《瞑想小説 狩人》

瞑想

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後ろ蕾

オツトメ

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「もう…
 無理…
 です…」

君は懇願するが
長老は受け付けない

「…ところで…
 祭りの夜、一人の狩人が
 コミュニティを脱出した、
 そのことは?」

幾夜か前と同じ質問
何故、長老はこんなにも
こだわるの
だろう?

「…何も、存じません、嗚呼…」

「本当か?
 スイッチを少し…
 強く…
 して
 やる」

「……っ、嗚呼っ!」

「もう一度だ
 端のテントのオトコ
 奴について、
 何を知っている?」

「…私…
 なにも…
 だって、会ったことも
 ありませんもの…」

「じゃあ、もうしばらく
 そうしていろ」

「…嫌っっ」

長老は不意に
スイッチを《中》と《強》の
中間に押し込んだ

「……嗚呼っっっ
 …!…!」

彼女が弓なりになる
絶頂のアーサナだ

狂った球体は回り続ける
彼女は失気し
ベッドに突っ伏した





しばしの、
静寂

しかし
この名作の名作たる所以だろう

球体は意思を持ち
彼女を目覚めさせる一点を探る
第一の球体が小腸を通過し、
さらに奥

太陽神経嚢のチャクラの一部
君の一番弱い部分を刺激した

球体は君の限界を見極めようと
互いに連絡し
記憶を確かなものとする

君は複数分ののち
胃の中に這い回る
奇妙な感覚で目を覚ます

一時的な失気
しかしそれは
眠りとはいえない

【2人目の適格者を
 犯し
 時間を浪費させ
 魂を削る
 2人目の適格者には
 《浪費》を】

【1人目には…
 1人目の適格者には
 可能であれば《常識》と《退屈》を
 それが叶わぬなら
 安楽な死を】

彼は、
彼女は、
このコミュニティのバランスを
損ないかねん

そんなことを考えながら
長老は球体を巧みに操作した

腸壁は小さな小さな絨毛で覆われ
効果的に消化、吸収の役割をこなす

人体の機能の中でも
最も大切なもの

彼女は異物に支配され
排泄感に近い
奇妙な感覚を覚え込まされた


…わた、しは

…私は、捧げ物
 ここに、希望はない
 あるのは狂気と狂喜
 狂った欲望と
 その代償
 私は、供物
 性の名を冠した
 妖しい夜の為の
 捧げ物

…もう、限界かな?
…まだ、いけるだろう
球体は互いに距離を
図りながら
彼女のカラダの状態を見極めた

「もう一度だけ、聞かせてもらう
 狩人のことだ
 知っていることは
 何もない、のだな?」

「は…い」

彼女は
知っている
何事かを
まぁ、今は良い
まだ、良い
ただし、その分
辛くもなろうぞ



クリアと呼ばれる技法がある
鼻を清め
口を清め
腸内を清めるもの

様々な手法が現代にも伝わっている
このこと自体は喜ばしいものだ

イヌリン、
デキストリン等
腸内を整えるものを摂取するもよし

彼女のように
直接的に責められ、その後の
排泄に頼るもよし

最も協力なのは
シュルツ博士のフォーミュラか

球体達は進行を止め
尻穴の入口から
大腸の奥までの長さで
停止した

その後
挿入された
8つの球体から
それぞれ12の触手が長く伸びる

触手は腸壁にそれぞれの
手を触れた後
痛みを伴わない
マイクロサイズの爪を出す

爪は長老の合図とともに
思い思いに
そこいらを

かり、かり、かり、かり

掻いて、撫でて、掻いて、撫でた

「……!」
「……!」

君は声が出なくなった

お、し、り
どう、なっちゃうの
ない、ぞう…
ぞう、ふ…

「……!」

絶世の美女
月光の踊り子は

2度目に意識を失ったところで
今夜のオツトメを許された

今日は「後ろ」
明日は「前」
そして「後ろ」
そんな夜が繰り返される

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