《瞑想小説 狩人》

交差

奴隷市場 緊緊娘

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「……嗚呼……嗚呼……」

其の大きな労苦を経て捕縛したのが此の娘
妖精女王の第三子にして美の結晶であり血漿
哀れなものだな…囚人となり衆人環視のもと
緊縛され金縛された姿となり晒されておるよ

「……嫌……嫌……」

異口同音…そんな言葉が脳裏に複数回反芻される
異種交姦…危篤な造語が更に拍車に白砂をかける
異なる爻(まじ)わりの宴は続く
責め手は容赦を知らぬ、嫌、俺の眼前で容赦はできぬ

言い切るが此れは現在の地上に於いて
最も貴重で高尚な宴に間違い無い
人非ざる妖精を捕縛し悪の肉芽を突き立て
どの様に呼応しどの様な結末を迎えるのか
誰も知らない未知を既知とする淫靡な路が此処に

「嗚呼…嗚呼…嗚呼っ」

一際大きな声・声・声がホールに響く
腹腔内に突き刺さった模型(もがた)が最深部に潜む
もう一つの小部屋の入口に鋭利な突起を突き立てた
マイクロ・スコープで其の瞬間を見聞すれば

無理するな
　其の穴どの穴
　　挿入らぬぞ
　　　用途が違うぞ
　　　　もっと見たいが

雨を司る神々のうち最も偉大な
雷神様が其れを見つめ短歌を詠む
其の詠唱は村一帯に響き渡り「進」「退」から
後者の文字を退かせ進む許可を皆に与える
其の詠唱は奴隷市場の娘達を絶望させ
薄っすらとあった脱出への小さな路地に
一瞬灯った灯籠の火が吹き消された事を知る

其の詠唱は実際の力となり娘の小部屋を開く為
市場の王と其の友しか見る事の出来ない
大きな大きな手を伸ばし緊縛された彼女の中へ
無碍に這入り・挿入り・入り・煎り・射る
苦しみと痛みの交差点が快楽の上昇気流に
晒されるには未だ早い…秋が深いのでな

「………！………！……っ…」

内部の内部の更に内部で何が行われているのか
聴衆に解る筈も無いのは充分・理解出来る
故に奴隷市場の王は親指と人差し指で
「ぱちん」と音を慣らし従者を呼ぶ

全ての運動神経を使用し其処へ駆けつける従者
音の発声からほんの３秒間にも満たない時間
其れが倍して６秒かかってしまえば即刻
首を刎ねられてしまう事は件(くだん)の
前室での出来事が証明している

奴隷市場の王は従者に何事か囁くと
現在の娘の状況及び何をされているか
更には宴に対するリクエストがあるかどうかを
聴衆から聞いてこいと命じていたのだ

「……っっ……宇・宇………っ」

模型(もがた)の性格は非常に暴力的で独善的
…俺が楽しいと思う事をやるのさ
…俺がお前を支配する支配者になるのさ
…妖精の腹腔内の賽の河原…涅槃道を
　俺がこじ開けてやるのさ
…娘の絶頂を最上のものとし斎場に送る
　俺は其の為なら何でもするぜ
…ほれほれ、此処だろう
　入口上部３寸の場所「すぽっと」と
　呼ばれる場所、堪らんだろう
　お前は雌だ・女だ・奴隷だ

「…あああ…っ…」「其処(そこ)……はっ」

模型(もがた)の動きに合わせながら
人間が複数人で可憐な３つの突起を
舐め・咬み・抉り・煮付け・べとべとにする
何時の間にか全身に媚薬じゅーすが撒かれ
肌色が少し変化し桃色になり突起は屹立し
全身が「性感帯ノ極み強制伝授」を受ける
絶妙なバランスを持つどーるに成り変わる

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