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出会い
自己紹介
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何でこんなところに子どもがいるんだろう?自分のことは棚にあげてそう思った記憶がある。
って、それよりも、おれはこの子につまずいたのかな?まさかそれが原因で泣いてる…のかな?もしそうなら俺のせいじゃないか!
「あの、ごめん。おれ、多分君のこと蹴っ飛ばした………よね?本当にごめんなさい!」
「…………うっ………ひっく……」
「もしかしてどこか痛いのか?怪我したか?お腹が減ってるのか?あ、そうだ!おれ、誰か呼んでこようか」
「……ううっ……うぇぇん!」
その後もいろいろ声をかけたが一向に泣き止む気配がない。原因が分からないので何もできな───ハッ!今こそあのぬいぐるみの出番なのではないか!?ついでにお菓子も持ってこよう!
そうと決まればあとは早い。おれは再び部屋に戻り、急いでぬいぐるみと皿ごとお菓子を持って男の子の元へ向かった。
「はい、このぬいぐるみあげる。…でもあげても良いのかな…?まあいっか!オウジサマも来ないし。持ってきたから一緒にお菓子も食べよ?」
「……………え……ぬいぐるみ……?──あっ!それ、ぼくのだ…!大事なものでずっと探してて……。それでも見つからなくて泣いちゃったんだ……。心配かけてごめんね。見つけてくれてありがとう!」
「君のだったんだね、見つかって良かった!そこの部屋にあったよ。ほら、お菓子もあるんだ。食べようよ!はいどうぞ」
「……あ、ありがとう。……美味しい。──そうだ、君の名前は?どうしてここにいるの?」
そういえば、名乗ってなかったっけ。
「おれはコールドウィン・ライア。家族からはライって呼ばれてる。ここには王子様に会いに来たんだけど、全然来なくて暇だから中庭を散策しようとしてたんだ。本当はあんまり会いたくなかったから良かったけど。君は?」
「……えっと、ぼくは………オズ、だよ。よろしくね、ライ。それで、ライは……何で王子様に会いたくないの?」
って、それよりも、おれはこの子につまずいたのかな?まさかそれが原因で泣いてる…のかな?もしそうなら俺のせいじゃないか!
「あの、ごめん。おれ、多分君のこと蹴っ飛ばした………よね?本当にごめんなさい!」
「…………うっ………ひっく……」
「もしかしてどこか痛いのか?怪我したか?お腹が減ってるのか?あ、そうだ!おれ、誰か呼んでこようか」
「……ううっ……うぇぇん!」
その後もいろいろ声をかけたが一向に泣き止む気配がない。原因が分からないので何もできな───ハッ!今こそあのぬいぐるみの出番なのではないか!?ついでにお菓子も持ってこよう!
そうと決まればあとは早い。おれは再び部屋に戻り、急いでぬいぐるみと皿ごとお菓子を持って男の子の元へ向かった。
「はい、このぬいぐるみあげる。…でもあげても良いのかな…?まあいっか!オウジサマも来ないし。持ってきたから一緒にお菓子も食べよ?」
「……………え……ぬいぐるみ……?──あっ!それ、ぼくのだ…!大事なものでずっと探してて……。それでも見つからなくて泣いちゃったんだ……。心配かけてごめんね。見つけてくれてありがとう!」
「君のだったんだね、見つかって良かった!そこの部屋にあったよ。ほら、お菓子もあるんだ。食べようよ!はいどうぞ」
「……あ、ありがとう。……美味しい。──そうだ、君の名前は?どうしてここにいるの?」
そういえば、名乗ってなかったっけ。
「おれはコールドウィン・ライア。家族からはライって呼ばれてる。ここには王子様に会いに来たんだけど、全然来なくて暇だから中庭を散策しようとしてたんだ。本当はあんまり会いたくなかったから良かったけど。君は?」
「……えっと、ぼくは………オズ、だよ。よろしくね、ライ。それで、ライは……何で王子様に会いたくないの?」
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