《瞑想小説 狩人》

瞑想

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輪番の始まり

蕾《つぼみ》

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良いか
そんなにも
この手が
この歯が

お前は虜だ
この夜の虜

見えない手錠をかけられ
見えない鎖に繋がれ
見えない首輪をつけられた
哀れな
哀れな
子猫のようだ

お前は既に
2度達した

絶頂は
どのような味だった
もう一度、味わうがいい

美しい腰つきだ
妖しい腰つきだ

最後の着衣は、もはや用済み
お前は、生まれたままの姿で
跪き
傅き
敬い
従うしかない

哀しい運命だ

2度目より3度目だろう?
ほれ、噛まれた突起は感じるだろう?
ほれ、この指はどこへ向かうと思うね?

そうだ、
お前が想像するとおり
しかし、
先は急がんぞ
女体は
ゆっくりと
時間をかけ
焦らしながら責めるもの

この私に、一般的な欲など皆無
その意味ではあの狩人に近い

「嗚呼っ
 …だめ、
 …だめ、もう…」

何だ、もうか
3度目の峠越え
乳首がそんなにも
良いのか

「…!…!」

声ならぬ声
それもまた良し

お前は濡れている
しっかりと
たっぷりと

恥じらいを忘れるな
そう
そう

そうだ

その表情だ

忘れるな、
そして、慣れるな
ホメオスターシスは、
恒常性は敵だ
輪番に於いてはな

常に新鮮であれ、
私も工夫をしてやるから

どれ
先ずは単突起の状態を
確認するとしよう

「…そ、そこは…」
「…駄目っ!嫌っ…」

苦、苦…
それで
止めるなどと
思ってはおるまい

皮を剥いでしまうか?
嫌、まだだな…
先ずはゆっくりと、
舌先からだ
ほれ

「…っっ」

何とも不思議な…
無味であり
完全な無臭

やはり、というべきか
このオンナは獣でありながら、
植物の素養を持ち合わせている

チャクラが開いているだけでは
ないのだな

やはり、
危険だ、
今のうちに力を削ぐ
その必要があるな

…最悪なのは
…あの狩人とマッチングだ

教えてやる
お前は輪番の身であり
夜の供物であるのだぞ

60の夜を越えるため
幾たびも羞恥を味わうのだ

今日は、
今夜は、
想定外を工面してやろう

蕾は
花開かずだ
別の蕾を、
後ろだけを責めてやろうぞ

意外だろう
四つん這いになりなさい

この舌先は単突起から
後ろ蕾までを
それ
往復させてやる

悶えろ
悶えろ

「葉呼、葉呼、
 …嫌、そんな、と、こ…」

後ろもいいだろう
初夜のメインディッシュだ

意外性は恒常性となるが
恥じらいを失うな

美しい脚だ
この後ろ蕾すら
無味とくれば
なお、お前は特別な
オンナといえる

中までとっぷりと
犯してやるから

これこれ
暴れるな

痛みを伴うぞ
言われた通りの姿勢でおれ

そうだ四つん這いの猫でおれ

「被虐猫のポーズ」
新たなアーサナの完成だ

その格好のまま
その格好のままでな

後ろ蕾を犯されておればよい

動くな
そうだ
まだ、逝くなよ
まだ、逝くな
楽しみはこれからだ


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