《瞑想小説 狩人》

言葉責めの夜

言葉責め 其の１３

物事は大雑把に
捉えることが肝心だ

概ねを捉える概念とでもいうのか
いい意味で大雑把になれることは
人生に必要なスキルだ

大雑把に捉えることができれば
物事を大局的に見ることができる

集中、
集中、
集中して物事にあたる
集中
集中
あれ？
私はどこに向かうのだっけ？

雑多
雑多
あれもしなきゃ
これもしなきゃ
忙しい
忙しい
心を亡くすと書いて
忙しい
あれ？
私は何のために忙しくしているの？

そんな時
人生の羅針盤になるスキル
それが
いい意味での
大雑把さだ、と言える

…………

…６人を迎え入れようか

…嫌、お願い
　やめて、くだ、さい

…手を、止めるな
　突起を、つまめ

…嗚呼…
　は、い

…お前はこれから
　何でも屋に触れられ
　調理師に煮込まれ…

…嗚呼
　駄、目
　お願い…

…声楽家に調律され
　他の祈り女に悪戯され…

…嗚呼
　嫌…

…吟遊詩人の物語の中
　お菓子屋に蜂蜜を塗られる

……

…１人選ぶなら
　誰が、良いかね？

…駄目、です
　全部、駄目…
　嗚呼…

…濡れている、
　逝きそうだな
　言葉責めも、いよいよ
　佳境となったかな？

…嗚呼…

…水分は？

…要りません
　もう…

…栄養は？

…もう、十分です
　言葉で、一杯です

…どこが？

…ぜん、しんが

…もういいぞ、
　消えてしまえ
　意識なぞ

…は、い

…手伝ってやろうか？

…お願い、し
　ま、す

…疼く場所は？
　どこだ？

…胸の突起
　と
　股ぐらの突起
　で、す

…濡れているのが
　解るな？

…は、い

…こすりつけても
　いいのだぞ、
　私のカラダに

…は、い

…動け

…は、い

…動け

…は、い

…もっと

…は、い

…お前はなかなか
　良かった
　ワンピースを脱ぎ
　キャミソールを脱ぎ
　対面位で嬲られ
　騎乗位で嬲られた

……

…そのまま、
　腰を前後に動かせ
　私は手を出さん
　宣言通りだよ

……

…逝け、
　逝け、
　こすりつけろ
　鳴け、
　鳴け、
　もっとだ

……

…鳴く声も残っておらんか
　そうだな
　限界だな
　何度も達したものな
　
……

…私の上で
　消気するがいい
　言葉に嬲られ
　犯され
　晒され
　自ら腰を振る
　その刺激で
　果てるがいい


…………☓☓
……☓
…


嗚呼…
ここはどこだっけ？

広い部屋…
誰か居る

オトコの人が４人
オンナの人が１人

みんなに見られて
何をしているのかしら…

オトコの人にまたがって
腰をくねくね
綺麗な動き…
まるでネコみたい

綺麗な、人ね…
凄くしなやかなカラダ

貴女は、誰？
そして貴女は…
何をしているの？
　
随分と楽しそうだし
随分と苦しそうにも見えるわ

そう、
生きているのね
一生懸命

それは、
そのことだけは
こんな私でも、解るわ

邪魔しちゃ
駄目よね…
　
あれ？
どこかで見たような
気がするのだけど

気のせいかしら
気のせいよね

気にしない
気にしない

オヤスミナサイマセ
狩人、さ、ま…