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交差
奴隷市場…御,散,歩㉑
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獅子奮迅に蔓延(はびこ)る埃・誇り
融通無碍なる言葉達の乱舞に酔う娘
舌先は彼女の脊柱起立筋配下の蕾の中
唇…紫色への変色が既得権益の証明書
同証明書は迷路の入口に佇む門番に渡され
3ツの針の重なりが[詩]をべーす音とし
3度と5度に重なり見事な重奏を交わす
市場最下層の宴に見事な華が咲く
其れは定例行事への過敏反応を鈍らせ
朦朧とする態度と仕種を更に昂らせる
か細い腰を左右に揺らし悶える娘
か弱い声は轡(くつわ)に消され淫靡
解を紡げぬ微弱放送と過剰包装の群れ
問掛ける者すら其の解凍方法を忘れ
絶対零度の武者震いに偏見回廊が発芽する
[美味し]
蕾内で世界一の美味を味わう男
2時22分22秒の意味深な時計に拿捕され
市場の冷徹な床面に四肢を這わせる
娘は其の肉体から李恢(りかい)する魂を留め
回廊の面積を計算する測量士に提示する
[来い]
奴隷市場の長であり王は一人の従者を呼ぶ
右手にハイネケンビアーを持つ従者
左手に銘柄の無い煙草を持っている
王は其の従者に幾つかの質問をする
百発百中の緑吐息を吹きかけながら
右耳に脈絡の無い[銃口]を重厚に突きつけ
赤として「摩天楼の要件」を
橙として「魔転炉の回転」を
黄として「謝蓮舫の自伝」を
緑として「多年草の盲点」を
青として「可変長の色彩」を
紺として「打点王の名前」を
紫として「河川法の変遷」を
其の七ツ全てを包含した方眼紙に直筆で
5/7/5/7/7にスリムなリズムで
相対性理論を否定する硬式な公式を記載し
量子力学以上の普遍領域を示すよう命じる
[描け]…[書け]…[描け]…[書け]
従者は後ろ蕾を嬲られる娘を右目末端に捉え
従者は腹腔内で暴れる模型(もがた)の動きを
左目の網膜に焼き付ける事に無我夢中の牧歌者
突然の命令口調に彼が持ちうる反骨精神の
一割一部一厘一毛が反論を告げるが従者の立場
王は王,従者は従者…上下回転する事は無い
乳白色の帆布が其の回答を求める…同時分
乳白色の娘肌が桃色に染まれば[嗚呼]
其の脊柱起立筋の働きに賛美歌を[嫌…]
其の上部肩甲骨が切れ切れの動き[駄目]
胸鎖乳突筋といふ見事な流れの肉塊[宇,宇]
其れ等,会楽園に繋がる葉斗目接点に[葉,葉]
同文字は口腔内で牡蠣の味として広がるが
轡(くつわ)の消音効果は見事なものでして
南東端にサイレンサーとコンデンサーが発露し
北西端にリミッターとマンデラ効果を示すのです
[描け]…[書け]…[描け]…[書け]
王は右耳に上下回転するリボルバーを充て
其の銃砲には2/12の弾丸が潜んでいる事を告ぐ
紡ぐ言葉は秋冬の周到な悪口に似ていたし
紡ぐ言葉は未知の散歩道の十字路の上
盲点に潜む恋の松明を真剣に見分する王は
[…冗談だよ]そう言って従者を許す
[…そんなに息を荒げるな]放免を告げる
[…冗談だよ]そう言って嘲笑した直後
[…席に戻りたまへよ]自らのこめかみに充て
10回連続で其の引金に力を込め
同回数分,撃鉄が音を鳴らしたのを皆が聴く
残弾は2となり貴金属収集者に渡された
乳白色の帆布に誰が解を示すといふのか
乳白色の帆布に誰が解を示すといふのか
朦朧とする卍文字の乱舞に銃口をつきつけ
全ての記載文句に2ツの風穴を空けて欲しい
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