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番外編
嫁姑戦争in異世界! ~開戦前夜~
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「貴女、ウチの息子の嫁にならない?」
燃え盛る炎の中で、その女性は言った。
身を覆い尽くすほど長いローブを、焔舞う風に靡かせながら。
短く撥ねた濃藍の髪に、火の粉がかかるのをものともしないで。
飛び交う悲鳴や怒号を無視し、気軽にお茶の誘いをするかのように。
「ね、どうかしら。ちょっと変わった息子なの。片目が悪いけど愛嬌はあるわ。男はね、格好良さより可愛げよ?」
女性が髪と同じ藍色の瞳を煌めかせる。
そして私に向けて、少し濃い色をした手を差し出した。
地べたに座り込んでいた私は、その褐色の手と彼女の顔を見比べている。
「……おいでなさいな。後悔なんて、死んでもさせないから」
そう言って片目をパチンと瞑って楽しげに微笑んだ彼女は、幾重もの花弁をもつ藍色の華のように艶やかだった。
私は涙と煤で汚れた顔のまま、覚悟を決めてその手を取った。
置いた瞬間包み込んでくれた手は、優しさと、暖かさに満ちていた―――
◆◆◆
私の名はレイリア=バーネット。
今は性が変わり、オルダイアと名乗っている。
皇国ティレファスの魔導師団に所属する、炎を司る魔導師。
巷では『煉獄の魔導師』の二つ名で知られている。
勿論、こんな恥ずかしい名前、自分で名乗っているわけではない。
かつて私が十の歳になった日、身に宿る炎の魔力が暴走し、焔の龍となって生まれ育った村を焼き滅ぼした。
たまたま居合わせた風の魔導師によって火は真空で消され、幸いにも村人達に死傷者は出なかったが、私に対する彼らの視線は冷たくて。
元々流行病で親を無くした孤児だったというのもあるが、その上私は彼らの家や田畑を奪ってしまった。
憎々しく思うのも無理は無い。
それまで哀れに思ってくれていた人達からすら白い目で見られ、疎まれるようになり。
私は暫くして、二度目の魔力暴走を起こした。
再び訪れた風の魔導師がいなければ、今度こそ人々を焼き殺していただろう。
悲しみは、時として怨嗟に変わるから。
共に来いと差し伸べられた手を取った私は、生まれ育った故郷を捨てた。
私に魔力が無ければ、炎が強過ぎなければ、もしかすると違う未来もあったのかもしれない。
だけど後悔は無い。
そのおかげで、私は『家族』を得ることが出来たのだから。
「……レイリア、本当にその格好で行くノ?」
「勿論よ!」
夜の帳も下りた頃、魔術洋燈の灯る私室にて。
磨き上げられた大きな姿見の前で自信たっぷりに返したら、後ろに立つ銀狼にやれやれ、と呆れた顔をされてしまった。
一体これの何処が駄目だというのか。彼女が耳を下げる理由がわからない。
不服に思いながら、自らの姿を見下ろす。
うん、まだまだイケるじゃない、私。
なんて自画自賛してしまうほど、新調した真紅のドレスは鮮やかな光沢を放っている。明日が本番の為衣装合わせをしているが、これなら大満足だ。
とりあえず、このドレス職人はお気に入りリストに入れておこう、と脳内でメモしつつ、すぐ横にあるソファにかけておいた黒いレース手袋を取り両手に嵌めた。
精微な漆黒の花模様は魔導師の纏う黒いローブを思わせて、中々に良い組み合わせだったと自分で思う。
「結婚式に、花嫁と真逆な真紅のドレスと黒の手袋って……完全に戦う気でショ」
げんなり、を体現している銀狼ネイが胡乱な目をしながら言う。
人の着飾った姿を前にする態度では無いが、質問は的を得ていたので私はくっと口端を引き上げた。
我ながら、悪い顔になっている自覚はある。
「当たり前じゃない。最初が肝心なのよ最初が。舐められるわけにいかないもの」
「だから……どうして会う前から戦闘態勢なのヨ。ホントにもう、花嫁さんが気の毒だワ」
どうしてか、長年付き合いのある銀狼ネイは守護すべき私ではなく花嫁の味方をしている。とても不満だ。ネイだって、会う前から花嫁の味方をしているではないか。一応、こちらにも理由はあるというのに。
「だって、姑と嫁って戦うものなんでしょう?」
「ハ? 何ソレ、一体誰に教わったのヨ……」
その昔『あの人』から教わった一般常識を披露したら、またまたネイに嘆息された。
私は首を傾げつつ、彼女に説明を付け足してやる。
「そんなの決まってるじゃない」
「ああ……そうだったワ。十中八九、エグマリヌの影響よネ……」
「ほほほ、だって私はあの人とずっと戦ってたもの。今度は私の番でしょう?」
エグマリヌ=オルダイアとは夫ヴルガの母である。
その彼女に教わったのだ。間違いである筈が無い。
そう微笑みながら言えば、ネイは「こうして歴史は繰り返されるのネ……」とかなんとか嘆きにも近い小言を漏らしていた。
勿論、聞かない振りをしておいたが。
「戦って、本音を見せ合って喧嘩もして。沢山彼女の事を教えてもらわないとね!」
姿見の前で、真紅のドレスで胸を張って言い切る。
紅は私の色。私の持つ炎の色だ。
花嫁にはまずここから知ってもらいたいから、喜々として選んだ。
この姿を見た花嫁は、一体どんな顔をするだろう?
それを思うと心が躍る。
「さあ!! 嫁姑戦争の始まりよ……! 絶っ対に! 負けないんだからっ!」
自慢のピンヒールを打ち鳴らし、私は姿見の前で拳を突き上げた。
明日は愛しい息子クレイヴが花嫁を迎える目出度い日。
開戦の合図が鳴らされるまではあと僅か。
かつて嫁と呼ばれていた私が、今度は迎える側になる。
私にとっての姑は今はもう遠く離れているけれど、もしも私がなれるなら、あの濃藍の髪をした彼女のように、私に全てを教えてくれた夫の母のように、なりたいと思う。
互いに腹を割って話せるような、遠慮のいらない関係に。
さあ、どんな花嫁に会えるのか―――楽しみだ。
終
燃え盛る炎の中で、その女性は言った。
身を覆い尽くすほど長いローブを、焔舞う風に靡かせながら。
短く撥ねた濃藍の髪に、火の粉がかかるのをものともしないで。
飛び交う悲鳴や怒号を無視し、気軽にお茶の誘いをするかのように。
「ね、どうかしら。ちょっと変わった息子なの。片目が悪いけど愛嬌はあるわ。男はね、格好良さより可愛げよ?」
女性が髪と同じ藍色の瞳を煌めかせる。
そして私に向けて、少し濃い色をした手を差し出した。
地べたに座り込んでいた私は、その褐色の手と彼女の顔を見比べている。
「……おいでなさいな。後悔なんて、死んでもさせないから」
そう言って片目をパチンと瞑って楽しげに微笑んだ彼女は、幾重もの花弁をもつ藍色の華のように艶やかだった。
私は涙と煤で汚れた顔のまま、覚悟を決めてその手を取った。
置いた瞬間包み込んでくれた手は、優しさと、暖かさに満ちていた―――
◆◆◆
私の名はレイリア=バーネット。
今は性が変わり、オルダイアと名乗っている。
皇国ティレファスの魔導師団に所属する、炎を司る魔導師。
巷では『煉獄の魔導師』の二つ名で知られている。
勿論、こんな恥ずかしい名前、自分で名乗っているわけではない。
かつて私が十の歳になった日、身に宿る炎の魔力が暴走し、焔の龍となって生まれ育った村を焼き滅ぼした。
たまたま居合わせた風の魔導師によって火は真空で消され、幸いにも村人達に死傷者は出なかったが、私に対する彼らの視線は冷たくて。
元々流行病で親を無くした孤児だったというのもあるが、その上私は彼らの家や田畑を奪ってしまった。
憎々しく思うのも無理は無い。
それまで哀れに思ってくれていた人達からすら白い目で見られ、疎まれるようになり。
私は暫くして、二度目の魔力暴走を起こした。
再び訪れた風の魔導師がいなければ、今度こそ人々を焼き殺していただろう。
悲しみは、時として怨嗟に変わるから。
共に来いと差し伸べられた手を取った私は、生まれ育った故郷を捨てた。
私に魔力が無ければ、炎が強過ぎなければ、もしかすると違う未来もあったのかもしれない。
だけど後悔は無い。
そのおかげで、私は『家族』を得ることが出来たのだから。
「……レイリア、本当にその格好で行くノ?」
「勿論よ!」
夜の帳も下りた頃、魔術洋燈の灯る私室にて。
磨き上げられた大きな姿見の前で自信たっぷりに返したら、後ろに立つ銀狼にやれやれ、と呆れた顔をされてしまった。
一体これの何処が駄目だというのか。彼女が耳を下げる理由がわからない。
不服に思いながら、自らの姿を見下ろす。
うん、まだまだイケるじゃない、私。
なんて自画自賛してしまうほど、新調した真紅のドレスは鮮やかな光沢を放っている。明日が本番の為衣装合わせをしているが、これなら大満足だ。
とりあえず、このドレス職人はお気に入りリストに入れておこう、と脳内でメモしつつ、すぐ横にあるソファにかけておいた黒いレース手袋を取り両手に嵌めた。
精微な漆黒の花模様は魔導師の纏う黒いローブを思わせて、中々に良い組み合わせだったと自分で思う。
「結婚式に、花嫁と真逆な真紅のドレスと黒の手袋って……完全に戦う気でショ」
げんなり、を体現している銀狼ネイが胡乱な目をしながら言う。
人の着飾った姿を前にする態度では無いが、質問は的を得ていたので私はくっと口端を引き上げた。
我ながら、悪い顔になっている自覚はある。
「当たり前じゃない。最初が肝心なのよ最初が。舐められるわけにいかないもの」
「だから……どうして会う前から戦闘態勢なのヨ。ホントにもう、花嫁さんが気の毒だワ」
どうしてか、長年付き合いのある銀狼ネイは守護すべき私ではなく花嫁の味方をしている。とても不満だ。ネイだって、会う前から花嫁の味方をしているではないか。一応、こちらにも理由はあるというのに。
「だって、姑と嫁って戦うものなんでしょう?」
「ハ? 何ソレ、一体誰に教わったのヨ……」
その昔『あの人』から教わった一般常識を披露したら、またまたネイに嘆息された。
私は首を傾げつつ、彼女に説明を付け足してやる。
「そんなの決まってるじゃない」
「ああ……そうだったワ。十中八九、エグマリヌの影響よネ……」
「ほほほ、だって私はあの人とずっと戦ってたもの。今度は私の番でしょう?」
エグマリヌ=オルダイアとは夫ヴルガの母である。
その彼女に教わったのだ。間違いである筈が無い。
そう微笑みながら言えば、ネイは「こうして歴史は繰り返されるのネ……」とかなんとか嘆きにも近い小言を漏らしていた。
勿論、聞かない振りをしておいたが。
「戦って、本音を見せ合って喧嘩もして。沢山彼女の事を教えてもらわないとね!」
姿見の前で、真紅のドレスで胸を張って言い切る。
紅は私の色。私の持つ炎の色だ。
花嫁にはまずここから知ってもらいたいから、喜々として選んだ。
この姿を見た花嫁は、一体どんな顔をするだろう?
それを思うと心が躍る。
「さあ!! 嫁姑戦争の始まりよ……! 絶っ対に! 負けないんだからっ!」
自慢のピンヒールを打ち鳴らし、私は姿見の前で拳を突き上げた。
明日は愛しい息子クレイヴが花嫁を迎える目出度い日。
開戦の合図が鳴らされるまではあと僅か。
かつて嫁と呼ばれていた私が、今度は迎える側になる。
私にとっての姑は今はもう遠く離れているけれど、もしも私がなれるなら、あの濃藍の髪をした彼女のように、私に全てを教えてくれた夫の母のように、なりたいと思う。
互いに腹を割って話せるような、遠慮のいらない関係に。
さあ、どんな花嫁に会えるのか―――楽しみだ。
終
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