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1章
9「友人ゲットオオオオ」
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怒声に体が揺れる。
震えた朔夜を庇うように、レイはしっかりと朔夜を抱えなおした。
「も~~~!リース、大きな声を出さないで!サクヤちゃんが驚いちゃうわ」
顔を顰めながらレイは苦言をこぼす。
ほっそりとした異世界からの客人は、予想外に可愛らしい女の子。
気遣いが足らない男共には色々と教え込まないとマズイ。
「な、ななな、それは、異邦人様、申し訳ご、ございません!!・・・・と、というより、『ちゃん』等な、なれなれしい!羨ましい!お、おい、レイモンド、い、いつのまに・・・」
言い返されて焦るやら、朔夜の不況を買うと思ったのか蒼白になるやら、朔夜への呼び方が親しみやすいもので羨むやら、忙しそうなリースを周囲は呆れた目で見やる。
「リース、下がれ。レイモンド、説明しろ」
冷え切った声で命令が下される。
朔夜はそろりと顔を上げると、無表情のアデルバートと目が合う。
「(副団長さんいるし!なんか怒ってるし~~~~)」
周囲の空気が冷やかに感じる。
リースの声に驚いたが、アデルバートまでいるとは思わなかった。
しかも機嫌が非常に悪そうだ。
プルプル震えている朔夜に対して苦笑しながら、レイは落ち着いて答える。
「副団長、小屋にお連れしただけですよ」
言外に「お前らが気づかなかったからな」という嫌味を感じ取ったのか、アデルバートの冷気も消え去る。
「・・・ご苦労。そのまま客室までの警護を命じる」
レイは目をふせてアデルバートに対し軽く頭を下げる。
「朔夜様、よくお休みになられたようで何より。明朝は九つの鐘が鳴る頃にお迎えにあがります」
何事もなかったかのように淡々としたアデルバートの説明が続く。
声のトーンは変わらないものの、弛緩した空気を感じ取った朔夜は向き直る。
「あ、あ、その、色々、ありがとうございます・・・」
ずっと荷台で寝ていたのがばれてる~と焦りながら答える朔夜は、その原因が目の前の副団長にあることを知らない。
「副団長、このリース、異邦人様の警護をさせて頂きたく!!」
耐え切れなくなったリースが会話に混ざろうとするも、絶対零度の副団長の目線を受けてピシリと固まった。
「(ばっかね~)それでは失礼いたします」
機嫌の悪そうな副団長に巻き込まれてはたまったものじゃない。
『異邦人』マニアな同僚を尻目に、レイはすたすたと歩きだす。
「そ、そんな~・・・・」
後方からバカの声がまだ聞こえるが、おそらく副団長に面倒な雑務を命令されたのだろう。
ざまあみろと思いながらさっさと離れるレイ。
「(ただでさえ慣れない環境なんだし、安心させなきゃいけないのにあのバカは・・・)サクヤちゃん、客室の準備が出来たようだからこのまま案内するわ。さっきはリースのバカがごめんなさいね~。副団長は荷台にサクヤちゃんがいないから焦っただけだと思うわ、サクヤちゃんには怒ってないわよ」
感情をあまり表に出さない副団長が、不機嫌さを全面に出すのも珍しかったが。
「(そうはいっても、あんなにピリピリしなくたって良いじゃない)」
騎士団で堂々と自分のスタイルを崩さないレイとはいえ、副団長の冷え冷えとした殺気は苦手である。
自分でさえ冷汗が出るのだから朔夜はもっと怯えてしまうだろう。
「ううん・・・、びっくりしただけ!レイ、その、ごめんなさい。私を連れて行ってくれたからだよね?」
自分のせいでレイが怒られているというのは堪える。
「謝らないでよ!あのまま荷台で限界を迎えていた方が大変だったわよ!」
大げさに朔夜を励ますレイ。
知り合って間もないが、朔夜がだいぶ気を遣ってしまうタイプであることはわかった。
昨日から色々要望はあっただろうに、何も周囲には言えなかったのであろう。
「た、たしかに・・・本当にありがとう!!!」
朔夜といえば笑うことも出来ず、自分が荷台で臨界点を突破した場合のことを考えて青ざめる。
レイは本当に救世主であった。
「あれ、そういえば、レイモンド?ってレイのこと?」
レイモンドだからレイ、ってすごくわかりやすいあだ名だなあというのんびりした感想を朔夜は抱く。
「まあね、でもレイって呼んでね!」
笑顔ではあるものの無言の圧力を感じた朔夜は、こくこくと頷くことしか出来なかった。
荷台から5分ほど歩き、長屋のような建物が乱立している区域に入った。
騎士達が入れ替わり立ち替わり忙しそうに動き回っている。
「サクヤちゃん、この辺りは騎士団の宿舎や訓練所があるのよ。客室はもう少し奥なの」
「そうなんだ・・・明日の朝も、そのレイが迎えにきてくれるの?」
お城への謁見、特段良い予感はない。
レイが近くにいてくれれば少しでも気が休まると思ってしまう。
縋るような朔夜の視線に対し、申し訳なさそうな表情を浮かべるレイ。
「ごめんなさいねえ、アタシは城内で警護役。おそらく団長が明日は迎えにくるわ。ただ、身支度もあるから・・・・侍女が来るのは7の鐘がなる頃ね。っと、サクヤちゃん、着いたわよ!」
騎士達の宿舎よりは豪勢なヴィラのような建物。
別の騎士が用意を進めていたのか、扉の横には松明が明々と燃えている。
室内にも明かりがあるようだ。
「え、結構、広いね・・・」
小屋のようなものを想像していた朔夜にとって、しっかりと居間・寝室・洗面所が分かれているヴィラに案内されることは嬉しい予想外だった。
「ん~~、でも本当はココ、しっかりとした客室じゃないのよ。バタバタしちゃったから、こんな建物しかなくてごめんなさい」
レイは気まずそうに室内を案内してくれるものの、庶民派の朔夜にとっては1棟独立型ヴィラの響きにわくわくしている。沖縄に旅行する際に宿泊したら絶対に高いタイプの部屋だ。
「サクヤちゃん、お湯はこの壺に用意してあるからたくさん使ってね」
「寝室はこっち。裏口と正面に1人ずつ騎士が待機しているから、何かあったら遠慮なく言うのよ」
「明るくしたかったらこの明かりをつけてね」
レイが丁寧に説明してくれるものの、朔夜の頭には「お湯」の2文字しかなかった。
「(ううううう嬉しい~~~体も髪も頭も洗いたい~~~)」
「サクヤちゃん、ゆっくり降ろすわよ?平気?」
一通り説明を終えたレイは椅子の上に朔夜を降ろす。
190cmはあろうレイに抱えられていたので、椅子の上に座ると随分と見上げることになる。
「レイ、本当にありがとう。また、その、会える?」
荷台で声をかけてもらえて非常に助かった。
明るい室内で改めてレイを見ると、体格はがっちりしているわ身長も高すぎるわで「女友達」と思っている自分の感覚を疑ってしまう。よくよく見るとレイははっきりとした目鼻立ちをしており、吊り目気味でもあるので猛禽類のようだ。テンションが高くなかったら「ワイルドクール系イケメン」というくくりになりそう。
鎧やマントの装飾がしっかりしているのを見ると、なかなか立場も上ではなかろうか。
しかし、気さくに話しかけてくれる彼女(彼)は貴重な存在であり、これからも仲良くしてほしい。
おそるおそる見つめてくる朔夜を安心させるように、レイは大きく頷く。
「当たり前じゃな~い!サクヤちゃんが落ち着いたら、城下町を案内するわ。一緒にお買いものしましょ」
サークルの友人と変わらないレイの返事に、ほっとする。
今日はゆっくり休むのよ!と朔夜に何度も念押しをするレイを見送り、朔夜はいそいそとハンカチをお湯にひたす。
顔、体をふきとると、ハンカチが茶色くなっていく。
「うわぁ・・・自分きったない・・・」
髪もお湯に浸し、さっぱりとする。
本当は湯船に浸かりたいが流石に我がままであろう。
汚れを落とし、ベッドに転がる朔夜。
荷台を経験した後なのでベッドの柔らかさに感動してしまう。
「どうなるんだろう・・・」
不安でしかない。まだ夢じゃないかと疑っている自分がいる。
王様に嫌われたら?役立たずと思われたら?
無残に殺されてしまうのだろうか。
もう、元の世界には帰れないのだろうか。
涙と吐き気がせりあがってくる。
「ぅ~~~~~だめだ、寝よう」
嫌な気持ちは膨らむばかり。
目を閉じて、レイの笑顔を思い浮かべる。
優しい友人からの言葉を思い出しながら朔夜は眠りに落ちた。
震えた朔夜を庇うように、レイはしっかりと朔夜を抱えなおした。
「も~~~!リース、大きな声を出さないで!サクヤちゃんが驚いちゃうわ」
顔を顰めながらレイは苦言をこぼす。
ほっそりとした異世界からの客人は、予想外に可愛らしい女の子。
気遣いが足らない男共には色々と教え込まないとマズイ。
「な、ななな、それは、異邦人様、申し訳ご、ございません!!・・・・と、というより、『ちゃん』等な、なれなれしい!羨ましい!お、おい、レイモンド、い、いつのまに・・・」
言い返されて焦るやら、朔夜の不況を買うと思ったのか蒼白になるやら、朔夜への呼び方が親しみやすいもので羨むやら、忙しそうなリースを周囲は呆れた目で見やる。
「リース、下がれ。レイモンド、説明しろ」
冷え切った声で命令が下される。
朔夜はそろりと顔を上げると、無表情のアデルバートと目が合う。
「(副団長さんいるし!なんか怒ってるし~~~~)」
周囲の空気が冷やかに感じる。
リースの声に驚いたが、アデルバートまでいるとは思わなかった。
しかも機嫌が非常に悪そうだ。
プルプル震えている朔夜に対して苦笑しながら、レイは落ち着いて答える。
「副団長、小屋にお連れしただけですよ」
言外に「お前らが気づかなかったからな」という嫌味を感じ取ったのか、アデルバートの冷気も消え去る。
「・・・ご苦労。そのまま客室までの警護を命じる」
レイは目をふせてアデルバートに対し軽く頭を下げる。
「朔夜様、よくお休みになられたようで何より。明朝は九つの鐘が鳴る頃にお迎えにあがります」
何事もなかったかのように淡々としたアデルバートの説明が続く。
声のトーンは変わらないものの、弛緩した空気を感じ取った朔夜は向き直る。
「あ、あ、その、色々、ありがとうございます・・・」
ずっと荷台で寝ていたのがばれてる~と焦りながら答える朔夜は、その原因が目の前の副団長にあることを知らない。
「副団長、このリース、異邦人様の警護をさせて頂きたく!!」
耐え切れなくなったリースが会話に混ざろうとするも、絶対零度の副団長の目線を受けてピシリと固まった。
「(ばっかね~)それでは失礼いたします」
機嫌の悪そうな副団長に巻き込まれてはたまったものじゃない。
『異邦人』マニアな同僚を尻目に、レイはすたすたと歩きだす。
「そ、そんな~・・・・」
後方からバカの声がまだ聞こえるが、おそらく副団長に面倒な雑務を命令されたのだろう。
ざまあみろと思いながらさっさと離れるレイ。
「(ただでさえ慣れない環境なんだし、安心させなきゃいけないのにあのバカは・・・)サクヤちゃん、客室の準備が出来たようだからこのまま案内するわ。さっきはリースのバカがごめんなさいね~。副団長は荷台にサクヤちゃんがいないから焦っただけだと思うわ、サクヤちゃんには怒ってないわよ」
感情をあまり表に出さない副団長が、不機嫌さを全面に出すのも珍しかったが。
「(そうはいっても、あんなにピリピリしなくたって良いじゃない)」
騎士団で堂々と自分のスタイルを崩さないレイとはいえ、副団長の冷え冷えとした殺気は苦手である。
自分でさえ冷汗が出るのだから朔夜はもっと怯えてしまうだろう。
「ううん・・・、びっくりしただけ!レイ、その、ごめんなさい。私を連れて行ってくれたからだよね?」
自分のせいでレイが怒られているというのは堪える。
「謝らないでよ!あのまま荷台で限界を迎えていた方が大変だったわよ!」
大げさに朔夜を励ますレイ。
知り合って間もないが、朔夜がだいぶ気を遣ってしまうタイプであることはわかった。
昨日から色々要望はあっただろうに、何も周囲には言えなかったのであろう。
「た、たしかに・・・本当にありがとう!!!」
朔夜といえば笑うことも出来ず、自分が荷台で臨界点を突破した場合のことを考えて青ざめる。
レイは本当に救世主であった。
「あれ、そういえば、レイモンド?ってレイのこと?」
レイモンドだからレイ、ってすごくわかりやすいあだ名だなあというのんびりした感想を朔夜は抱く。
「まあね、でもレイって呼んでね!」
笑顔ではあるものの無言の圧力を感じた朔夜は、こくこくと頷くことしか出来なかった。
荷台から5分ほど歩き、長屋のような建物が乱立している区域に入った。
騎士達が入れ替わり立ち替わり忙しそうに動き回っている。
「サクヤちゃん、この辺りは騎士団の宿舎や訓練所があるのよ。客室はもう少し奥なの」
「そうなんだ・・・明日の朝も、そのレイが迎えにきてくれるの?」
お城への謁見、特段良い予感はない。
レイが近くにいてくれれば少しでも気が休まると思ってしまう。
縋るような朔夜の視線に対し、申し訳なさそうな表情を浮かべるレイ。
「ごめんなさいねえ、アタシは城内で警護役。おそらく団長が明日は迎えにくるわ。ただ、身支度もあるから・・・・侍女が来るのは7の鐘がなる頃ね。っと、サクヤちゃん、着いたわよ!」
騎士達の宿舎よりは豪勢なヴィラのような建物。
別の騎士が用意を進めていたのか、扉の横には松明が明々と燃えている。
室内にも明かりがあるようだ。
「え、結構、広いね・・・」
小屋のようなものを想像していた朔夜にとって、しっかりと居間・寝室・洗面所が分かれているヴィラに案内されることは嬉しい予想外だった。
「ん~~、でも本当はココ、しっかりとした客室じゃないのよ。バタバタしちゃったから、こんな建物しかなくてごめんなさい」
レイは気まずそうに室内を案内してくれるものの、庶民派の朔夜にとっては1棟独立型ヴィラの響きにわくわくしている。沖縄に旅行する際に宿泊したら絶対に高いタイプの部屋だ。
「サクヤちゃん、お湯はこの壺に用意してあるからたくさん使ってね」
「寝室はこっち。裏口と正面に1人ずつ騎士が待機しているから、何かあったら遠慮なく言うのよ」
「明るくしたかったらこの明かりをつけてね」
レイが丁寧に説明してくれるものの、朔夜の頭には「お湯」の2文字しかなかった。
「(ううううう嬉しい~~~体も髪も頭も洗いたい~~~)」
「サクヤちゃん、ゆっくり降ろすわよ?平気?」
一通り説明を終えたレイは椅子の上に朔夜を降ろす。
190cmはあろうレイに抱えられていたので、椅子の上に座ると随分と見上げることになる。
「レイ、本当にありがとう。また、その、会える?」
荷台で声をかけてもらえて非常に助かった。
明るい室内で改めてレイを見ると、体格はがっちりしているわ身長も高すぎるわで「女友達」と思っている自分の感覚を疑ってしまう。よくよく見るとレイははっきりとした目鼻立ちをしており、吊り目気味でもあるので猛禽類のようだ。テンションが高くなかったら「ワイルドクール系イケメン」というくくりになりそう。
鎧やマントの装飾がしっかりしているのを見ると、なかなか立場も上ではなかろうか。
しかし、気さくに話しかけてくれる彼女(彼)は貴重な存在であり、これからも仲良くしてほしい。
おそるおそる見つめてくる朔夜を安心させるように、レイは大きく頷く。
「当たり前じゃな~い!サクヤちゃんが落ち着いたら、城下町を案内するわ。一緒にお買いものしましょ」
サークルの友人と変わらないレイの返事に、ほっとする。
今日はゆっくり休むのよ!と朔夜に何度も念押しをするレイを見送り、朔夜はいそいそとハンカチをお湯にひたす。
顔、体をふきとると、ハンカチが茶色くなっていく。
「うわぁ・・・自分きったない・・・」
髪もお湯に浸し、さっぱりとする。
本当は湯船に浸かりたいが流石に我がままであろう。
汚れを落とし、ベッドに転がる朔夜。
荷台を経験した後なのでベッドの柔らかさに感動してしまう。
「どうなるんだろう・・・」
不安でしかない。まだ夢じゃないかと疑っている自分がいる。
王様に嫌われたら?役立たずと思われたら?
無残に殺されてしまうのだろうか。
もう、元の世界には帰れないのだろうか。
涙と吐き気がせりあがってくる。
「ぅ~~~~~だめだ、寝よう」
嫌な気持ちは膨らむばかり。
目を閉じて、レイの笑顔を思い浮かべる。
優しい友人からの言葉を思い出しながら朔夜は眠りに落ちた。
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