとした。

「俺、ちゃんと出来た?」
「ああ。」
「……すごく気持ち良かった。」

「でも、ちょっと怖かった。」と告げてぎゅ、とガイアスに抱き着くミア。

「ミアが可愛くて止めてやれなかった。すまない。」

「ううん、大丈夫。」

そのままガイアスが、ポス、とミアの横に寝そべってきた。
嬉しそうにミアの前髪を撫でつけるようにすくっている。

「次はセックスできる?」
「…まだだな。入れるには十分にほぐす必要がある。」
「そうだったね。…早く一緒に気持ちよくなりたいな。」

それを聞いたガイアスは、ギュンッと自身が昂るのを感じた。

(これ以上は大きくならないと思っていたが…。)

甘えようとくっついたミアは、ガイアスの下半身が勃ち上がっていることに気づく。

「ガイアス、ここまたキツそうだよ…。」
「俺は良い。」

「良くないよ。俺、ガイアスを気持ちよくする練習もしたい。」

「そ、そうか…。そうだな。」

まだ考えているガイアスの返事を待たず、ミアがガイアスの寝間着の下に手をかけ、それを下ろす。

「ミ、ミア。待て。」

慌てた様子のガイアスがミアを止めようと手を掛けるが、それをパッと外される。

「気持ちよくさせて。」

ミアの言葉に、またガイアスのモノがビクビクと反応した。




「ん、んむぅ……んぐ」

(ミアが俺のを一生懸命頬張っている…。)

「は、十分気持ちいい…それ以上飲み込むと、ミアの喉をついてしまう。」

「っぷは……でも、まだ半分しか舐めれてない!」

ガイアスのように性器をすべて含みたいのだろう、ミアが抗議してくる。

(そんなことさせられるわけないだろ…。ミアは初心者だぞ…。)

「口に入らない部分は手で擦ってくれ。」
「ん…?…こう?」

ミアが両手でその根元を上下にこする。

「ああ…、気持ちが良い。」

『気持ちいい』という言葉に安心したミアが、先端は口に含みながら、根元は手でこすり、ガイアスの射精を促す。

「……ッ」

(ミアにこんなことさせて…俺は…)

悔やみながらも、性とは無関係で育ったミアを自分が染めているという背徳感に興奮してしまう自分に驚く。

(俺はそういうことにあまり興味がない方だと思っていたが…。)

実際、今まで誰かと性交したいと思ったことはなかった。成人してからは溜まれば自分で処理していた程度だ。

こんなに激しい感情で性と向き合ったことはない。
そして、ミアと恋人関係になってからは『自分にこんな変態じみた欲があったのか』と驚くばかりだ。


ミアは先ほど自分がされて気持ちの良かった場所を思い出したようだ。
ガイアスがしたように、時々玉を指で転がしたり、裏筋を強く舐めたりしている。

(は…っ、これはそろそろいくかもしれない。)

予想外のミアの口淫の技術にガイアスは驚きつつ、『気持ちいい』の思いを込めてミアの頭を撫でた。

頭を撫でられたミアは、その動きを早くしていく。

じゅ………じゅぽっ………じゅ

リズム良く口をすぼめて上下するミア。それとともに、くぐもったミアの声が喉の奥から聞こえる。

「んむ……んっ……ッ」

「はっ…ミア、もういきそうだ。口を離してくれ。」

ミアの頭に置いた手に少しだけ力を込めると、ミアはじゅ、とさらに吸う力を強くした。

「……ッミア、」

びゅっ、とミアの口内にガイアスの白い液が飛ぶ。

「んんッ…」

苦しそうな声がし、慌ててミアの顔をソレから引き抜く。

「…んッ」

少しムッとした表情のミアがガイアスを見上げて手をソレにかける。

(う、またいく。)

続けざまに出た精子が、ミアの顎から胸に掛かる。

「っ…!」
「ガイアス…?!」

慌ててミアに付いた自分の白濁を手で拭う。

拭き取るつもりが、逆に塗り込めるように伸びてしまい、ガイアスはさらに慌てた。

ベッドサイドに置いていたタオルを取ると、ミアの口の中にある残滓を出すように促す。
ミアが、べ、と舌を出してトローっとタオルの上に出すのを、食い入るように見てしまった。

(おい、また勃ち上がりはじめるな。)

自分の欲望に呆れる。

ミアはすべて出すと、自分の手と顎をタオルで拭う。
ガイアスは別のタオルを側にある水で湿らせると、再度ミアの手や身体に付いた残滓を拭った。



「ガイアス、気持ち良かった?」
「ああ。」

「今までで一番?」
「確実に一番だ。」

へへ、と笑うミア。
2人はベッドの上で寝転んで抱きしめ合っていた。

「ガイアスの余裕ない顔…ふふふ…。」

焦った姿を思い出したミアが、一人で笑っている。
ガイアスは少し気恥ずかしく、ミアを撫でていた手で鼻をつまんだ。

「わっ…」

「からかうな。好きな人との行為だ。焦るし緊張もする…。」

キューン、とまたミアの心臓が締め付けられる。

「ガイアス、大好き。」

「俺も好きだ…。」


2人は抱き合ったまま、幸せに包まれて眠った。
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