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第二章 白狼と秘密の練習

恋人の前ですること*

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「ガイアス、疲れただろ?」
「いや、楽しかった」
 ミアはガイアスを連れて自室に入った。
 あの後、ガイアスを部屋で休ませてあげなさいと父に促され、その言葉通り案内した。飲み物を用意していたイリヤが下がり、今はガイアスと二人きりだ。
 ミアはガイアスをソファに座らせ、自身もその横にぽすんと腰を下ろす。
「カルバン様が俺達を認めて下さって嬉しいよ。もっと通うことになると思っていた」
「そもそも、兄様の許可なんて必要ないんだけど……俺も嬉しい」
 ふふっと笑ってガイアスの顔を両手で優しく挟むミア。
 ムードに任せ、そのまま顔を寄せようとしたガイアスだったが、ミアが頭を下げたためそれは叶わなかった。
「ミア?」
 空振りしたことを少し恥ずかしく思いながら、ガイアスがミアのつむじに声をかける。
「この格好、疲れるんじゃない? 上着脱ぎなよ」
 ミアがガイアスの上着のホックに手をかける。
「くつろいで帰れって兄様も言ってたよ」
「ああ、だが別に大丈夫だ」
「そんなはずないよ。俺、今日の服でさえちょっと苦しいんだから」
 ミアは前回のガイアスのかっちりした服装に合わせ、いつもより身体にピッタリとした服を着ていた。
 白色のブラウスに薄いベージュのジャケット。下はキャメル色のゆったりしたズボンを履いている。足元はいつも通りのサンダルだが、足首にアクセサリーをいくつか付けていた。
「凄く似合っている」
「イリヤに聞いて、俺でも合いそうな服を用意してもらったんだ」
 そう言いながらガイアスの上着と格闘していたミアだが、確実にボタンとホックを外していく。
「あ、できた」
 やっと全てを外し終わり、上着を肩から滑らせる。中には白いシャツを着ていたようで、見慣れたガイアスの姿になった。
「ミアも脱いだらどうだ」
 ガイアスはそう言ってミアの上着の中に両手を入れると、ゆっくり身体に沿わせて両手を滑らせた。
 肩から腕にかけて、軽い上着がストンと落ち、ミアの手首に引っかかっている。
「……ん、」
 急に熱いガイアスの手をブラウス越しに感じ、ミアが少し緊張してビクッと身体を震わせた。
 脱がせている本人は、何でもないといった様子で手首に溜まったジャケットを抜き取っている。
(変わった脱がし方で、緊張するんだけど)
「ミア、首元もくるしいんじゃないか? 少し緩めよう」
 ミアのブラウスのボタンに指を掛けるガイアスの腕を、ミアが両手で掴んだ。
「い、いいから! 大丈夫!」
 先程の脱がし方にドキドキしていたミアは、食い気味にそれを断る。
「そうか? 窮屈だと言っていたじゃないか」
「ジャケット脱いだら楽になった!」
「ふっ、そうか」
 目を細めたガイアスがミアを見つめる。
「なんか、意地悪な顔してる」
「ミアが意地悪してくるから、返しただけだ」
「え、俺そんなことしてない!」
 心外だとミアが反応する。
「さっきキスしようとしたら、下を向いて避けただろう」
「そうなの⁈ え、いつだろ……」
 ミアは記憶を頼りに考えている。
「ミアが俺の上着を脱がせる前だ」
「い、言わなきゃ分かんないよ。俺、そういう雰囲気に気付けない」
 経験値が低いんだから……と唇を尖らせて抗議するミアが可愛い。
「では、言うようにしよう」
 ガイアスはミアの瞳をじっと見つめる。
「キスしていいか?」
「う、うん」
 ちゅっ、
「もう一回いいか?」
「うん」
 ちゅう……
 もっと長く口をくっつけていたいミアだったが、ガイアスはすぐに離れていく。
「ミア、深く口付けていいか?」
「い、いいけど……恥ずかしいから聞かないで」
「ふっ、ミアは難しいな」
 ミアが照れ隠しに何か言おうとしたが、その口は塞がれてそれ以上喋れない。
「……ッうん、」
 ミアは思わずガイアスのシャツの前を握る。
 ガイアスの舌は上の歯をなぞり、薄く開いたミアの口に入ってきた。ミアは熱いガイアスの舌の動きに合わせるのに必死だ。
 じゅっ……何度も舌を絡めていると、されるがままだったミアが舌を軽く吸った。
「……ッ」
 ガイアスのシャツはギュッと握りこまれ、シワになっている。慣れない行為に一生懸命に答え、さらに自分からもと返してくるミアがいじらしい。
「ミア」
 キスの合間に声を掛ける。
 ミアの頭の下にクッションを敷き、その身体をゆっくりと後ろに倒した。ガイアスがそれに覆いかぶさるように体勢を整えると、ミアがガイアスを見上げて目を細める。
「俺、この体勢好きなんだ……」
 幸せそうに、はにかんで笑うミア。
「狼って、安心してないと仰向けで寝れないし、乗っかられるってなると身体がこわばるんだ。でも、ガイアスがこうしても全然平気。俺の本能が、ガイアスを好きなんだって実感する」
 その告白にガイアスは愛しさがこみあげ、下にいるミアをギュッと抱きしめた。
「ミア、好きだ」
 ミアは手をガイアスの背に回し、大きな身体をそっと抱きしめ返した。

「ガイアス?」
 黙って抱きしめあっていた二人だったが、足に固い何かを感じたミアは、その正体に気付いて問いかける。
「それ、大丈夫?」
 ガイアスの股間を指差しながら心配になる。そこは張り詰めていて、ズボンをグッと押し上げていた。
「また、俺のせい?」
「まぁ、そうなるな」
 気恥ずかしく思ったガイアスは、視線を逸らして答える。
「それってどうやったら治るの?」
「しばらく置いておけば治まる。それか自分で出すか、」
「出すって、精液を?」
 ミアは耳をピコッと動かした。興味津々な態度に、ガイアスは嫌な予感がした。
「……ああ」
「自分で出せるの?」
 初めての知識に目を見開いて驚くミア。
「できるが、今はしない」
 余計なことを言ってしまったと後悔する中、ミアはガイアスの予想通りの発言をする。
「なんで? 俺、見てみたい」
「人前ですることではない」
「恋人の前では?」
 少し考えたガイアスだが、正直に話すことにした。
「する人も、いるかもしれないが、」
「じゃあいいよね」
「いや、ダメだ」
 ソファの上でしばらく押し問答が続く。
 ミアはガイアスの頬に手を添えて、口を尖らせる。
「お願い……」
 結局、ミアの可愛い仕草にさらにソコが反応してしまったガイアスは、思わずコクリと頷いてしまった。

(なぜ、こんなことに……)
 今、ガイアスは恋人の自室のソファの上に座り、ズボンから自らを取り出し握っている。向かいには、顔を赤くしながらもそれを凝視するミア。
 こんなおかしい状況でありながら、昂りが治らない自分に呆れる。
「擦って痛くないの?」
 ミアはガイアスがそれを上下に動かすのを、じっと見ては、時々質問をする。
「大丈夫だ」
 ミアは、ズボンから出たガイアスのソレの大きさに驚いていたが、今は見慣れてきたのか興味深げに見ている。
「気持ちいい?」
「……ああ」
「そうなんだ」
 ミアは小さく呟きながらガイアスをじっと見ている。
 ちゅこ、ちゅこ……
 ガイアスの先走りによる水音、そして乱れた息しか聞こえない室内。
「……っふ、」
 ミアに見られているという状況で、ガイアスは早めに達しそうになる。自然と眉間にシワが寄った。
(ガイアス、なんだか苦しそう……)
 ガイアスが薄く目をあけると、ミアに向かって掠れた声を出した。
「ミア、キスしてくれ」
「う、うん」
 隣に座って見ていたミアだったが、片方の足に跨ると、顔を傾けて近づける。
「ふッ、んん……!」
 ガイアスは噛みつくように小さな唇を奪った。
「……っ、」
 驚いたミアが身体を揺らすが、それを気遣う余裕はなく、空いている片方の手でミアの首の後ろを掴むと、口づけをより深くしていく。
「っはぁ……んっ…」
「んっ、ミア」
 ガイアスは目をつぶり眉間に皺を寄せている。興奮が高まっており、キスの合間に零れる吐息が激しい。
「ぁむ、……ふぁ、」
 ミアの口内を探りながら、ガイアスは徐々に自身を扱く手の動きを早くしていく。
「……ッ」
(そろそろか……)
 興奮が最高潮に達する感覚とともに、ガイアスはその欲望を出すよう手を動かす。
 その瞬間、ミアの手の平がガイアスの先端に触れた。
(ミア……?)
 今触れた柔らかいものがミアの手であることを認識した途端、ガイアスは自分の頭に血が上るのを感じた。
 目の前にある赤い舌を吸いながら、ミアの小さな手を掴むと、自身の先端に擦りつけるように導く。
「……っく、」
 自分の手を重ねて何度か往復させるように動かすと、ガイアスはそのまま達した。
 ビュクビュクと普段の自慰の比でない量の精液が間隔を空けて鈴口から流れる。
 ミアに触れられ果てたという事実がガイアスを興奮させ、ガイアスはまた貪るようにミアに口づけた。
「んん……ふっ、」
(ガイアス、精液がこんなに)
「……んぅ、」
 ちゅ、ちゅ……
 散々ミアの口内を舌で犯していたガイアスは、やっと気持ちが落ち着き、舌の動きをゆっくりと変化させる。そして最後にミアの唇を吸って離れた。
「ミア……好きだ」
 掠れた低い声で呟くように言うガイアスは、額が少し汗ばんでいる。
(か、かっこいい)
 普段の落ち着いたガイアスとは違った姿に、ミアは胸がドキドキと高鳴り、自分のそれも少し反応しているのに気付いた。
(俺も出した方がいいのかな? でもやったことないから、上手く出来ないかも)
 赤くなったミアは自分の手を見る。そこには、ガイアスの白いものがべっとりと付いていた。
「ミア!」
 射精したばかりで若干惚けていたガイアスだったが、ミアの手に自分の残滓がたっぷりついていることを思い出し、慌てて名前を呼んだ。
「汚してしまってすまない。何か拭くものはあるか?」
 ミアはベッドサイドに歩いていくと、濡れたタオルの乗ったトレーを持って帰ってきた。
「これ使って。さっきイリヤが置いて行った」
 優秀な従者が用意していたそれを受け取ると、ガイアスは複雑な気持ちでミアの手をタオルで拭った。
(こうなることも予想していたのか?)
 鋭い従者のことだ、あり得る……少し恥ずかしい思いで、ガイアス自身についたソレを拭き取る。
「ガイアス、気持ちよかった?」
 頬を少し赤らめたミアが問いかける。ペタンと座った足の上にクッションを乗せているため、ミアが今の行為に反応したかどうかは確認できない。
「……今までで一番」
「え! 一番?」
 どこか嬉しそうに声を弾ませるミア。尻尾が後ろでふわふわと揺れている。
「ああ、一番だ」
 ガイアスが頷くと、さらに尻尾が左右に大きく揺れる。
「あの、実はさ……」
 目を逸らしながら話すミアに耳を傾ける。
「俺も、ガイアスのが移ったかも」
 おずおずとクッションをずらすミアの手元を見つめると、少し膨らんだミアのソレがズボンを控えめに押し上げていた。
「……」
「あの、これってガイアスと同じ?」
 黙っているガイアスに不安になったミアが、確認するように尋ねる。ガイアスはゴクッと喉を鳴らした。
「ああ、俺と同じだ」
 ミアは目の前の恋人を上目遣いに見る。
「これって、出したほうがいいんだよね……一人だと恥ずかしいから、ガイアスも付き合って」
「一緒に、か……」
 ガイアスの声は上擦り、期待でドクドクと鳴っている。こういう行為はまだ先になると思っていたため、ミアの身体の反応と言葉に感動すら覚える。
「もし、嫌だと思ったら言うんだぞ」
「うん」
 ガイアスがミアのズボンに手を伸ばした時……
 コンコン
 部屋にノックの音が響く。
 二人はビクッと肩を揺らし、ミアは素早く前向きに座り直し、素早く返事をした。
「はいっ!」
「ミア、今大丈夫?」
 控え目な声が聞こえ、ミアはガイアスに目配せする。頷いたのを確認して、声の主を部屋へ迎え入れた。
「うん! は、入っていいよ」
 入って来たのはミアの弟のリース。ガイアスは立ち上がり礼をする。
「あ、ごめん! ガイアスさんがいたんだね!」
 リースはガイアスがいることに気づくと、二人に謝った。
「父上と兄様に廊下で会ったから、てっきりもうサバルに送って行ったと思ってた」
 そう続けるリースは申し訳ないといった表情だ。
「ううん、部屋で休んでただけだから大丈夫だよ」
「本当にごめんね……ガイアスさん初めまして。ミアの弟のリースです。兄がいつもお世話になってます」
 リースはガイアスの方を向くと、挨拶をしてペコリと頭を下げた。
「サバル国のガイアス・ジャックウィルです」
「かしこまった話し方でなくて大丈夫ですよ。これから仲良くしてください」
 右手を前に出しにっこりと笑う姿はミアにそっくりだが、落ち着きのある上品な印象だ。
「俺にも敬語は不要だ。こちらこそよろしく頼む」
 二人の挨拶が終わったところで、ミアが尋ねる。
「リース、何か用があったんじゃないの?」
「ミアにちょっと話があったんだ。今日の夜いいかな?」
「今話すといい。俺はもう帰るから」
 兄弟の会話を聞き、ガイアスは予定より早めに帰ることを伝える。
「え……」
 さっぱりとした態度のガイアスに、ミアが少し残念な声を出す。
「また明日も朝から会える。リース様を優先してくれ」
 ガイアスはミアの髪を整えるように優しく撫でる。
「うん、明日は泊まってもいい?」
「もちろん」
 申し訳なさそうな顔をしているリースに頷くと、ミアはガイアスとともに部屋から転移した。
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