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奇襲作戦 3
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静寂の森と帝国との国境は、ベルシーニ川によって隔てられている。
北の山脈から湧き出た水を緩やかな流れで運び、流域の大地に恵をもたらす。そんな700メートルほどの川幅の大河に、帝国は数十キロに渡り高さ5メートルほどの壁を作り上げたのは、40年ほど前のことだ。
エルフ族に戦争を仕掛けた帝国は、大敗を期した。反撃を恐れ攻め入られないように、土塁と石を積み上げ壁を築いたのだった
暗闇の中エルフ達は、続々と川沿いに集結していた。
帝国側からは、鬱蒼と茂る木々が邪魔をして森の中の様子は見えていない。
風が吹くと葉がこすれる音やフクロウの鳴き声が聞こえて来る程度だった。
それ以外は、いつもと同じ静かな夜だ。
帝国軍の拠点は、先人たちが築いた帝国と静寂の森を結ぶ旧街道の先にあった。旧街道を結ぶ橋の先にある、40年以上開くことの無いゲートの向こう側に。
ゲートの左右には、塔が在る。塔の最上階では、偵察隊が静寂の森に向けて銃を構えていた。
各塔には兵士が二名ずつ滞在し、交代勤務で国境を監視している。
「今日もいつもと、変わらない夜だな」
壁にもたれた兵士は、自分のポケットを探っていた。
「ああ、いつもと同じだ。着任してから、一度もここでエルフを見たことが無いよな。まあ、楽な仕事だから良いけど」
「早く交代の時間にならないかな。なあ、仮眠を取る前に、一杯やるだろう?」
6時間ごとの交代勤務、ルーチンワークと化した監視は、何も起こらないのが当たり前になっていた。
「おい! 何か動いたぞ」
銃を構えていた兵士は、森の中に人影を見たような気がした。
「どうせ、動物だろ。何も起こりゃしないよ」
壁にもたれていた兵士は、くしゃくしゃの箱から煙草を取り出し火をつけた。
天井を仰ぎながら煙を吸い込む。
帝国兵士の見た人影は気のせいでは無かった。
森の茂みに身を隠すエルフ軍隊長シュルツは、小声で傍に集まる部下に指示を出していた。
「いいか、魔法士は、前列に並べさせろ。ゲート前は、兵力を集中させるために弓矢隊と魔法士の混合部隊で待機しろ。絶対に合図があるまで動くな」
かく乱作戦の開始である。最初の攻撃は、出来るだけ広範囲で始めたい。そのためにも、魔法士を中心に小隊を組み配置させたかった。
エルフ達と一緒に、茂みからゲートの様子を伺っていた春馬は、緊張するリリカの頭に手を置いた。
「なあ、リリカ。エルフ族は、みんな魔法が使えるのか? 魔法攻撃が中心になるなら、頼もしいけど」
唐突な質問に、直ぐ答えられなかった。
頭の中からまとまった知識が、出てこなかったのだ。しゃがんだリリカは、眉間に指をあてた。
「本の知識だけど、魔法を限定しなければ、エルフ族は基本的に魔法が使える種族なの。彼等に与えられた神の加護だから」
「なるほど、魔法はエルフ族の特権で得意分野か」
人間族もエルフ族と同様に魔法は使えるが、誰でも使えるわけではない。そのかわり、科学分野の知識を得る事が許された。
獣人族は魔法と科学分野の両方苦手だが、身体能力は高い。それぞれの種が何らかの能力を与えられている。
小さな声でも聞こえるように、肩と肩が当たるぐらいまで体を寄せて来たリリカは、春馬に顔を近づけた。あまりの近さに春馬の胸中は穏やかでは無かった。
「ねえ、春馬。帝国はマラガを占領したら、ビュグベルさんに話していたように、本当にここも攻めて来るの?」
「それは・・・、攻めて来ると思うけど、今直ぐには来ないと思うよ」
「直ぐに、来ないの? どうして」
「マラガは攻めやすいけど、アルフヘイムは攻略が難しいからな。それにエルフ族は、遠方から魔法や弓矢で攻撃してくるだろ。銃を持つ帝国軍は、魔法や弓と撃ち合いをしたく無いのさ」
「えっ、春馬、嘘ついたの?」
「嘘は、言っていないよ。準備に時間はかかるけど、マラガを占領したら必ず攻めて来るよ」
不安な気持ちが無意識に働いているのか、気が付けば話をするリリカは、春馬にもたれかかっていた。
おしゃべりをしている間に、エルフ軍の攻撃準備が整った。
ヴェルガは奇襲攻撃の段取りを、エルフ軍の隊長シュルツは攻撃開始のタイミングを聞きに来た。
「私たちは、どのように動きましょうか」、ヴェルガの部下達も一緒だ。
「春馬殿、兵の配置は整いました。いつでも攻撃できます」
国境への攻撃と国内の奇襲攻撃、いよいよ作戦を実行する時が来た。
想定以上にエルフ軍は多くの兵を出してくれたし、これで準備万端だ。失敗したら言い訳できないなと、春馬は覚悟を決めた。
「それでは、一斉攻撃を始めてください。壁を中心に攻撃して欲しい、修復に相応の時間がかかるくらい、破壊してください」
「承知した、直ぐに取り掛かります」、隊長は足早に伝令を発した。
「ヴェルガは、俺たちと一緒にここから下流へ移動する。帝国軍の兵士がいるのはゲート付近だけのようだから、壁を超えるには手薄な所の方が良い」
「では、護衛に集中すれば良いですか?」
「そうだ、万が一何かあると困るので、いつでも援護できるよう待機していて欲しい」
「承知しました、ご武運を祈ります」
ヴェルガと部下達は、姿勢を正し腕を胸に当て敬意を表した。
攻撃開始を確認してから、グレートウルフは移動を始めた。
魔法を中心としたエルフ達の攻撃は、遠くから見ても凄まじい物だった。
無数の光の矢が、夜空を照らしていた。
それは、ミサイルが飛んでいる光景に似ていた。光の矢は、容赦なく国境の壁や塔を破壊する。
魔法攻撃と弓矢隊の矢が一斉に降り注いだ、ゲート付近の攻撃が一番強烈だった。
「わあ、すごい。光魔法を初めて見たけど、明るくて奇麗」
「あれが、光魔法か。光と言うより、まるでレーザー光線だな」
攻撃を受ければ国境に駐在している帝国軍は、必ず反撃してくるものだと思っていたのに。エルフ軍の一方的な攻撃が続くだけだった。
「それにしても、帝国軍は攻撃してこないよな」
エルフ達の攻撃を受けた帝国軍は、只々混乱するだけだったのだ。
何十年と続いた静かな夜が、彼等にとって当たりになるほど、平和ボケしていたのだ。攻撃される事自体が想定外の彼等に、反撃など出来るはずもない。
監視をしていた兵士と兵舎で休んでいた者達は、必死に身を隠していた。
「わわわ、畜生、どうなっているんだよ」
塔の中で煙草を吸っていた兵士は、口を開けたまま壁を背にして、両手で頭を抱えしゃがみ込んだ。バラバラと天井から小石が、落ちてくる。
「たたた、助けて、誰か、助けてー!」
目の前に迫りくる光の矢に驚き、銃の引き金を引くのを忘れた兵士の身体は硬直して動かない。
「ど、どこから攻撃され・・・ウッ」、兵士の目に光の矢が飛び込み、そのまま貫通した。
遠くからだと綺麗に見える光だったが、照らしているのは戦場だ。もはや、反撃する戦意を失った帝国兵の死体ばかりを増やすだけの。
北の山脈から湧き出た水を緩やかな流れで運び、流域の大地に恵をもたらす。そんな700メートルほどの川幅の大河に、帝国は数十キロに渡り高さ5メートルほどの壁を作り上げたのは、40年ほど前のことだ。
エルフ族に戦争を仕掛けた帝国は、大敗を期した。反撃を恐れ攻め入られないように、土塁と石を積み上げ壁を築いたのだった
暗闇の中エルフ達は、続々と川沿いに集結していた。
帝国側からは、鬱蒼と茂る木々が邪魔をして森の中の様子は見えていない。
風が吹くと葉がこすれる音やフクロウの鳴き声が聞こえて来る程度だった。
それ以外は、いつもと同じ静かな夜だ。
帝国軍の拠点は、先人たちが築いた帝国と静寂の森を結ぶ旧街道の先にあった。旧街道を結ぶ橋の先にある、40年以上開くことの無いゲートの向こう側に。
ゲートの左右には、塔が在る。塔の最上階では、偵察隊が静寂の森に向けて銃を構えていた。
各塔には兵士が二名ずつ滞在し、交代勤務で国境を監視している。
「今日もいつもと、変わらない夜だな」
壁にもたれた兵士は、自分のポケットを探っていた。
「ああ、いつもと同じだ。着任してから、一度もここでエルフを見たことが無いよな。まあ、楽な仕事だから良いけど」
「早く交代の時間にならないかな。なあ、仮眠を取る前に、一杯やるだろう?」
6時間ごとの交代勤務、ルーチンワークと化した監視は、何も起こらないのが当たり前になっていた。
「おい! 何か動いたぞ」
銃を構えていた兵士は、森の中に人影を見たような気がした。
「どうせ、動物だろ。何も起こりゃしないよ」
壁にもたれていた兵士は、くしゃくしゃの箱から煙草を取り出し火をつけた。
天井を仰ぎながら煙を吸い込む。
帝国兵士の見た人影は気のせいでは無かった。
森の茂みに身を隠すエルフ軍隊長シュルツは、小声で傍に集まる部下に指示を出していた。
「いいか、魔法士は、前列に並べさせろ。ゲート前は、兵力を集中させるために弓矢隊と魔法士の混合部隊で待機しろ。絶対に合図があるまで動くな」
かく乱作戦の開始である。最初の攻撃は、出来るだけ広範囲で始めたい。そのためにも、魔法士を中心に小隊を組み配置させたかった。
エルフ達と一緒に、茂みからゲートの様子を伺っていた春馬は、緊張するリリカの頭に手を置いた。
「なあ、リリカ。エルフ族は、みんな魔法が使えるのか? 魔法攻撃が中心になるなら、頼もしいけど」
唐突な質問に、直ぐ答えられなかった。
頭の中からまとまった知識が、出てこなかったのだ。しゃがんだリリカは、眉間に指をあてた。
「本の知識だけど、魔法を限定しなければ、エルフ族は基本的に魔法が使える種族なの。彼等に与えられた神の加護だから」
「なるほど、魔法はエルフ族の特権で得意分野か」
人間族もエルフ族と同様に魔法は使えるが、誰でも使えるわけではない。そのかわり、科学分野の知識を得る事が許された。
獣人族は魔法と科学分野の両方苦手だが、身体能力は高い。それぞれの種が何らかの能力を与えられている。
小さな声でも聞こえるように、肩と肩が当たるぐらいまで体を寄せて来たリリカは、春馬に顔を近づけた。あまりの近さに春馬の胸中は穏やかでは無かった。
「ねえ、春馬。帝国はマラガを占領したら、ビュグベルさんに話していたように、本当にここも攻めて来るの?」
「それは・・・、攻めて来ると思うけど、今直ぐには来ないと思うよ」
「直ぐに、来ないの? どうして」
「マラガは攻めやすいけど、アルフヘイムは攻略が難しいからな。それにエルフ族は、遠方から魔法や弓矢で攻撃してくるだろ。銃を持つ帝国軍は、魔法や弓と撃ち合いをしたく無いのさ」
「えっ、春馬、嘘ついたの?」
「嘘は、言っていないよ。準備に時間はかかるけど、マラガを占領したら必ず攻めて来るよ」
不安な気持ちが無意識に働いているのか、気が付けば話をするリリカは、春馬にもたれかかっていた。
おしゃべりをしている間に、エルフ軍の攻撃準備が整った。
ヴェルガは奇襲攻撃の段取りを、エルフ軍の隊長シュルツは攻撃開始のタイミングを聞きに来た。
「私たちは、どのように動きましょうか」、ヴェルガの部下達も一緒だ。
「春馬殿、兵の配置は整いました。いつでも攻撃できます」
国境への攻撃と国内の奇襲攻撃、いよいよ作戦を実行する時が来た。
想定以上にエルフ軍は多くの兵を出してくれたし、これで準備万端だ。失敗したら言い訳できないなと、春馬は覚悟を決めた。
「それでは、一斉攻撃を始めてください。壁を中心に攻撃して欲しい、修復に相応の時間がかかるくらい、破壊してください」
「承知した、直ぐに取り掛かります」、隊長は足早に伝令を発した。
「ヴェルガは、俺たちと一緒にここから下流へ移動する。帝国軍の兵士がいるのはゲート付近だけのようだから、壁を超えるには手薄な所の方が良い」
「では、護衛に集中すれば良いですか?」
「そうだ、万が一何かあると困るので、いつでも援護できるよう待機していて欲しい」
「承知しました、ご武運を祈ります」
ヴェルガと部下達は、姿勢を正し腕を胸に当て敬意を表した。
攻撃開始を確認してから、グレートウルフは移動を始めた。
魔法を中心としたエルフ達の攻撃は、遠くから見ても凄まじい物だった。
無数の光の矢が、夜空を照らしていた。
それは、ミサイルが飛んでいる光景に似ていた。光の矢は、容赦なく国境の壁や塔を破壊する。
魔法攻撃と弓矢隊の矢が一斉に降り注いだ、ゲート付近の攻撃が一番強烈だった。
「わあ、すごい。光魔法を初めて見たけど、明るくて奇麗」
「あれが、光魔法か。光と言うより、まるでレーザー光線だな」
攻撃を受ければ国境に駐在している帝国軍は、必ず反撃してくるものだと思っていたのに。エルフ軍の一方的な攻撃が続くだけだった。
「それにしても、帝国軍は攻撃してこないよな」
エルフ達の攻撃を受けた帝国軍は、只々混乱するだけだったのだ。
何十年と続いた静かな夜が、彼等にとって当たりになるほど、平和ボケしていたのだ。攻撃される事自体が想定外の彼等に、反撃など出来るはずもない。
監視をしていた兵士と兵舎で休んでいた者達は、必死に身を隠していた。
「わわわ、畜生、どうなっているんだよ」
塔の中で煙草を吸っていた兵士は、口を開けたまま壁を背にして、両手で頭を抱えしゃがみ込んだ。バラバラと天井から小石が、落ちてくる。
「たたた、助けて、誰か、助けてー!」
目の前に迫りくる光の矢に驚き、銃の引き金を引くのを忘れた兵士の身体は硬直して動かない。
「ど、どこから攻撃され・・・ウッ」、兵士の目に光の矢が飛び込み、そのまま貫通した。
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