《瞑想小説 狩人》

交差

ｸﾘｽﾏｽ速記

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有形無形な図形を奇特なクレバスに放り込む
其の蕾は嬲られ／晒され／犯され／苦しみの中
舌先殿と模型殿の御挨拶周りは師走に相応しく
青息娘の吐息を微々たるものにする機敏さを持つ

更に…装着された猿轡の効力及び包容力を見よ
轡の存在が娘の喘ぎ声を消し,消し,[もし,もし]
誰かが快適電話操作で娘に何かを伝達した折も
哀しみの[宇、宇、宇]くらいしか聞こえぬだろう
ぽりすまんは[嗚呼…其れでは手がかりが少なすぎる]
[その通り,大通り,大道理,大道芸もほどほどに]
その様に諦めの職務放棄を立派な制服に浸し
同制服は白く粘り気のある液体残渣の伴侶になる

何とも淫靡な姿ではないか「宇・宇・宇」
言葉が出ないというのも「宇・宇・宇」
しかし身体は弓なりになり「宇・宇・宇」
絶頂に何度も何度も「葉・葉・葉・葉っ」
巨大な樹木に引っかかる裾「亜・亜・亜」
其の手を払う巨樹の言葉無碍にして「宇・宇」

何処ぞの美辞麗句並べ奉る短歌名人を呼べ
何処ぞの清少なる納言を此処に連れてこい
同場面を何と詠む、同場面を何と表現する
妖精奴隷は悪魔の肉壁圧痛に苦しみ悶える
退屈を消し去れ／退屈を消し去れ
没頭女優の消し忘れ護謨(ごむ)の中
嗚呼…其の護謨(ごむ)は薄ければ薄い程良い
勿論…俺は既に射影される爆鹵感を反映する
赤裸々な行為を反映する鏡であり反射である
白濁液を次の駅に運ぶ行為を自制する獣
同獣は其れの使い方を学んで来たつもりだ
人間らしくないと言えば確かに其のとおりだが

ムードは大切だろう／雰囲気は金では買えぬ
雰囲気を買うのは非情に大切な事である
白色紅色くりーむたっぷりの[けいく]について
津々浦々の文句を帆布に付す事は,あなたのし
同内容物であるお砂糖様々に苦言を呈してやる
●●主義の産物であり我々を支配するために
奇妙な精製過程を経た戯言の塊の物体め…
見事にコンビニエンス・ストアの中枢を占め
見事に我々を不健康な府県に導く首都であり
中途の過渡は露都となり的を得ぬ魔都である
カナディアンを奏でやんとかいう奇天烈韻を
ものの見事にホノノ果実から先立つ様にしやう

見事…肉壁御挨拶の中で娘の意識は霧散する
霧散し飛散し悲惨な劇場は症状を改善する事を望み
楽観的な６６人の観客から全店舗にまたがる
配色を楽しむ美的扇子(あーとのせんす)を感じぬ
戯言は眠ってから赤色奇特髭男爵にお願いせよ
寝言は眠ってから…言えといふやつだな
ミンクのコートに其の身を包んだ姫の秘め事
ファンキーなジャッキーにペンキを塗りつけてやる

「…！」猿轡に飲み込まれる音の振動
「……！」材質は竹である故更に艶めかしい
「………っ」若干の被災的情景をカナダに例え
「…………」目眩ましの主義が其の心に発破する

娘の[御,散,歩]は終わる事は無いのだろう
永遠に[御,散,歩]しながら津々浦々を徘徊し
其の身体を以て御奉仕する事,其れが運命にして
其の身体を持って生まれた意味と成るのだろう

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