《瞑想小説 狩人》

瞑想

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交差

奴隷市場の噴水事変

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『酷いものだな』色服男の口上
『全く非道いものだな』同上及び同条
『哀れなものだな』交情の要求過多
『切なひものだな』増長する欲求の沙汰
『飲み込みたまへ/ほら』娘の可憐な
『飲み込みたまへ/更に』後ろ蕾に対抗馬
『まだゆけるだらう/力を抜かんか』被虐の歌詠み

鳴かぬなら
隅々身体を
鳴くほどに

『先ずは一本終わりだ』初春の馬鍬ひ淫靡也
『此れ此れ/動くでない』暴れ馬の四肢抑制
『此れ此れ/涙するでない』精神輪転機の作用
『流すなら後ろからであるぞ』其処は処女の窪み
『但しまだ終了の見込みは無い』其処許の口は緩み
『二本目の準備を急がせたまへ』表情筋は鹵獲され
『早う持ってこい出来損ないめ』蕾に残される歯型

『まだ出すでないぞ/我慢だ』苦悶の美学
『此処で出すなら三倍量の刑とする』音楽を鳴らせ
『ゆへに我慢が肝心だと言っている』絵画を掲げろ
『四肢末端まで我等のものになり暁』右手を右上に
『次は腸壁を求める事/万事自然』左手を逆方向に
『背中に隙在り障子に目在りといふ』録音を施せ
『此処に断罪の敵将捕獲の絵画を記す』垂れ流せ
『君の最も恥ずかしい瞬間を記す』回廊は螺旋
『永住する権利を与えやう』奴隷市場の噴水事変

鳴かぬなら
蕾が態度を
変えるまで

『もう一本飲み込んで貰おうか』将軍の暴走
『もう一本飲み込んで貰おうか』性欲の咆哮

『もう一本飲み込んで貰おうか』契約の灯籠
『もう一本飲み込んで貰おうか』遠忌の芳香

『もう一本飲み込んで貰おうか』渇望の香草
『飲み込んで貰おうか』市場に噴水の滴りを

『出ちゃいます』何がだひ
『出ちゃいます』何処からだひ
『出ちゃいます』何がだひ
『出ちゃいます』何処からだひ
『出ちゃい…ま…す』具体例を挙げ給へ

『…宇…宇』狂いそうな程に苦しいだらう
『…宇…宇』此の緊縛遊技は本気の大人の
『…宇…宇』パーティータイムであるのだ
『…宇…宇』もっと楽しませてくれよ
『…宇…宇』そんな簡単に出させるものかよ
『…宇…宇』そんな簡単に楽をさせるもかよ

『出ちゃいます』何か言ったかひ
『出ちゃいます』何か言ったかひ
『もう駄目…お願い』ひとにお願いするのに
『お願い致します』並行目線は如何なものか
『もう駄目…お願い』涙は君の為成らず
『嗚呼』せめて土下座からの上目遣いで申さぬか

天気予報に左右される俺の恋人は
大人の距離感を知っているやうでな
笑顔を忘れた令和のもののふを鼓舞し
老父を看取ったのち最上川に涙を流す
其の涙に触れる男は永遠の美を識る
其の涙に触れる女は永遠に嫉妬する

便宜に集(たか)る春の蟲がおってな
俺の恋人を攫おうと一所懸命な訳
何時か奪ってやろうと虎視眈々な訳
混戦の金銭も同じやうな作用をするな
連戦の自己肯定感はハイリーセンシティヴ
其のナイーブさを極める事が出来なくば
彼女の絨毛を奪う資格などないのだな

朝は何時に目覚めているんだひ
人生を80年と捉えた場合の話しをしやう
ストア学派の提唱理論の中にこうある
無意味な学説と思わず真剣に論じやう
『君は80年間/只/死んでいたのだ』
其の様な人生を送りたくはない
折角生まれてきたのだメメント・モリ
死の哲学者は意外にも体育会系なんだな

『苦しいか』頷く娘
『切ないか』頷く娘
『止めて欲しいか』頷く娘
『出てしまいそうか』頷く娘
『蕾の崩落も間近だな』頷く娘

 色服男は其の内圧が充分に高まった事を確認し、右手の圧と2本目のシリンダーを腹腔から抜き去った。『嗚呼』『嗚呼』『嗚呼』ため息と交差する苦悶の声/三度。猛烈な射出欲が腸内を掻き乱し均衡を崩した時に一筋の噴水は生脳(きのう)の音頭。

見守る66人の男女の美徳は静寂

静寂は次に音階を迎え入れる

コンクリートを叩く一線級の淫靡な音

同噴水は色無し吐息

『嗚呼』
『嗚呼』
『駄目…見ないで』
『おね……が……い』

大雨の中を列車が走る
赤い車輪が一軸を彩っている
象徴は情熱であり性欲であり根源
一軸は無花果の一字一句を網羅し
娘の直腸噴水の射出を確認したのち
再度内燃機関の爆走を促す燃料と成る

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