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第四章

第68話 蘭

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「何か飲まれますか? 影狼。ここは俺が支払いますので遠慮しないで下さい」
「……いや」

 KOD決勝ラウンドに関する説明会を終え、会場のビルを後にした俺達。

 ジミ子さんと別れた後、俺は一緒に付いてきた青年――蘭と最寄りのファミレスに入る事にした。

「そこまでしてくれなくてもいい。自分の分の料金は自分で払えるから」
「すいません。こうして話の場を設けてもらえたので、せめて食事代くらいは俺が出すべきかと」

 そう言って、向かいの席に座った蘭が、ペコリと頭を下げる。

 赤い髪に無数の髪留めを刺した、中性的な顔立ちの青年。

 ……説明会終了後、俺がやって来るのを待ち構えていた彼は、出会い頭に「俺を王にする」と言い出したのだ。

 自分の全知識、全能力を持ってサポートすると。

 いきなりそんなこと言われても要領を得ない。

 一緒に居たジミ子さんもビックリしていた。

 しかし、彼の眼差しや言葉が真剣だったため、こうして場所を移し、ひとまず事情を聞く事にしたのだった。

 どうせこの後も用事は無いし。

「ええと、蘭君……だったかな。まず、すまない。俺は君のことを深く知らないんだが」
「失礼しました。自己紹介をさせてもらいます」

 俺が言うと、蘭は表情を変えること無く機械的に喋り出す。

「先程も申し上げたとおり、探索者ネーム蘭の名で活動をしている探索系配信者。企業には所属していません。運営しているのは《ダンジョン探索者解説チャンネル》。主にダンジョン探索者のプロフィールや能力を分析し解説する動画を配信しています。ですが、俺自身もダンジョンに潜る探索者でもあります」
「………」
「本名は城蘭じょう・らん。年齢は20歳。医学系の大学に通っています。都内のアパートに一人暮らし。主に動画チャンネル運営による広告収入で生活費を稼いでいます。趣味はダンジョン探索者に関する情報収集やモンスターの研究。好きな音楽ジャンルはユーロビートとケルト音楽。好きなお笑い芸人はダウンタウン、最近推しているのは令和ロマン。好きな料理のジャンルは中華――」
「いや、もう大丈夫だ。そこまで聞いてない」

 放っておいたら無限に喋りそうな気がしたので、俺は蘭を止める。

「君のことは分かった。で、単刀直入に本題なんだが、何故俺をサポートするなんて言い出したんだ?」
「俺は、自分の実力を把握しているつもりです」

 蘭は目線を動かす事無く、俺に告げる。

「今年、こうしてKODの決勝までは上ってくることは出来ました。しかし、断言できます。俺に優勝は出来ない」
「………」
「俺は普段、ダンジョン探索者達の能力や実績、情報を収集し、解説動画を上げています。自分で言うのも何ですが、かなりの戦力分析オタクです。探索者が好きで、そのステータス表を自分で作ったりしています。当然、今大会の優勝者ランキングで上位に名を連ねている人達のこともわかっています。ハッキリ言って、怪物ばかり。俺の敵う相手ではありません」

 そこまで一気に言ったところで、運ばれてきたアイスコーヒーを一口飲み、蘭は続ける。

「だから、俺は自分が王になるのではなく、自分が最も尊敬する人物に自分の能力を捧げて王にする……そういう道を選ぶ事にしました」
「まぁ、確かに今大会では優勝者以外にも様々なタイトルが用意されているみたいだ。名サポーターというポジションでも、世間から脚光を浴びる可能性が高い」

 だが……と、俺は一番聞きたかった疑問を投げ掛ける。

「どうして、参加者達の中から選ばれたのが、俺なんだ?」
「……あなたの活躍は、ずっと見て来ました。『流離いのS級探索者』と呼ばれ、界隈を騒がせ始めた頃から気になっていました。そして、あの新東京ダンジョンで行われた、シュガァとのコラボ配信……あの姿を見て、その能力値の高さに一目で惚れ込んだ」

 蘭は机の上に手を置き、前のめりになる。

 無表情の顔が、ぐいっとこちらに迫る。

「俺はあなたの情報を収集した。スキル、技、ステータス……あらゆる面からあなたを研究した。その上でハッキリと言える。あなたはこの国で……いや、世界規模で見ても他に類を見ない、最強の探索者だ」
「わかった、わかったから一旦落ち着こう」

 俺は蘭の肩を掴んで椅子に座らせる。

「失敬……ともかく、ステータスマニアの俺が、単純に最強であるあなたに惚れ込んだ。至ってシンプルな理由です」
「わかった。君の熱意はよく伝わった。じゃあ、次の質問だ」

 俺は尋ねる。

「君が俺に付く……その目的は何だ?」
「………」
「何の見返りも無く、ただ俺に身を捧げて王者にする。そんなわけないはずだ」
「流石、影狼。お見通しですね。俺の目的は二つあります」

 蘭は、ピースサインをするように右手の指を二本立てる。

「一つは……自分の知識やノウハウをあなたに託し、影狼をサポートして優勝させたい。俺が今まで培ってきた知識……ダンジョンのモンスター、アイテム、謎解き、加えて探索者達のデータ。それらを用い、影狼を王にするピースになりたい。そんな純粋な目的が一つ」
「もう一つは」
「二つ目の目的は、影狼の近くで影狼を学びたい。先程、俺には優勝できる実力は無いと言いましたが、強くなる事を諦めているわけではない。あなたの近くであなたを見て、あなたの強さを学び自分に還元したい。言わば、弟子入りしたいという事です」
「なるほど……」

 彼の素性と目的は分かった。

 ダンジョン探索に関する豊富な知識を持っているが、自身の能力値に不満を持っている。

 故に、成長のための糧として、俺の近くで俺の能力を見て学びたい。

 その交換条件として、自身の培ってきた情報や能力で俺をサポートし、優勝を手助けする……と。

 悪くない条件だとは思うし、彼の想いも純粋だとは思う。

「駄目ですか? 影狼」

 蘭は、俺の目を真っ直ぐ見詰め言う。

「俺は、影狼以外の参加者に付く気はありません。影狼だから、こうして話を持ち掛けさせてもらいました。もし影狼に断られたとしても、他の優勝候補……ヒバナや音夜、白亜ジュラの元に行くなんて考えていません」
「……どうして、そこまで俺に入れ込むんだ?」

 ……一個、どうしても引っ掛かってしまう。

 ただ単純に強いからだとか、研究した結果俺に付く事が最も優勝者を生み出せる可能性が高いだとか、そういう理由だけで、ここまで俺に引っ付いてくるものなのだろうか?

「………」

 そこで、初めて蘭は目線を逸らした。

「……6年前のことを覚えていますか?」
「6年前?」

 ふと呟かれた言葉に、俺は首を傾げる。

 ちょうど、その瞬間だった。

 テーブルの上に置かれていた俺のスマホが震えた。

「ん?」

 受信先は――俺の自宅、見守りカメラからだった。

 俺の住む家には現在、フェンリル達の様子を確認するための見守りカメラが設置されている。

 逆に、そのカメラの方からも、何かあった際にはこちらに連絡を送れる機能が備わっているのだ。

 通常、この見守りカメラは幼い子供や在宅介護の老人なんかのための機械なのだが、フェンリルも頭が良いので、緊急連絡機能の使い方を教えたら理解した。

 スマホの画面の中に、カメラの映像が映る。

 思った通り――マリンが緊急連絡のボタンを起動させたようだ。

「マリン、何かあったのか?」
『クゥン!』

 見ると、床の上でヒスイが横になっている。

 足を投げ出し、表情も虚ろだ。

 明らかに様子がおかしい。

「すまないが、ちょっと急いで帰らないといけない」

 俺は立ち上がり、財布の中からとりあえず五千円札をテーブルに置く。

「この件はまた今度。時間が取れたら君のチャンネルにDMを送る。支払いは済ませておいてくれ。お釣りはいらない」
「フェンリルですね」

 そこで、蘭も立ち上がった。

「影狼が秋葉原ダンジョンから保護したフェンリルを飼育しているのは知っています。先程、スマホの画面に映っていたのは子供のフェンリルですね。表情が優れず、元気が無かった。明らかに様子がおかしかった」

 ぶつぶつと呟いた後、蘭は俺に言う。

「俺も付いて行っていいですか? きっと役に立ちます」



 ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆



「マリン、オレンジ、ヒスイ、すまない、今帰った」
「クゥン!」
「キャンキャン!」

 俺が自宅に戻ると、マリンとオレンジが玄関先で待っていた。

 リビングに向かうと、ヒスイは変わらぬ状態で横になっている。

「キュゥ……」

 俺が体に触れると、ヒスイは弱々しく鳴く。

 何か、病気だろうか?

 流石にモンスターを動物病院には連れて行けない。

 タイマに連絡すべきか?

「失礼します」

 そこで、結局同行してもらうことにした蘭が、俺の横にしゃがむ。

 ヒスイの瞼を持ち上げ眼球を確認し、口の中、腹部、足、背中等を、まるで触診するように確認していく。

「……大丈夫、軽い“外界酔い”です」

 そして、一通り診察した後、落ち着いた声音でそう言った。

「外界酔い……」
「ダンジョンの外に出たモンスターが、時々なる症状です。人間界の空気や食事、環境はダンジョンの中とは別物ですから。慣れていけば、その内治まります……そうだ」

 蘭は、背負っていたリュックを下ろすと、中から袋を取り出した。

 透明な袋の中には、ペレット状のフードが入っているように見える。

「よければ」
「これは?」
「俺が製造に関わった、モンスター用のフードです。国の許可も得て、一部の《ブリーダー》のようなダンジョンの外でモンスターを飼育している人々に販売しています。慣れるまでは、これで健康な体に整えてあげて下さい」
「マジか」

 俺は率直に驚く。

「モンスター用の食べ物を作ってるなんて、凄いな」
「趣味の延長です。モンスターの生態や体の構造も研究しているので。ちなみに、ミネラルウォーターもあります」

 蘭は、同じくリュックから取り出した水をヒスイに飲ませる。

「キュゥ……」

 少し、ヒスイの顔色が良くなった気がする。

「よかったな、ヒスイ」
「クゥ」
「キャウン」

 俺はヒスイの頭を撫でる。

 マリンとオレンジも、鼻先で撫でる。

「蘭、ありがとう。とても助かった」
「いえいえ、お役に立てて光栄です」
「クゥ!」

 マリンも、蘭にペコリと頭を下げる。

 フェンリル達も感謝しているようだ。

「ところで……」

 そこで、蘭はキョロキョロと家の中を見回す。

「影狼、一人暮らしですよね? それで、この広い家に住んでいるんですか?」
「ああ、フェンリル達と一緒に暮らすことを考えたら、ここが一番条件の良い物件だったから。確かに広過ぎるってのはあるが」
「……もしよければ」

 蘭は、真面目な表情で言った。

「影狼のサポートの一環として、家の事も俺が手伝います」
「え」
「料理、洗濯、掃除、フェンリル達の世話。よければ配信動画の編集なんかも。弟子にしていただけるのであれば、当然の事です」
「………」

 それは、弟子というより家政婦では?
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