《瞑想小説 狩人》

交差

奴隷市場…御,散,歩⑱［有言不実行］

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排泄器官を嬲られる娘「…嗚呼…」
排泄器官の下方の火砲「…嫌……」
同器官を旗艦が襲えば「…駄目…」
同器官を期間定めずに「…止めて」

蹂躙するのはあなたのしきこと
陵辱するのはあなたのしきこと
同様にされたひ娘は挙手注目の敬礼を
同様にされたひ娘は挙手し宣誓を
其の欲がよくよく在ると認める淑女と
其の欲が零であると断ずる才媛の
対比を俺はおおひに笑う
零は無限大の太極言語なるぞ
全てを内包する力強い言葉…
使い人を選ぶ２５時と２６時の鐘突き言葉
選択肢を狭めつつ丁寧な心を込める
宵靄(よひがすみ)は紫の煙をまとひつつ
其の挙手を待つことと相成るが
何だ…正直者は一人として居ないのか

此の市場の責め手に容赦は無いぞ
同市場の底辺を作成する三角形の頂点
同市場の王は更に容赦,無いぞ
それでも良いならば挙手注目の敬礼を

其の右手の甲に奴隷の証,上向き△を付し
其の左手に乙といふ反対文字を付し
其の右足と左足に所謂「足枷」を装着しやう
さてここからがホンダエンジンの見せ所
本題に這入るとしやうか娘の蕾の中の話さ

舌先は模型(もがた)の歩行速度にあわせつつ
肉壁一枚を隔てた場所で御挨拶を実施する
お互いの存在を認知するとともに
「こんにちは,仲良くいたしませんか？」と
互いに歩み寄ろうとするものだから

「……！！！！……！！！！……」

此の様に娘の悲鳴が和音及び雑音に変わり
奇特音階と吃音が停泊する船の場所を変えるのだ
其処は深海であり底でありほぼ何も無い場所
酸素は薄く窒素分圧のみが支配する亞所
娘の呼吸が荒くなる…呼吸が小さく速くなる
頻回呼吸の数をかぞへるがいい
此の村一番の名医に連れて行ったなら
「…嗚呼…何と酷い有様じゃ」
と言って点滴を打ってくれるだろうが
娘…お前は同点滴を売ってくれる名医にも
同じ様に排泄器官を犯される事になるだろう
何故って？何故って？何故って？何故って？
野暮な事を聞くものでは無いぞ…正気か
其の様な質問をするとは正気の沙汰と思えん
彼も[男]だといふ事だよ…此れで納得,頂けるか

「…ああ…あああ…ああ」

「動くな」

「…ああ…ああ…あ・あ」

「動くな」

「…あ・あ・・あ………」

微小火源を残しつつ排泄器官に這い回る舌
其の舌先は圧力を高めて肉壁を
ぐりぐり／ぐりぐり／ぐりぐり
こりこり／こりこり／こりこり
牧歌的では無い蓮の華を残し
彼女を涅槃の領域へ見事昇華させた

[前]からは微弱な勢いで液体が射出される
[後ろ]に這入り込んだ舌先は背理を告げ
[右突起]に装着されたクリップが強度を増し
[左突起]に装着された同パーツが「俺も」と
[其の穴]からは液体が射され床を濡らす

「……！」其の液体は少し粘り気を帯び
「……！」娘は非常に非情な弓に・なる
「……！」娘の喘ぎ声は掠れている
「……！」コピーはしない・自分で打つ
「……！」ペーストはしない・誰かの朝の
嘘に塗れたの哀れな作業と同一視するな
其の挨拶に心打たれる者も,哀れだ,悲しい

「……！！」成分の射出が早く鋭くなる
「……！！」床面が塗れていき面積が増える
「……！！」内包する水分が失われていく
其れは至極当然の事だ…どうでも良い事だが
人間の身体の７０％は水分で出来ている
其の水分にどれだけ波動の高いもの
どれだけ波長の合うものを入れるかは大切だ

市場の王は其の娘を見ておおひにわらう
市場の王は其の苦しみを見ておおひにわらふ
市場の王は其の娘の姿を見ても呼吸,揺るがず

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