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輪番の始まり
初夜の記憶
しおりを挟むうなじに伸びた手は
君の唇へと伸び
少々の力を加え
上唇と下唇をこじ開けた
「…嗚呼っ…」
君は声を漏らす
その指先は誰も知らない粘膜を
こじ開け、内部を探索した
君は限りなく細い
ウェストラインをもじもじと
無意味に動かす
振り払う意志を封じられ
行き場を失った両手は
中空をさ迷っていた
老いたオトコの指先は
君の唇の中へ侵入し
粘膜を漁る
乾いた唇と
湿った舌で
君はうなじを産毛ごと舐め上げられ
耳たぶを軽く甘噛みされた。
声が漏れる
声が出るのではなく
声が漏れる
そういえば、
この部屋には二人しか
いないのだった
オトコとオンナ
長老と私
そんな当たり前のフレーミングが
頭をよぎり、すぐ消えた。
甲月と乙月は
2ヶ月ごとに繰り返される
それぞれが
交感神経、陽の優位な時期
副交感神経、陰の優位な時期として
位置付けを持っており
長老は戯れと監視に使い分けていた。
とりわけ、
前回の甲月、
輪番は盛り上がりに欠けていた
とのこと
「…嗚呼っっ」
長の手がキャミソールの上
肩口から胸元へと
ゆっくりと歩を進める。
そこに
申し訳程度の
たしなみ程度の
小さな膨らみがあり
オレンジ色とピンク色の中間色、
可憐な、両突起が隠れていた。
「は、嗚呼…」
吐息が荒くなる
「…嫌…」
「…何が?」
「…恥ず、か、しいです
嗚呼…」
「何も恥ずかしいことはあるまい
只、綺麗なものを
もっと、綺麗にする
だけだ」
奇妙な説得力を持ったその言葉は
権威を背景にしており
指先は君の右の突起を捉え、
優しく、撫で回し
時に、つまみあげ
時に、指で弾かれた
まるで玩具のように扱われる身体
それが被虐の心を産み
言葉がそれに栄養を加える。
君はベッドに横たるよう促される
断る術、
叉は言葉を
持ちあわせていればよいのだが
ピンクのキャミソールは片側の紐だけが
だらしなく垂れ下がり
君は長老の促しのままに
入口を頭、
窓口を足にして
ベッドに仰向けになる。
オンナがベッドに横になったなら
オトコはそこに跨がるのが
世の常だ、残念だったな
「…
…嗚呼…っ」
胸は揉みしだかれ
両突起は
軽く持ち上げられたり
重力に任されたり
摘ままれたり
弾かれたり
そのたびに君は、
一つ鳴いた
一つ鳴けば
夜は更に
怪しく深く、更けていく。
「…嗚呼っ…嗚呼ッ!」
身体が、熱くなる
火照っている
部屋が暑くなったわけじゃない
君は感じやすいんだな
1割の顕在意識と
9割の潜在意識は
統一され一つのものとなり
自我も真我も区別がなくなっていく
「…濡れている?」
「…嫌
…わかり…
ません…」
長老はキャミソールの上から
少しづつ刺激を強めながら
スラリ美しく、無駄のない
毛の一本すら生えてはいない
足の根本に
膝を当て込んだ
「…ほら」
「…嗚呼っ
…嫌…嫌…」
両突起の刺激は強く
脳内に電撃が走るかのよう
脳と会陰はつながっており
無理に重ねられた唇と唇が
さらに接続を強めるスパイスになる
…飲め
長がそういった
ような気がする
舌を侵され
口腔内粘膜を侵される
口腔内はオトコの唾液で
いっぱいになり
逃れる術のないオンナは
その液体を3回に分けて
飲んだ
うなじを愛撫され
両突起を刺激され
唾液を飲まされ
君は熱くなる
宵は深くなり
サードアイはさらに深く
深く、
深い藍色へ
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