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番外編

最後の秘密

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 本編で少し追加があり完結から連載中に変わったので、せっかくなので番外編をひとつ書きました。
 本編では、魅了の力を持っている事をアステに言わないままだったフォールス。実はその事を密かに気にしており、とうとうそれを打ち明ける事を決意した……というお話です。

――

 私の部屋で、ソファに横並びで座るフォールスと私。その日のフォールスは、いつもと違って、真剣で、少し不安そうな表情を見せていた。少し躊躇った様子の後、彼は口を開いた。

「僕……君にひとつ言わなきゃいけない事があるんだ」
「どうしたのフォールス?真面目な顔して」

 私は不安になって、彼の手をそっと握った。彼は少し表情を和らげると、私の手を両手で握り返してきた。

「君を初めて抱いた日、痛がってる君におまじないをかけたのおぼえてる?」
「え、ええ……。思い出すのとても恥ずかしいけれど、本当に効果あるのね……って、驚いたのをおぼえてる」

 その日の事が鮮明に頭の中で蘇り、顔が熱くなる。そんな私と対照的に、フォールスの顔色は白くて、瞳が不安げに揺れている。

「それさ……あれ、おまじないなんかじゃないんだ」
「そう、なの?」
「うん……。実は僕、魅了の力を持っているんだ。その力を使うと、相手の僕を思う気持ちを強くさせる事ができる。でも、君にこの力の事を言ったら、君が僕を好きだと思ってくれる気持ちが、僕の力で作られたものだって思われるんじゃないかって……それが不安でずっと言えなかった」
「じゃあ、なぜ教えてくれたの?」

 手元に視線を落とすフォールスの表情は見えないけれど、私の手をぎゅっと握る様子だけで、彼の不安が伝わってくるようだった。

「君に、秘密を作りたくなかったんだ」

 フォールスは、顔を上げて私を見る。決意と、不安が入り混じったように見える彼の瞳。
 私はそんな彼の瞳を見つめて、何と言うべきか迷う。でも、悪意がなかったとしても、心をコントロールされた事に対して、ちゃんと確かめないといけない。そう思い、私は口を開いた。
 
「……ねえフォールス。それを言って、私に嫌われるとは思わなかったの?」
「それも覚悟の上だよ……ごめんアステ。でも、無理矢理僕の事を好きにさせようと思った事は一度もないんだ……どうか信じてほしい……」
「じゃあ、力を使ったのは、おまじないって言ったあの時だけ?」

 私の問いに、フォールスは少し間を置いて、それからゆっくり首を横に振った。

「……違う。そのずっと前にも、一度使った事がある」
「それは……いつ?」
「君がスクルの求婚を断った日、おぼえてる?」

 私は記憶を辿る。あの日は、目が覚めたら、スクルやフォールスと一緒に馬車に乗っていた。その後、私の家まで送ってもらって、それからスクルからの求婚の返事をしたのだ。

「ええ、おぼえてるわ。あの時の私、何日間か前の事が記憶になくて、結局、何が起きていたのか聞かずじまいで……」
「ミスオーガンザからは、何も聞かなかった?」
「ええ」
「そうか……」

 何日も記憶がないなんて、尋常じゃないとは思っていたけれど、何か良くない事のような気がして、知るのを恐れていた。でも、得体の知れないもやもやを抱えたままでいるのも辛い。それなら、ちゃんと知っておきたい。

「教えてフォールス……あの時一体、私に何が起きていたの?」
「君は……君の友人のリティカによって部屋に閉じ込められていたんだ。彼女は僕と同じような魅了の力を君にかけていて、僕が迎えに行ったけど、部屋から出たがらなかった」
「リティカが……なんでそんな……」

 彼女と会った後から記憶がなく、彼女と何かあったのかも知れないとは思っていた。でもまさか、私の事を閉じ込めていたなんて、考えもしなかった。
 
「彼女、君の事すごく慕っていたんだろ?その気持ちが行き過ぎてそんな事したのかもしれない……だからって許せるものでもないけど。でも、君にとっては大切な友人だったんだろ」
「……そう、あなた達と出会うまで、友人と言えるのなんてリティカくらいしかいなかった」

 あの後、何も私に告げずにいなくなってしまったリティカ。無味乾燥というような学生時代も、彼女といる時だけは色鮮やかだった事が思い出される。でも、そんな時間はもう戻ってこないのだ……私を閉じ込めようとした……きっともう私の前には現れることはないのだろうか……悲しみや戸惑い、寂しさといった複雑な気持ちで胸が満ちていく。
 そんな私を心配そうに見るフォールス。

「……やっぱり……黙っておいた方が良かったかな……」
「……ううん、教えてくれてありがとう。まだ……気持ちの整理がつかないけれど……。じゃあ、フォールスはその時、私を連れ出すために力を使ったの?私が部屋を出ようとしなかったから?」
「そう。無理やり連れ出して騒がれたら困るし、どうしようもなくて……僕にはそれしか方法がなかったんだ」
「……そう」
「ごめんアステ。すぐに打ち明けなかった僕が全部悪い。仕方なかったとはいえ、力を使ってしまった事が許せないなら、僕を好きなだけ殴ってくれたっていい。でも」
「でも?」
「嫌いにだけは……ならないでほしい……」

 まるで叱られた時の犬のように、しょんぼりと肩を落とすフォールス。私はそんな彼の姿に、胸が痛むと同時に、少し怒りの感情も湧いていた。

「……嫌い、だわ」

 私の言葉に、フォールスは泣きそうな顔で、私の両肩を掴む。

「嘘、だろ。そんな……アステ……」

 私にすがるような表情のフォールス。そんな彼に、私まで泣きそうになる。でも、私は涙をグッとこらえ、言葉を続けた。

「……私が、それくらいであなたの事を嫌いになるなんて、そんな風に考えるあなたが嫌いよ、フォールス」
「アステ……」

 私の肩を掴む手に、力がこもるのを感じる。私は、彼の左の手首を、自分の両手でそっと握って、目を伏せる。だって、これからいう言葉は、彼をまっすぐ見て言う勇気が持てないものだったから。

「でもね……私に嫌われるかもって思ったのに、力の事を打ち明けてくれたあなたの事……私、とても大好きよ」

 息を呑む音、そして少しの間が空いて、私は強く抱きしめられる。

「アステ……本当に?」
「本当よ。好きって言葉だけじゃ、伝わらない?……愛してるわフォールス……ああもう駄目……恥ずかしくて頭から火が出そうよ……」
「アステ……!僕も……愛してる。ああ、勇気出して打ち明けてよかった……」

 嬉しそうなフォールスに、少し意地悪な事を言ってしまったかと申し訳なくなる私だったけれど、その後に続く彼の言葉にそんな気持ちも吹き飛んでしまった。

「これから力を使う時は、ちゃんと君に聞いてからにする」
「……え!?もう使わない……じゃないの?」
「だって力を使った時の君、いつもと違った可愛さがあるんだ。たまにはその時の君も見たいなと思って……駄目?」
「もう……」

 フォールスとしては、許可なしに力を使った事が問題であって、その力を使う事自体はまた別の話のようだ。
 別にもう彼を好いているのは間違いないので、使われて困るという事もないのだが……。

「ねえフォールス。その時の私って、一体どういう状態になっているの?私、いつも記憶にないもの……」
「そうだな……すごく幼い感じで、甘えん坊で、話し方もすこし舌ったらずなんだ。そうそう、まだ君が僕を好きって自覚がなかった時、力を使った時の君はこう言ったんだよ」
「な、なんて?」
「わたしのいちばんたいせつなひと、だいすき……って」
「そ……そうなの?じゃあ……私って心の奥では、もうあなたの事好きだったのかしら……」
「そうだと思いたいね。あの言葉を聞いた時は、あまりにも可愛くて僕の心臓が止まりそうだった。誘惑に負けずに、力を解いた僕を褒めてほしいくらい……でも今はこうして君から言ってもらえるようになったから、我慢した甲斐があった」
「ふふ……でも、たまには使いたいんでしょう?」
「アステが嫌なら我慢する……どうしても、駄目?」

 そう言って、私を腕の中から解放すると、フォールスは私に何かをねだる時特有の表情で覗き込んでくる。それを見るだけで私の心は鷲掴みにされる。
 
「ま、まあ……た、たまになら……?」
「本当に!?ありがとうアステ……じゃあお許しが出たから早速……」
「え!?今から!?」

 戸惑う私の目をフォールスがまっすぐ見つめてくる。その瞬間、私の頭は少しだけぼんやり、ふわふわという感じになる。

「ねえ……力……使ったの?」
「ほんの少しだけね。だから、いつもよりは君のままだと思う。もっと強くすると、君、その時の事忘れちゃうし。できるだけおぼえててほしいから」

 確かに、そこまで変わったようには感じない。でも、お酒を飲んだ時の感覚と少し似ていて、気を抜くとすぐに我を忘れそうな感じがする。でも、決して嫌な感覚ではない。それに、フォールスに少しでも触れていたくて仕方なくて、私は遠慮がちに彼に体を寄せる。

「……そっか……少しふわふわするの……それにフォールスにくっついていたくなる……これも力のせい?」
「そう……君の理性の蓋を少し、ずらした感じだと思う」
「そうなの?……うん……そっか……いつもなら言えない事、今なら言えそう……」

 私は、フォールスを見上げて、いつもならあまり自分から言えない事を口にしていた。

「フォールス……好き……大好き。ぎゅってして……たくさん頭なでてほしい」
「……これでいい?そんな事でいいの?かわいいおねだりだな」
「うん……これだけでいいの……ん……フォールスになでられるの幸せ……とろけそう……」

 まるで今の私は、撫でられて気持ちよさそうにしている猫のようである。そろそろ喉が鳴ってしまうのではないかと思うくらいだ。

「ねえアステ。今なら素直に答えてくれそうだし、ひとつ質問してもいい?」
「うん、いいわ。なあに?」
「君、僕のどんなところが好き?」
「フォールスの好きなところ……?んん……言葉にするの……難しい……。そうね、声とか、仕草とか、笑ってるところとか……そういう何でもないところに、ふとした瞬間、胸がぎゅっとなるの。あとね……たまに子供みたいにすねるところ……可愛くて……好き」

 私は、もっと甘えたくなって、彼の膝の上に転がり込む。上を向いて、フォールスの顔に手を伸ばす。触れられる距離に彼がいる事が、とても幸せに感じる。でも。

「でもね……フォールスの事が大好きだから、さよならするときはすごく寂しい。その時だけは、フォールスのこと好きなのが辛いってなるの。笑ってバイバイってするけど……ひとりになったらね、悲しくなって少し涙が出ちゃう」
「アステ……」

 フォールスが、伸ばす私の指を掴んで、口付ける。

「……僕も同じだよ。帰り道、君がそばにいない事が辛いくて、次に会える日が遠く感じて、苦しくなるんだ。会える日は嬉しいのに、別れの時間が来る事が頭をよぎって辛くなる」

 そして、フォールスは私の指にもう一度口付けする。その表情は寂しげで、私は、口付けられた指先からその寂しさが伝わってくるように感じて、目が熱く潤む。

「……駄目だな僕は。こうして君と一緒にいるのに、今から悲しんでるなんて、もったい事をしてる」
「ふふ……そうね。今はまだ一緒にいるんだから、楽しい時間を過ごしたいわ」

 私がそう言うと、フォールスと私は、クスクスと笑い合う。

「じゃあ……いつもより素直なお姫さま、何かおねだりしたいことはありますか?僕が特別に叶えてあげる」
「うーん……じゃあ、フォールスが入れてくれた紅茶が飲みたい。お土産に持ってきてくれたお菓子も食べたい」

 私はフォールスの膝から体を起こし、子供のようにおねだりする。そんな私に目を細めて笑うフォールス。

「分かった。用意するよ。そうだ……前みたいに、食べさせてあげようか?」

 からかうように聞いてくるフォールス。でも、今の私は、彼の力によって、いつもより甘えん坊なのだ。遠慮とか恥ずかしさなんてなくなっている。私はニコニコと笑いながらフォールスに言った。

「うん、食べさせて?」

 その途端、フォールスは顔を赤くしてしまう。私はおかしくなって、吹き出してしまう。

「ふふっ!フォールス、顔真っ赤!」
「う、うるさいな!」

 そう言うと、フォールスは私の後頭部に手を回して、私の頭を引き寄せ口付けをし、少し怒ったように言った。

「君にお菓子を食べさせたら、次は僕が君を食べてやる!」
「…………?私、おいしくないと思うわよ?」

 首を傾げる私に構わず、フォールスは立ち上がると、紅茶をいれに行ってしまった。

 そして、そのあと私は、前みたいに紅茶とお菓子で餌付けされ、その後、フォールスの「私を食べる」という言葉の意味を理解したのだった……。
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