《瞑想小説 狩人》

瞑想

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交渉

君は瞑想の中に

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少し変わった
話しを付しておくこととする

筆者は変わり者で、
何かに没頭していないと
落ち着かない、
そんな性格だ

書く時は一気に書くし、
読む時は一気に読む、
やることは徹底的に、
人並みに、ということがない
…ような気がする

自覚はある
私は、変なオトコだ

嫌いなものは
…怠惰
…下降
…暇
 暇は、嫌いだ

変なオトコは
変なこともする

…ある
 オンナのこと、だ
 これは瞑想の根幹でもあるし、
 《他愛もない話》でもあるのだが

 変なオトコに
 付き合えるだけの
 素養を持った
 変なオンナは、言う

 「…私は植物で
  できているのよ」

 「…紫の丹光が、見えるわ
  貴方との睦み合いの中で」

 「…今日は、駄目なの
  でも、お尻なら…」

 と

 彼女は、面白い
 本当に、不思議なオンナだ

 …何故って、
  その日も、
  彼女の尻穴を、
  後ろ蕾を、
  舐め尽くすほどに
  舐めたわけだが

 …無味であり
  無臭であり
  何も、感じない

 …こんなことが
  あるのか
  不思議なものだ

 …そう言えば
  彼女といる
  その時だけ
  時間の感覚が
  全くもって
  おかしい

 …1日が
  半日にも
  1時間にも
  感じられてしまう

 …余程
  没頭しているのだろうな

《無味無臭の尻穴》
という話だ

俺は、
興味があることは
何でもする

要は行動だ
オトナになるために
必要なこと、だ

…彼女を縛ったり
…その縄で擦ったり
…振動玩具を使ったり
…言葉、
 そう
 言葉を使ったり…

×…………………×

………z………、
………z………、、

…あ、れ?

目覚めると
既に陽が昇っており
見慣れない部屋に
居ることに気づく

その部屋の天窓は
嵐が見事に去ったことを告げており
太陽がキラキラと
音を立てるほどに
輝いている

「……」

ぼんやり
ぼや
ぼや

「……そう、いえば」

君は口に出して言ってみた

ボディスキャンをかけ、
自らを確認すると
ワンピースは脱がされておらず、
キャミソールもそのまま

着衣…
最後の着衣も、
何日かぶりに、主の股ぐらで
朝を迎えていた

「…」

君は昨夜の話を思い出す

…お月様の、お話…
 とても素敵な…
 ロマンチックな、お話…

隣村の長は紳士だ、
どこまでも

君を一晩、
隣に置きながら
何もしないのだから
なかなかのものだ
又は、
ただの不能者なのかも

そう

交渉がある、
と言っていた
情報を交換すると

…《究極の心と身体》の一節と
…《薬草学の抜け落ちたページ》とを
 交換するのだ、と言っていた

…じょう、ほう…

情報には価値がある
何よりも

情報収集の方法について
書いておくとするならば

先ず、
消された情報にこそ
価値があると
知るべきだと思う

何故、消されたのか?
何故、消されなければ
   ならなかったのか?
誰が、それを消したのか?
誰に、不都合があったのか?

そんな具合に

…朝の祈りには到底、
間に合いそうもないし
外に出ようとするも、
扉が開かない

開かない扉は、
押しても引いても、
上げても下げても、
開かない

勿論
カタカムナを唱えても、
小周天を意識しても、
開かぬものは開かぬ
駄目なものは、駄目

「…あきらめ、ましょう
 …それしか、ないわ」

明ら目、という
言葉が君は好きだった

「消火器は食べられないわ
 だって、
 そういう、ものだから」
そんなことを言っていたっけ

果報は寝て待て
とも言うではないか

睡眠が十分ならば
少しストレッチをして、
頸椎を伸ばすアーサナをして、
瞑想をしながら
何が起こるか
明らかな目で見てみるといい

…リラックス
 背骨も力を抜くのよ…

…動きがあっても
 いいわ…

…身体の感覚を…
 信じる…

君の瞑想は素晴らしい
俺と同じか
それ以上に

後天的に
徹底的に鍛えたもの、と
先天的に
全く何もしなかったもの、は
同じ

俺が前者で
君が後者
そんな、気がする

《さんさんと、
 輝くそれは、
 そとびかり
 うちうちいれば、
 さらに七色》

詠み人知らず



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