《瞑想小説 狩人》

瞑想

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交差

排泄作業

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『…嫌』排泄作業/猥褻なる素養
『…嫌』流れ作業に否定される終身雇用
『…嫌』彼女への挿入歌に逆止弁はなく
『…嫌』挿入目盛りの等量が流れてゆく

『…駄,目』肌の色は桃色よりも紅色に近ひ
『…駄,目』随分と羞恥の色に染まっているな
『…駄,目』其れはそうだろう衆人環視の中
『…駄,目』囚人として緊縛されているうへに
『…駄,目』排泄行為までも管理されているのだ

『…駄,目』東に鵺の絵図があり性欲を笑っている
『…駄,目』西に猛禽類の大きな図形が描かれており
『…駄,目』今にも肛感にスタンプを押しそうだ
『…駄,目』南には渡り鳥がおり/雨宿り
『…駄,目』同排泄作業の音階を耳立てて聞く
『…駄,目』北の星は此のままの角度では
『…駄,目』貴重な排泄シーンを見えぬと悟り
『…駄,目』誰にも気づかれぬ様に角度を変えた

『…駄,目』執着音の忖度を貪欲に攫へ
『…駄,目』排泄作業/解説不要
『…駄,目』門戸開放/温度上昇
『…駄,目』論語は不要/只凝視せよ
『…駄,目』抑止力と私欲の耳鳴りがする
『…駄,目』読解力は石器の記載を識り
『…駄,目』本当の都市伝説とは何なのか
『…駄,目』本当の本当の事とは一体何なのか
『…駄,目』何が嘘で何が本当かを明るみに付す

『…嗚呼』竜頭蛇尾なるヘッドシリンダー
『…嗚呼』用法を無視したオーバードーザー
『…嗚呼』会陰を守るものなく緩みきったなら
『…嗚呼』排泄所作に涙/ひとすじ流るるを見る

『葉/葉』赤面娘の直腸を攫う液体の逆流を見よ
『葉/葉』半音ずれの音階が奏でるマイナスイオン
『葉/葉』シャンデリアに開門のホルンを鳴らせ
『葉/葉』淫靡なサーカスに酔ひしれる為に
『葉/葉』シンデレラの城門は破壊され論破され
『葉/葉』心美の偕楽園への入館許可を発行する
『葉/葉』発行通過は此の世界を支配する
『葉/葉』発行通過は此の世界の使用であるが
『葉/葉』ひとといふ種族の根幹を止揚できぬ
『葉/葉』搾取されすぎと思わんかね
『葉/葉』貴重な時間を浪費していると思わんかね
『葉/葉』マネーゲームもいい加減に飽きんかね
『葉/葉』コンテンツを購入する/そんな馬鹿事
『葉/葉』俺はしないね/経験を買う/経験を飼う
『葉/葉』此の歳である此の際ある言っておくが
『葉/葉』夢のない男と付き合う女は愚女だよ
『葉/葉』貧苦と貧困に付き合う女も馬鹿だよ
『葉/葉』そんなに働くものじゃあないんだぜ
『葉/葉』ジェンダーフリーといふ言葉が乱舞し
『葉/葉』世界に多様性の卍を形成するのは構わん
『葉/葉』少数民族衣装を剥ぎ取る瞬間の価値
『葉/葉』其の肌に触れ山羊の夜着に触れる時
『葉/葉』男はついに男になれると思うのだよ
『葉/葉』此の世まほろばにして遊戯場也
『葉/葉』もっと麻生殿と遊ぼうとも思う
『葉/葉』悲惨で非生産な酒を一緒に飲もう
『葉/葉』バッカスの酒で胃を満たした卯月
『葉/葉』俺は全て吐き出してしまったよ
『葉/葉』そう言えば農薬を三杯飲んだ中年は
『葉/葉』青と緑に染まっていたな/昨日の事だ

『嗚呼…っ』…『動くなよ』

全部出るまで腹臥位を継続するんだな
直腸を満たし小腸を攫ふ液体を全部出しな
其の色を自分で言ってみろよ/ほら
其の色を自分で言ってみろよ/ほら
今の気分を川柳にしてみろよ/ほら
居間に肛虐の彼氏が居るのであれば
『私は今,貴方の知らない後ろの処女を捧げます』
その様に言って彼氏を嫉妬させてみろ/ほら

獣の目がお前を見つめ射抜いているだろ
戌亥の飼い犬がお前を求めているだろ
苦悶を収受せよ呼吸が荒くなっている
しかし抗うな/小娘/君は奴隷の身分也
ひととなりなどといふ意味不明な訴えは即敗訴

『嗚呼…っ』…『其のままでいろ』

全部を捻り出してみろ
苦しみから開放される為
シリンダーグラスに帆布を付してみろ
散布された己の体液と混ざる腸内環境の轍
国軍の憲法に直階のちょっかいなど不要
会陰に力を込めて全部出してみろよ/ほら

色服男が娘の蕾に指を挿入する。同行為に使用されたのは第二指。妖精村の第三子を後方の洞窟を姦通する儀式は小売商に誑かされながら反復される。『もう一度だ』彼がそう言う度に彼女は畏怖を覚え腹腔内までの侵犯を許す。指先にはプラスティックのナップサックに近い素材の被せものが背負われており/茶葉の成分をおおひに含んだ粘液が添えられる

色服男の指先関節が音を鳴らす『ごり/ごり/ごり』其の度に彼女は『嗚呼/嗚呼/嗚呼』と反復作業。迷路は迷路で在り続けるとともに和了は和了で在り続けるだろう。性感帯とは如何なるものであるのかと俺に問ひたまへよ

『恥ずかしい』彼女は言った
『だらうな』俺ならこう答えるが
色服男も風流を解する男のやうだな
全く同じ台詞を詠んでおったようだぜ

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