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三連符
プロフェッショナル
しおりを挟む闇夜に紛れ
1人の祈り女が
やってくる
三連符のテントに
顔を赤らめながら
三連符は情事の前に
時間をたっぷりと使い
準備万端、待ち構えている
中柄が言う
「爪は切りそろえたか」
小柄が言う
「抜かりはないぜ」
中柄が続ける
「チャクラのバランスは」
大柄が言う
「万全だ、ルートチャクラのさらに下
アースチャクラに置いてある」
尊敬に値する奴らだ
互いを確認し
目的を一つにし
力を合わせ一目散
全員が中柄の合図とともに
肺を膨らませ
呼吸を吐き切り
腹を凹ませ
限界まで息を止めた
死の2歩手前、まで
ムーラ・バンダ
飛翔のバンダ
そして
火の呼吸
これらは肉体学の破られた頁に
記載されている
人間の隠された秘密の一つ
決して
怠けた正月で身につくものじゃない
「良し!!」
中柄が言う
素晴らしい口調だ
声が先、心がアト
テントの外に気配を感じると
中柄は身ぎれいな
少しはだけたローブで外に出る
右手を上げ
自然に
「やあ、今晩は」
左手は
自然に
テントの中へ入るように促す
人は見た目が9割
ノンバーバル・コミュニケーション
テントに入る前に囁いたのは
「今夜は、いい月だ…」
①「そ、そうね」
なら「そうだろう、ところで…」
②沈黙、ならば
「お腹は?空いてないのかい?」
祈り女がテントに招かれる
この間
大柄は部屋の掃除をしているフリをし
小柄は脈動する永久機関の
スイッチを入れる
無意識の刷り込みだ
大柄が実は優しいオトコであること
小柄の永久機関はこの前
このオンナに使ったもの
期待と不安が交差するように
仕組まれた夜
「今夜は、何を食べたんだい?」
「…ええと、
野菜が多めで
お肉がほんの少し
あとはカボチャ・スープ」
「そうか、野菜、肉少し
スープ、だけ
これじゃ、身がもたないよ
祈り女さんも、大変だな」
「…」
「毎日、そんな感じなのかい?」
「そ、そうよ、だからね……」
大柄はシーツを取り替え
小柄はもう一つ
左手に機関を持ち、構え、スイッチを入れる
彼女は中柄との談話に酔いしれ
仕組まれた夜の時間を
大いに楽しんだ
ワイングラスには
南米産のとあるお茶が
オリジナルの状態で
かつ薄めに入れられており
部屋のスミの麻袋から
奇妙な香りが
とても良い香りがしてくる
月光の巫女のそれとは違う
奇妙な時空を
彼等は現実的に作り出す
「…おいで
疲れただろう、
ベッドで、少し休もう」
「はい」
ベッドに二人
並んで座り
星空が光下ろす小窓を見上げる
中柄は
・大きなものと
小さいものが一緒であること
・宇宙は広大であるものの
実は脳みそと一緒の構造であること
・脳の中には扁桃体があり
そこが唯一、快と不快を感じていること
そんなことをロマンチックに
不思議な口調で語り
夜空を見上げる彼女の唇に手を添え
そっと和やかな口づけをした
まるで恋人同士のように
大柄は外で口笛を吹き
小柄は淫具の手入れを怠らない
ショータイムの
はじまり
はじまり
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