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第12話
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エヴァルト王子が倒れたと聞いて、王宮へ向かうとエヴァルト王子の部屋の前でレオンが生気を失った顔をしていた。
「レオン!エヴァルト王子の容態は!?」
私をゆらりと見たレオンは、何とも言えない悔しいような悲しいような顔になり言った。
「あんなに勉強したのに、何も役に立たないんだ……どんな魔術も効かない……」
きっと、レオンは勉強したありとあらゆる治療魔術を施したのだろう。それでもエヴァルト王子に効果がないとなると……やはり、ゲーム通りになってしまうという事なの?
レオンが絶望しているのと同様にルイーザも絶望を感じていた。どう足掻いても、ゲームの内容を変えられないのなら、エヴァルト王子の死もレオンの闇落ちも回避する事が出来ないという事だからだーー
そんなの、駄目よ!ここは、ゲームの世界だけど、ゲームの中じゃないのよ!?何としても助けなきゃ!!
なにか……思い出すのよ!ゲームの中に何かヒントはなかったか……。
しかし、誰かが病気になるなんてイベントもなかったし……。ああ……、どうしたら……。
すると、レオンが何かを思い付いたように庭へ向かって駆け出した。
「レオン!どうしたの!?」
私も後を追い掛けると、レオンは指笛を吹いてムブルを呼び寄せて言った。
「リシェントなら、僕が知らない治療法を知っているかもしれない!!」
そう言ってムブルに飛び乗るレオンに続いて、私も追い掛けるように飛び乗った。
「私も行く!」
レオンが頷くとムブルは空高く飛び上がった――
◇
「エヴァルト王子が病で倒れた!?」
レオンから事情を聞いたリシェントも驚いたように言った。
「リシェント、他に治療術知らない!?」
レオンが何の術を使ったのか説明を聞いたリシェントは、みるみる驚愕した顔になった。
「お前……、よくそんなに魔術を覚えたな。俺が聞いた事がないやつまで……」
「それで!?リシェントは他に知ってる術はないの!?」
「悪いが、俺にはお前以上の治療術の知識はねえよ」
リシェントは申し訳なさそうに言った。
「そんな……」
その言葉にレオンは愕然とした。
ルイーザはそのレオンの落ち込みように、胸を痛めていた。
何度もプレイしたゲームの世界なのに……、どうにかして助けてあげたいのに……、何もできないなんて……。
「あ、あのう……、他の国に流通している薬で効果があるものはないんですかね?」
すると頬に傷のあるおじさん……ラステックさんが言った。
「それは、俺も考えたが、相手は王族だ。他国の薬なら既に手に入るだろう。あと、簡単に手に入らないような物って言ったらエルフが使う物とかか?そんなのどうやって手に入れんだって話だしな」
エルフはエルフの里という人間には見つけられない場所にある里で暮らしている。ゲームの攻略キャラシーフスは聖女が目覚めた事で、エルフの里を出てホステラーノの国にやって来たのだ。
エルフ……。エルフに万能薬的な物を持ってる設定だてあった?ううん。だって、エルフはエルフの里にある飲み水を飲むと元気になるから必要ないって……ーー
「あ……、エルフの飲み水」
「エルフの飲み水?」
リシェントが眉間にシワを寄せて聞いてきた?
「そう!エルフの里にある泉の水はエルフの飲み水と言って、疲れを回復させる力があるの!」
確か、旅の途中で立ち寄ったエルフの里で、エルフの飲み水を飲むシーンがあった。あの時は、誰かが病気ではなかったけど、飲むだけで旅の疲れを回復させてたわ。
あれって実は身体の不調を治す力があるんじゃ……
「確かに、効果ありそうだけど、エルフの里って……、どこにあんだ?」
そうだ……。エルフの里にはエルフに道案内してもらわないと行けないんだ。
ゲームの中でもシーフスに連れて行って貰ったから、行けたんだもの。
すると、レオンが裏庭に出て指笛を吹いた。
やって来たムブルにレオンは聞いた。
「ムブル、エルフの里に行ける?」
「グル、グルグル」
「マジか!」
ムブルの言葉を理解出来るリシェントがいち早く驚きの声をあげた。
「ムブル、エルフの里の場所分かるって。ただ、場所は知ってるけど、エルフが一緒じゃないとエルフの里には入れないらしい」
と言いながら、レオンはムブルの背中に乗った。
「とにかく、僕は行ってみるよ」
「え!待って!私も行く!」
「え!?じゃあ、俺も!」
と私とリシェントも背中に乗るとムブルはエルフの里に向けて飛び立った。
「ここ?」
「ただの森だな」
ムブルが降り立ったのは普通の森の中だった。
エルフの里がある気配は全くない。
「やっぱり、エルフが一緒じゃないと入れないってのは、本当だったんだな」
すると、レオンが声を張り上げて言った。
「すみません!僕はカルヴァ王国の第二王子レオンと言います!兄が病気になって、エルフの里にある湖の水を分けて貰いたいんです!どうか、エルフの里に入れてくれませんか!?」
しかし、木々が風に揺れる音がするだけで、何も変わらない。
私とリシェントも同じようにお願いしてみたが、結果は変わらなかった。
「はあ……、やっぱ駄目か。エルフの知り合いでもいればなぁ……」
リシェントが落胆して言う。
シーフスがホステラーノ王国に姿を表すのは、主人公のファニアが聖女が力に目覚めてから……。だから、シーフスも今はエルフの里にいるのよね。
「はあ、せめてシーフスがホステラーノの国に居てくれたらなぁ」
と私が呟いたその瞬間――
「呼んだか?」
と私の目の前に姿を表したのは、長い銀髪に緑のひとみの
「シーフス!?」
だった――
「レオン!エヴァルト王子の容態は!?」
私をゆらりと見たレオンは、何とも言えない悔しいような悲しいような顔になり言った。
「あんなに勉強したのに、何も役に立たないんだ……どんな魔術も効かない……」
きっと、レオンは勉強したありとあらゆる治療魔術を施したのだろう。それでもエヴァルト王子に効果がないとなると……やはり、ゲーム通りになってしまうという事なの?
レオンが絶望しているのと同様にルイーザも絶望を感じていた。どう足掻いても、ゲームの内容を変えられないのなら、エヴァルト王子の死もレオンの闇落ちも回避する事が出来ないという事だからだーー
そんなの、駄目よ!ここは、ゲームの世界だけど、ゲームの中じゃないのよ!?何としても助けなきゃ!!
なにか……思い出すのよ!ゲームの中に何かヒントはなかったか……。
しかし、誰かが病気になるなんてイベントもなかったし……。ああ……、どうしたら……。
すると、レオンが何かを思い付いたように庭へ向かって駆け出した。
「レオン!どうしたの!?」
私も後を追い掛けると、レオンは指笛を吹いてムブルを呼び寄せて言った。
「リシェントなら、僕が知らない治療法を知っているかもしれない!!」
そう言ってムブルに飛び乗るレオンに続いて、私も追い掛けるように飛び乗った。
「私も行く!」
レオンが頷くとムブルは空高く飛び上がった――
◇
「エヴァルト王子が病で倒れた!?」
レオンから事情を聞いたリシェントも驚いたように言った。
「リシェント、他に治療術知らない!?」
レオンが何の術を使ったのか説明を聞いたリシェントは、みるみる驚愕した顔になった。
「お前……、よくそんなに魔術を覚えたな。俺が聞いた事がないやつまで……」
「それで!?リシェントは他に知ってる術はないの!?」
「悪いが、俺にはお前以上の治療術の知識はねえよ」
リシェントは申し訳なさそうに言った。
「そんな……」
その言葉にレオンは愕然とした。
ルイーザはそのレオンの落ち込みように、胸を痛めていた。
何度もプレイしたゲームの世界なのに……、どうにかして助けてあげたいのに……、何もできないなんて……。
「あ、あのう……、他の国に流通している薬で効果があるものはないんですかね?」
すると頬に傷のあるおじさん……ラステックさんが言った。
「それは、俺も考えたが、相手は王族だ。他国の薬なら既に手に入るだろう。あと、簡単に手に入らないような物って言ったらエルフが使う物とかか?そんなのどうやって手に入れんだって話だしな」
エルフはエルフの里という人間には見つけられない場所にある里で暮らしている。ゲームの攻略キャラシーフスは聖女が目覚めた事で、エルフの里を出てホステラーノの国にやって来たのだ。
エルフ……。エルフに万能薬的な物を持ってる設定だてあった?ううん。だって、エルフはエルフの里にある飲み水を飲むと元気になるから必要ないって……ーー
「あ……、エルフの飲み水」
「エルフの飲み水?」
リシェントが眉間にシワを寄せて聞いてきた?
「そう!エルフの里にある泉の水はエルフの飲み水と言って、疲れを回復させる力があるの!」
確か、旅の途中で立ち寄ったエルフの里で、エルフの飲み水を飲むシーンがあった。あの時は、誰かが病気ではなかったけど、飲むだけで旅の疲れを回復させてたわ。
あれって実は身体の不調を治す力があるんじゃ……
「確かに、効果ありそうだけど、エルフの里って……、どこにあんだ?」
そうだ……。エルフの里にはエルフに道案内してもらわないと行けないんだ。
ゲームの中でもシーフスに連れて行って貰ったから、行けたんだもの。
すると、レオンが裏庭に出て指笛を吹いた。
やって来たムブルにレオンは聞いた。
「ムブル、エルフの里に行ける?」
「グル、グルグル」
「マジか!」
ムブルの言葉を理解出来るリシェントがいち早く驚きの声をあげた。
「ムブル、エルフの里の場所分かるって。ただ、場所は知ってるけど、エルフが一緒じゃないとエルフの里には入れないらしい」
と言いながら、レオンはムブルの背中に乗った。
「とにかく、僕は行ってみるよ」
「え!待って!私も行く!」
「え!?じゃあ、俺も!」
と私とリシェントも背中に乗るとムブルはエルフの里に向けて飛び立った。
「ここ?」
「ただの森だな」
ムブルが降り立ったのは普通の森の中だった。
エルフの里がある気配は全くない。
「やっぱり、エルフが一緒じゃないと入れないってのは、本当だったんだな」
すると、レオンが声を張り上げて言った。
「すみません!僕はカルヴァ王国の第二王子レオンと言います!兄が病気になって、エルフの里にある湖の水を分けて貰いたいんです!どうか、エルフの里に入れてくれませんか!?」
しかし、木々が風に揺れる音がするだけで、何も変わらない。
私とリシェントも同じようにお願いしてみたが、結果は変わらなかった。
「はあ……、やっぱ駄目か。エルフの知り合いでもいればなぁ……」
リシェントが落胆して言う。
シーフスがホステラーノ王国に姿を表すのは、主人公のファニアが聖女が力に目覚めてから……。だから、シーフスも今はエルフの里にいるのよね。
「はあ、せめてシーフスがホステラーノの国に居てくれたらなぁ」
と私が呟いたその瞬間――
「呼んだか?」
と私の目の前に姿を表したのは、長い銀髪に緑のひとみの
「シーフス!?」
だった――
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