19 / 54
本編
第14話 一筋縄では行かない女
しおりを挟む
「アステ氏、この感染症の薬って、君が前いたところの研究所のやつだよね?もうすぐ認可の手続きもおわりそうだよ。魔王様に回して問題なければ正式に認可だよ」
仕事が終わり帰宅しようとした私に向かって、手に持った書類をヒラヒラと見せてきたのは、パイラさんと同じく事務全般を担当しているポートさんだ。
その書類は、前に勤めていた研究所で私が関わった、発症すれば必ず死に至る病を治療する事ができる薬の、認可の承認を貰うためのもの。
「それはよかった……」
思ったより時間がかかっているようで心配だったが、ようやく認可されるのだ。私はほっと胸を撫でおろす。と、ポートさんは急に違う話題を私に振ってきた。
「ところでアステ氏、君はなんであんなにパイラ氏から嫌われてるんだい?」
私はそんな事を言われ驚く。何と答えていいか分からず、少し考えた後、肯定も否定もしない事にした。
「……同僚として適切な関係だと思いますが」
「そうなの?周りからみたら何かあったようにしか見えなかったけど。……でも、アステ氏には辞めないで頑張ってもらいたいなあ」
には、という言葉に、私は引っかかりをおぼえる。
「……それはまるで、過去にも同じような事で辞めてしまった方がいるように聞こえますが」
「いっ、いや、それは誤解だよアステ氏!ただちょっと関係がうまく行かない事なんてそんなのいくらでもあるだろう?君にはちゃんと先輩らとうまくやってほしいなあ……なんて?」
「そうですか。でもご心配なく。私、辞めるつもりはないので大丈夫ですよ」
「はは、なら安心だ。若くて仕事もできて何よりきれいな女性に辞められたら、仕事に来る楽しみがなくなるから、こっちとしても困るんだよね」
「……若いと仕事ができるは間違っていないと思いますが……最後の一言は、私には不要ですよ」
「おっ、お世辞なんかじゃないって!ほんとうにきれいだと思ってるよ!」
「……そういう言葉は、ただの同僚の私にではなく、もっと大切な方に言ってあげて下さい。私と違って、きっと喜んでくれますよ。では、お先に失礼しますね」
そう答えて、私はまとめてあった荷物を手に取り、部屋を出た。
(フラスさんの言っていた通り、だったわね……)
廊下を歩きながら私は、ついこの間フラスさんから言われた事を思い出す。
『いい?アステさん。おそらくこれから、あなたに言い寄ってくる男が現れるわ。相手はあなたの事を、男に不慣れでちょっと褒めてやればその気になると舐めている。だからね、あなたがそんな一筋縄では行かない女だと思い知らせてやりなさい。ふふ……健闘を祈るわ』
フラスさんの情報網恐るべし。ただ……思い知らせるなんて事がはたして自分にできるのか、不安で仕方なかった。
でも、実際に遭遇してみると、意外にも私の心は動かされる事なく、しかも割と上手い返しができたような気さえする。
(不思議……あんな風に言われたのに、私、動揺さえしなかったわ)
似たような事を、フォールスやスクルに言われた時とは明らかに違っていた。彼らの言葉には、私はいちいち反応していたというのに、ポートさんの言葉はまるで心を素通りしていくようだった。
(他のひとだけじゃなく、自分の心も謎だらけね……。もっと色んなことを経験すれば、少しは理解できるようになるのかしら……)
そう考え事をしながら歩いていた私の手が、急に後ろに引っ張られる。
「アステ氏!」
「きゃっ!」
突然の事で私は大声をあげてしまう。
「あ、あの!」
「ポートさん……」
「本当に……お世辞なんかじゃないんだ!」
「え……ええと……それをわざわざ言いに?」
「何というか……その……もう少し仲良くなりたくて……でもアステ氏には取り付く島がないから……」
慌てた様子のポートさんに、私は呆気に取られてしまう。なぜ彼がそんな事を言い出すのか、全く理解できないからだ。
「仲良く……?」
「そう!アステ氏と、同僚以上の関係になりたいと思ってる」
(これはやっぱり言い寄ってるという認識で……いいわよね?)
「……とりあえず、手を離していただいてもいいですか?」
「あ!ご、ごめん」
そうして解放された手は、強く握られ引っ張られたためか、手首が少し痛む。でも今はそれを気にしている場合ではない。逆の手をそっと痛む場所に添えて、私はポートさんに聞いた。
「確認させて下さい。同僚以上の関係と言うのは、具体的にどのような関係なのですか?」
「そ……それは……とりあえず親しく会話できれば……」
「それは、同僚のままでも可能では?」
「いや、それよりももっと……例えば、仕事以外の時間も会って話すような、そんな関係というか」
つまり、友達、あるいはそれよりも先の関係なのだろう。でも私は、ただでさえ急に増えた親友で手一杯で、これ以上は自分の身の丈に合わなくなると思う。
それになにより、フォールスは、自分が知らない男性と私が親しくなるのをよく思わないだろう。私は、フォールスを悲しませてまで、友人を作りたくはない。
「……ポートさん。私、今は、新しくお友達を作るつもりはないんです」
「そ……そんなの、と、とりあえず、なってみてからどうするか決めてくれてもいいのでは?」
そこまでで、私は理解した。フォールスやスクルと、目の前にいる彼との違いに。
(フォールスもスクルも、常に私の気持ちに寄り添ってくれていた……私がどうしたいかをきちんと聞いてくれて、私が答えを出すまで待ってくれた)
でも、ポートさんはきっと、私が何を言っても諦めないように思える。自分の思いを叶える事だけに必死で、私の気持ちなど関係ないのだ。
「いいえ、それはできません。いつか、そうなってもいいと思った時は、私からお伝えします。だから今は、ごめんなさい」
「そんな……」
まだ何か言おうとするポートさんに私は頭を下げて、足早にその場を去った。
仕事が終わり帰宅しようとした私に向かって、手に持った書類をヒラヒラと見せてきたのは、パイラさんと同じく事務全般を担当しているポートさんだ。
その書類は、前に勤めていた研究所で私が関わった、発症すれば必ず死に至る病を治療する事ができる薬の、認可の承認を貰うためのもの。
「それはよかった……」
思ったより時間がかかっているようで心配だったが、ようやく認可されるのだ。私はほっと胸を撫でおろす。と、ポートさんは急に違う話題を私に振ってきた。
「ところでアステ氏、君はなんであんなにパイラ氏から嫌われてるんだい?」
私はそんな事を言われ驚く。何と答えていいか分からず、少し考えた後、肯定も否定もしない事にした。
「……同僚として適切な関係だと思いますが」
「そうなの?周りからみたら何かあったようにしか見えなかったけど。……でも、アステ氏には辞めないで頑張ってもらいたいなあ」
には、という言葉に、私は引っかかりをおぼえる。
「……それはまるで、過去にも同じような事で辞めてしまった方がいるように聞こえますが」
「いっ、いや、それは誤解だよアステ氏!ただちょっと関係がうまく行かない事なんてそんなのいくらでもあるだろう?君にはちゃんと先輩らとうまくやってほしいなあ……なんて?」
「そうですか。でもご心配なく。私、辞めるつもりはないので大丈夫ですよ」
「はは、なら安心だ。若くて仕事もできて何よりきれいな女性に辞められたら、仕事に来る楽しみがなくなるから、こっちとしても困るんだよね」
「……若いと仕事ができるは間違っていないと思いますが……最後の一言は、私には不要ですよ」
「おっ、お世辞なんかじゃないって!ほんとうにきれいだと思ってるよ!」
「……そういう言葉は、ただの同僚の私にではなく、もっと大切な方に言ってあげて下さい。私と違って、きっと喜んでくれますよ。では、お先に失礼しますね」
そう答えて、私はまとめてあった荷物を手に取り、部屋を出た。
(フラスさんの言っていた通り、だったわね……)
廊下を歩きながら私は、ついこの間フラスさんから言われた事を思い出す。
『いい?アステさん。おそらくこれから、あなたに言い寄ってくる男が現れるわ。相手はあなたの事を、男に不慣れでちょっと褒めてやればその気になると舐めている。だからね、あなたがそんな一筋縄では行かない女だと思い知らせてやりなさい。ふふ……健闘を祈るわ』
フラスさんの情報網恐るべし。ただ……思い知らせるなんて事がはたして自分にできるのか、不安で仕方なかった。
でも、実際に遭遇してみると、意外にも私の心は動かされる事なく、しかも割と上手い返しができたような気さえする。
(不思議……あんな風に言われたのに、私、動揺さえしなかったわ)
似たような事を、フォールスやスクルに言われた時とは明らかに違っていた。彼らの言葉には、私はいちいち反応していたというのに、ポートさんの言葉はまるで心を素通りしていくようだった。
(他のひとだけじゃなく、自分の心も謎だらけね……。もっと色んなことを経験すれば、少しは理解できるようになるのかしら……)
そう考え事をしながら歩いていた私の手が、急に後ろに引っ張られる。
「アステ氏!」
「きゃっ!」
突然の事で私は大声をあげてしまう。
「あ、あの!」
「ポートさん……」
「本当に……お世辞なんかじゃないんだ!」
「え……ええと……それをわざわざ言いに?」
「何というか……その……もう少し仲良くなりたくて……でもアステ氏には取り付く島がないから……」
慌てた様子のポートさんに、私は呆気に取られてしまう。なぜ彼がそんな事を言い出すのか、全く理解できないからだ。
「仲良く……?」
「そう!アステ氏と、同僚以上の関係になりたいと思ってる」
(これはやっぱり言い寄ってるという認識で……いいわよね?)
「……とりあえず、手を離していただいてもいいですか?」
「あ!ご、ごめん」
そうして解放された手は、強く握られ引っ張られたためか、手首が少し痛む。でも今はそれを気にしている場合ではない。逆の手をそっと痛む場所に添えて、私はポートさんに聞いた。
「確認させて下さい。同僚以上の関係と言うのは、具体的にどのような関係なのですか?」
「そ……それは……とりあえず親しく会話できれば……」
「それは、同僚のままでも可能では?」
「いや、それよりももっと……例えば、仕事以外の時間も会って話すような、そんな関係というか」
つまり、友達、あるいはそれよりも先の関係なのだろう。でも私は、ただでさえ急に増えた親友で手一杯で、これ以上は自分の身の丈に合わなくなると思う。
それになにより、フォールスは、自分が知らない男性と私が親しくなるのをよく思わないだろう。私は、フォールスを悲しませてまで、友人を作りたくはない。
「……ポートさん。私、今は、新しくお友達を作るつもりはないんです」
「そ……そんなの、と、とりあえず、なってみてからどうするか決めてくれてもいいのでは?」
そこまでで、私は理解した。フォールスやスクルと、目の前にいる彼との違いに。
(フォールスもスクルも、常に私の気持ちに寄り添ってくれていた……私がどうしたいかをきちんと聞いてくれて、私が答えを出すまで待ってくれた)
でも、ポートさんはきっと、私が何を言っても諦めないように思える。自分の思いを叶える事だけに必死で、私の気持ちなど関係ないのだ。
「いいえ、それはできません。いつか、そうなってもいいと思った時は、私からお伝えします。だから今は、ごめんなさい」
「そんな……」
まだ何か言おうとするポートさんに私は頭を下げて、足早にその場を去った。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
【完結】後宮の秘姫は知らぬ間に、年上の義息子の手で花ひらく
愛早さくら
恋愛
小美(シャオメイ)は幼少期に後宮に入宮した。僅か2歳の時だった。
貴妃になれる四家の一つ、白家の嫡出子であった小美は、しかし幼さを理由に明妃の位に封じられている。皇帝と正后を両親代わりに、妃でありながらほとんど皇女のように育った小美は、後宮の秘姫と称されていた。
そんな小美が想いを寄せるのは皇太子であり、年上の義息子となる玉翔(ユーシァン)。
いつしか後宮に寄りつかなくなった玉翔に遠くから眺め、憧れを募らせる日々。そんな中、影武者だと名乗る玉翔そっくりの宮人(使用人)があらわれて。
涼という名の影武者は、躊躇う小美に近づいて、玉翔への恋心故に短期間で急成長した小美に愛を囁いてくる。
似ているけど違う、だけど似ているから逆らえない。こんなこと、玉翔以外からなんて、されたくないはずなのに……――。
年上の義息子への恋心と、彼にそっくりな影武者との間で揺れる主人公・小美と、小美自身の出自を取り巻く色々を描いた、中華王朝風の後宮を舞台とした物語。
・地味に実は他の異世界話と同じ世界観。
・魔法とかある異世界の中での中華っぽい国が舞台。
・あくまでも中華王朝風で、彼の国の後宮制を参考にしたオリジナルです。
・CPは固定です。他のキャラとくっつくことはありません。
・多分ハッピーエンド。
・R18シーンがあるので、未成年の方はお控えください。(該当の話には*を付けます。
愛し子は自由のために、愛され妹の嘘を放置する
紅子
恋愛
あなたは私の連理の枝。今世こそは比翼の鳥となりましょう。
私は、女神様のお願いで、愛し子として転生した。でも、そのことを誰にも告げる気はない。可愛らしくも美しい双子の妹の影で、いない子と扱われても特別な何かにはならない。私を愛してくれる人とこの世界でささやかな幸せを築ければそれで満足だ。
その希望を打ち砕くことが起こるとき、私は全力でそれに抗うだろう。
完結済み。毎日00:00に更新予定です。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
【完結】誰にも相手にされない壁の華、イケメン騎士にお持ち帰りされる。
三園 七詩
恋愛
独身の貴族が集められる、今で言う婚活パーティーそこに地味で地位も下のソフィアも参加することに…しかし誰にも話しかけらない壁の華とかしたソフィア。
それなのに気がつけば裸でベッドに寝ていた…隣にはイケメン騎士でパーティーの花形の男性が隣にいる。
頭を抱えるソフィアはその前の出来事を思い出した。
短編恋愛になってます。
三年目の離縁、「白い結婚」を申し立てます! 幼な妻のたった一度の反撃
紫月 由良
恋愛
【書籍化】5月30日発行されました。イラストは天城望先生です。
【本編】十三歳で政略のために婚姻を結んだエミリアは、夫に顧みられない日々を過ごす。夫の好みは肉感的で色香漂う大人の女性。子供のエミリアはお呼びではなかった。ある日、参加した夜会で、夫が愛人に対して、妻を襲わせた上でそれを浮気とし家から追い出すと、楽しそうに言ってるのを聞いてしまう。エミリアは孤児院への慰問や教会への寄付で培った人脈を味方に、婚姻無効を申し立て、夫の非を詳らかにする。従順(見かけだけ)妻の、夫への最初で最後の反撃に出る。
公爵様、契約通り、跡継ぎを身籠りました!-もう契約は満了ですわよ・・・ね?ちょっと待って、どうして契約が終わらないんでしょうかぁぁ?!-
猫まんじゅう
恋愛
そう、没落寸前の実家を助けて頂く代わりに、跡継ぎを産む事を条件にした契約結婚だったのです。
無事跡継ぎを妊娠したフィリス。夫であるバルモント公爵との契約達成は出産までの約9か月となった。
筈だったのです······が?
◆◇◆
「この結婚は契約結婚だ。貴女の実家の財の工面はする。代わりに、貴女には私の跡継ぎを産んでもらおう」
拝啓、公爵様。財政に悩んでいた私の家を助ける代わりに、跡継ぎを産むという一時的な契約結婚でございましたよね・・・?ええ、跡継ぎは産みました。なぜ、まだ契約が完了しないんでしょうか?
「ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいませええ!この契約!あと・・・、一体あと、何人子供を産めば契約が満了になるのですッ!!?」
溺愛と、悪阻(ツワリ)ルートは二人がお互いに想いを通じ合わせても終わらない?
◆◇◆
安心保障のR15設定。
描写の直接的な表現はありませんが、”匂わせ”も気になる吐き悪阻体質の方はご注意ください。
ゆるゆる設定のコメディ要素あり。
つわりに付随する嘔吐表現などが多く含まれます。
※妊娠に関する内容を含みます。
【2023/07/15/9:00〜07/17/15:00, HOTランキング1位ありがとうございます!】
こちらは小説家になろうでも完結掲載しております(詳細はあとがきにて、)
旦那様は大変忙しいお方なのです
あねもね
恋愛
レオナルド・サルヴェール侯爵と政略結婚することになった私、リゼット・クレージュ。
しかし、その当人が結婚式に現れません。
侍従長が言うことには「旦那様は大変忙しいお方なのです」
呆気にとられたものの、こらえつつ、いざ侯爵家で生活することになっても、お目にかかれない。
相変わらず侍従長のお言葉は「旦那様は大変忙しいお方なのです」のみ。
我慢の限界が――来ました。
そちらがその気ならこちらにも考えがあります。
さあ。腕が鳴りますよ!
※視点がころころ変わります。
※※2021年10月1日、HOTランキング1位となりました。お読みいただいている皆様方、誠にありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる