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第三章 白狼と最愛の人
友達
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次の日、ミアとガイアスは家族に見送られて街へと足を運んだ。
都市・アナザレムにある大きな会場。今日はここでアスマニカの剣舞団が剣技を披露するのだ。
ミアは、三か月前にエドガーから貰った二枚の券をガイアスに手渡す。
「ずいぶん派手な券だな」
「それだけ特別ってことかな?」
キラキラと光る金色のチケット。特別感漂うその券とともにゲートをくぐると、ステージ近くへと案内された。
最前列まできたところで、中央の席を用意される。
「え、ガイアス! 真ん中だよ!」
「本当に特別な券だったんだな」
最前列の真ん中とあって興奮を隠せないミアは、ガイアスの腕をぐいぐいと引っ張る。そんなミアを席に座るよう促すと、販売員に飲み物を二つ注文した。
先程までライトで明るかった場内の灯りが徐々に落とされる。音楽が鳴り、それに合わせて辺りがざわめきだした。
「音楽がサバルと全然違うね」
「細かい技が多いから、軽快な音の方が合うんだろうな」
話をしながら待っていると、ひときわ大きくなった音楽と共にエドガー率いる剣舞団が入場した。
三か月前の公演では、複数の剣舞団が一緒に演技をしていたが、今回はたった一団のみ。それだけでも、エドガーがどれだけ人気者であるかが分かる。
「「きゃ~! エドガー様~!」」
黄色い声が響き、主役のエドガーはそれに応えるように手を振っている。全員が位置についたところで、エドガーは真ん中の席……ミアに向けてウインクをした。
「ねぇガイアス、前回とは違う並び方だね」
明らかにミアへ向けて放たれたウインクに気付いたのはガイアスのみで、ミアは全体を見回してガイアスに耳打ちする。
ガイアスがエドガーに目線を向けると、肩が少し下がり、落ち込んでいるような気がした。
「金色の券で入場されたお客様は、こちらのお部屋でお待ちください」
この剣舞のチケットは会場を後にする際に回収されるシステムだ。ガイアスがそれを二枚まとめて係の者に手渡すと、別室で待つよう言われた。
会場横の入口から、控室のような場所に通される。
「何か貰えるのかな?」
「あいつに会えるとかじゃないか?」
ガイアスが言うあいつとはエドガーのことだとすぐに分かったミア。しかし、スターである彼が、たった一度店で一緒になった自分達に会いに来るとは思えなかった。
「やぁ、来てくれて嬉しいよ! 久しぶりだね!」
「ほらな」
ガイアスが言う通り、この部屋へやってきたのは今日の舞台の主役・エドガーだった。
ミアは本当に現れたエドガーに驚きつつも、見たばかりの素晴らしい剣技に賛辞を贈る。
「今日の演技、本当に素晴らしかったです。一つ一つの動きが繊細で……俺、最後なんて思わず立ち上がっちゃいました」
「はは、見ていたよ。君は本当に良い反応をしてくれるから、また誘いたくなるなぁ」
見ていたという言葉に、ガイアスの眉がピクリと動く。
酒を飲んでいた前回とは違い、エドガーはミアに紳士的な態度である。触ることも近寄ることもしないのだが、言葉はまるでミアを口説いているようだ。
「あの、何で俺達ここに呼ばれたんですか?」
特に何か用があるわけでもなさそうなエドガーに、ミアは疑問に思ったことを伝えた。
「そうだね……」
エドガーは、一瞬ガイアスに視線を向けると、ミアに向き直った。その顔は剣を構えた時のように真剣である。
「君に伝えたいことがあるんだ」
「俺に? 何ですか?」
「彼の前では言いにくいんだ……席を外してくれる?」
エドガーがガイアスの方を向き、扉を指差す。今から何をするつもりなのか検討がついているガイアスは、少し眉をひそめる。しかし、小さく溜息をつくと静かに部屋を出て行った。
バタン……
出て行ったガイアスを待たせたくないと、ミアは本題は何かと尋ねる。
「俺に話って、なんですか?」
ミアの言葉にエドガーの緊張が高まる。深呼吸して、目をぎゅっと瞑って自分の気持ちを伝えた。
「やっぱり君に、アスマニカに来てほしいんだ」
告白された回数は数えきれない……そんなエドガーは今、ドキドキしながら好きな相手からの返事を待っている。
前回は断られてしまったが、今回の演技で心変わりしてくれたかもしれない……
そう希望を抱きつつエドガーが瞑った目を恐る恐る開けると、そこにはにっこりと笑ったミアの姿。
「はい。ぜひ行きたいです」
明るい声で返事をするミアに、エドガーの胸は最高潮に高鳴る。
「え、それって……あの、僕は貴方と、」
「婚約者も連れて行っていいですか? さっきまで一緒にいた彼です」
「……え?」
エドガーが言いかけていた言葉を聞き逃したミアは、もう一度尋ねる。
「ん? 俺と何かしたいんですか?」
首を少しかしげるミアの可愛らしい姿に、エドガーは喉がつかえる。そして頭に浮かんだ言葉をそのまま伝えた。
「……友達になりたいんだッ!」
面と向かって『友達になりたい』など言われた経験がないミアは、驚いて返事ができなかった。
(人間って、もしかしてこんな風に友達を作るの?)
「え、っと……ダメかな?」
自信なさげに言うエドガーに、ミアはハッとした。
「俺でよければ、よろしくお願いします」
ミアがそう返事をすると、エドガーはホッとした顔をしていた。
「ガイアス、話終わったよ」
ミアは廊下に出ていたガイアスを呼び入れた。
「待たせてすまなかったね」
婚約者が怒っていないか不安に思ったエドガーだったが、思いの外気にしていない様子のガイアスに驚く。
実はエドガーの声は、廊下の扉前にいたガイアスにすべて聞こえていた。ミアがエドガー自身に興味がない事は分かっていたことであり、「友達になりたい」という発言を聞いた時には、少し憐みを感じたほどだ。
エドガーは、再度確認するようにミアに真相を尋ねる。
「君達は結婚する……んだよね」
「はい! アスマニカには結婚した後、二人でお伺いしますね」
「あはは……」
力なく笑うエドガー。
その姿があまりにも可哀想であったため、ガイアスは慈悲の心を持ってミアの名前を教えた。そして、エドガーにしつこく頼まれた結果、ガイアスの屋敷を通しての文通を許可してあげたのだった。
「またアナザレムかルシカで剣舞をする時には連絡をするね。二人で見においで」
「はい!」
エドガーはミアの小さな手を握った。
見た目に反して硬い、エドガーの鍛え抜かれた手に触れたミアは、同じく剣を振っている者として心から尊敬の気持ちを持った。
ミア達が出て行き、備え付けのテーブルにうなだれているエドガー。隣の部屋で話を盗み聞きしていた団員達がぞろぞろと部屋へ入ってきた。
「団長~! だから言ったじゃないですか」
「諦めて次に行きましょうよ!」
「ほら、団長めあての子達が、出口で待ってますよ!」
「……うるさい」
結婚を控えている幸せな二人をどうにかする気はないが、今は振られたばかりで心の整理ができない。
心配する団員達に、すぐに行くと返事をすると、ミアに繋がる連絡先を内ポケットに大事に入れる。
「……よし」
掛け声とともにスターの顔へと切り替えたエドガーは、待っているファン達の元へと向かった。
都市・アナザレムにある大きな会場。今日はここでアスマニカの剣舞団が剣技を披露するのだ。
ミアは、三か月前にエドガーから貰った二枚の券をガイアスに手渡す。
「ずいぶん派手な券だな」
「それだけ特別ってことかな?」
キラキラと光る金色のチケット。特別感漂うその券とともにゲートをくぐると、ステージ近くへと案内された。
最前列まできたところで、中央の席を用意される。
「え、ガイアス! 真ん中だよ!」
「本当に特別な券だったんだな」
最前列の真ん中とあって興奮を隠せないミアは、ガイアスの腕をぐいぐいと引っ張る。そんなミアを席に座るよう促すと、販売員に飲み物を二つ注文した。
先程までライトで明るかった場内の灯りが徐々に落とされる。音楽が鳴り、それに合わせて辺りがざわめきだした。
「音楽がサバルと全然違うね」
「細かい技が多いから、軽快な音の方が合うんだろうな」
話をしながら待っていると、ひときわ大きくなった音楽と共にエドガー率いる剣舞団が入場した。
三か月前の公演では、複数の剣舞団が一緒に演技をしていたが、今回はたった一団のみ。それだけでも、エドガーがどれだけ人気者であるかが分かる。
「「きゃ~! エドガー様~!」」
黄色い声が響き、主役のエドガーはそれに応えるように手を振っている。全員が位置についたところで、エドガーは真ん中の席……ミアに向けてウインクをした。
「ねぇガイアス、前回とは違う並び方だね」
明らかにミアへ向けて放たれたウインクに気付いたのはガイアスのみで、ミアは全体を見回してガイアスに耳打ちする。
ガイアスがエドガーに目線を向けると、肩が少し下がり、落ち込んでいるような気がした。
「金色の券で入場されたお客様は、こちらのお部屋でお待ちください」
この剣舞のチケットは会場を後にする際に回収されるシステムだ。ガイアスがそれを二枚まとめて係の者に手渡すと、別室で待つよう言われた。
会場横の入口から、控室のような場所に通される。
「何か貰えるのかな?」
「あいつに会えるとかじゃないか?」
ガイアスが言うあいつとはエドガーのことだとすぐに分かったミア。しかし、スターである彼が、たった一度店で一緒になった自分達に会いに来るとは思えなかった。
「やぁ、来てくれて嬉しいよ! 久しぶりだね!」
「ほらな」
ガイアスが言う通り、この部屋へやってきたのは今日の舞台の主役・エドガーだった。
ミアは本当に現れたエドガーに驚きつつも、見たばかりの素晴らしい剣技に賛辞を贈る。
「今日の演技、本当に素晴らしかったです。一つ一つの動きが繊細で……俺、最後なんて思わず立ち上がっちゃいました」
「はは、見ていたよ。君は本当に良い反応をしてくれるから、また誘いたくなるなぁ」
見ていたという言葉に、ガイアスの眉がピクリと動く。
酒を飲んでいた前回とは違い、エドガーはミアに紳士的な態度である。触ることも近寄ることもしないのだが、言葉はまるでミアを口説いているようだ。
「あの、何で俺達ここに呼ばれたんですか?」
特に何か用があるわけでもなさそうなエドガーに、ミアは疑問に思ったことを伝えた。
「そうだね……」
エドガーは、一瞬ガイアスに視線を向けると、ミアに向き直った。その顔は剣を構えた時のように真剣である。
「君に伝えたいことがあるんだ」
「俺に? 何ですか?」
「彼の前では言いにくいんだ……席を外してくれる?」
エドガーがガイアスの方を向き、扉を指差す。今から何をするつもりなのか検討がついているガイアスは、少し眉をひそめる。しかし、小さく溜息をつくと静かに部屋を出て行った。
バタン……
出て行ったガイアスを待たせたくないと、ミアは本題は何かと尋ねる。
「俺に話って、なんですか?」
ミアの言葉にエドガーの緊張が高まる。深呼吸して、目をぎゅっと瞑って自分の気持ちを伝えた。
「やっぱり君に、アスマニカに来てほしいんだ」
告白された回数は数えきれない……そんなエドガーは今、ドキドキしながら好きな相手からの返事を待っている。
前回は断られてしまったが、今回の演技で心変わりしてくれたかもしれない……
そう希望を抱きつつエドガーが瞑った目を恐る恐る開けると、そこにはにっこりと笑ったミアの姿。
「はい。ぜひ行きたいです」
明るい声で返事をするミアに、エドガーの胸は最高潮に高鳴る。
「え、それって……あの、僕は貴方と、」
「婚約者も連れて行っていいですか? さっきまで一緒にいた彼です」
「……え?」
エドガーが言いかけていた言葉を聞き逃したミアは、もう一度尋ねる。
「ん? 俺と何かしたいんですか?」
首を少しかしげるミアの可愛らしい姿に、エドガーは喉がつかえる。そして頭に浮かんだ言葉をそのまま伝えた。
「……友達になりたいんだッ!」
面と向かって『友達になりたい』など言われた経験がないミアは、驚いて返事ができなかった。
(人間って、もしかしてこんな風に友達を作るの?)
「え、っと……ダメかな?」
自信なさげに言うエドガーに、ミアはハッとした。
「俺でよければ、よろしくお願いします」
ミアがそう返事をすると、エドガーはホッとした顔をしていた。
「ガイアス、話終わったよ」
ミアは廊下に出ていたガイアスを呼び入れた。
「待たせてすまなかったね」
婚約者が怒っていないか不安に思ったエドガーだったが、思いの外気にしていない様子のガイアスに驚く。
実はエドガーの声は、廊下の扉前にいたガイアスにすべて聞こえていた。ミアがエドガー自身に興味がない事は分かっていたことであり、「友達になりたい」という発言を聞いた時には、少し憐みを感じたほどだ。
エドガーは、再度確認するようにミアに真相を尋ねる。
「君達は結婚する……んだよね」
「はい! アスマニカには結婚した後、二人でお伺いしますね」
「あはは……」
力なく笑うエドガー。
その姿があまりにも可哀想であったため、ガイアスは慈悲の心を持ってミアの名前を教えた。そして、エドガーにしつこく頼まれた結果、ガイアスの屋敷を通しての文通を許可してあげたのだった。
「またアナザレムかルシカで剣舞をする時には連絡をするね。二人で見においで」
「はい!」
エドガーはミアの小さな手を握った。
見た目に反して硬い、エドガーの鍛え抜かれた手に触れたミアは、同じく剣を振っている者として心から尊敬の気持ちを持った。
ミア達が出て行き、備え付けのテーブルにうなだれているエドガー。隣の部屋で話を盗み聞きしていた団員達がぞろぞろと部屋へ入ってきた。
「団長~! だから言ったじゃないですか」
「諦めて次に行きましょうよ!」
「ほら、団長めあての子達が、出口で待ってますよ!」
「……うるさい」
結婚を控えている幸せな二人をどうにかする気はないが、今は振られたばかりで心の整理ができない。
心配する団員達に、すぐに行くと返事をすると、ミアに繋がる連絡先を内ポケットに大事に入れる。
「……よし」
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