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カエルとヘビは相容れない……
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と、言う訳で。
第2試合!智成✕蘭VS八重音✕宮戸
「あはは、ちょっと女の子ばっかりでやりづらいなぁ。」
困ったように頭を掻く智成。
全く、そんな仕草まで絵になるなんてやっぱり智君は智君である。
「よっしゃ!行くで!」
対して気合い充分な蘭ちゃん。
「まぁ……ぼちぼちやります……か?」
宮戸がそう言ってめんどくさそうにコートに入った途端、その横スレスレをボールが掠める。
「あ、ごめんな!力加減間違えたわ!」
「ピッピー!蘭さん、まだ開始の合図を出していませんよぉ!」
ホイッスル無いからって口で言っちゃう千鶴さんかわい、ゲフンゲフン。
「あちゃー、そうなん?
ウチ気合い入り過ぎて全然気にしとらんかったわ!」
「おーっと蘭ちゃん!試合開始前から気合い充分です!
解説のアナさん!これは期待が高まりますね!」
「良いぞ蘭ちゃん!俺のお尻にも一発頼むわ!」
「あ、あはは……。」
もはや解説じゃなくてただの私利私欲で草。
いや……最初からマトモに解説してなかったわ……。
「絵美、アナさんはアナさんだから……。
絵美は絵美で良いんや……。」
「えぇ……。」
フォローしたつもりだが微妙な反応をされてしまった、、いやフォローなのか?これ……。
「ちょ、ま、ビーチバレーのボールって柔らかいんだよな!?
普通に頬に傷出来たんだが!?」
頬の傷を抑えて狼狽える宮戸。
「え?うわ!マジじゃん!」
言われて見た八重音もビックリ!
そう言えば蘭ちゃんって現世では生徒会の書記なんかやってるけど、前世の世界ではジムとかで走り込みとかもしてる体育会系スポーツ少女だったな……。
「最近仕事でいそがしゅーて運動不足やねん。
久しぶりに存分に体動かさせてもらうわ!」
「「ひっ……!」」
この後八重音、宮戸組の悲鳴が続く訳だが……。
まぁそれで勝負の結果はお察しの通りである……。
「んー!良い汗かいたわ!
またやろうな!」
「「え、遠慮しときます!」」
さて。
「うぅ、悠太が対戦相手だなんて……。
私はいつも悠太の味方なのに!」
戦う前からやる気無さそうな志麻。
「勝負は勝負じゃし。
決まったからにはやるしかないじゃん。」
それにうんざりしたような顔でそう返す美江。
「でもぉ!」
「お前、その手大丈夫なのかよ?」
「はは、まさかお前に心配される日が来るなんてな。」
実際、今ある記憶のほとんどが傷つけられた記憶しかないような相手だ。
そんな相手からの心配なんてボクサーが散々殴っておいてサンドバッグを心配するような物だし、魚を捌く料理人が魚の心配をするようなものである。
「そんなんじゃねぇよ。
ただ組んでる相手が怪我人だと不利になるだろうが。」
「あぁ、そうだろうな。」
こいつにそんな粋な根性があるとは思えないしやっぱそうだよなぁ。
「こ、これはまさかの……ツンデレ……!?
お前を傷つけて良いのは俺だけだ……的な!?」
最推しは智✕悠だけど悠✕直も全然推せるわ……。」
随分と不名誉な独り言が聞こえた気がするがハッチーだしいつもの事か……。
「それではスタートです!」
千鶴さんの声かけのもと、試合開始!
まずは俺から!
勢い良く放ったボールは志麻の方に向かうが……。
志麻はと言うと。
「あれー?今の私カエルだからボールが取れないケロー!」
全然やる気なかった。
「真面目にやってよ……。」
一応真面目にやろうとはしてるものの、相方がこんな状況だからモチベーションだだ下がりな美江。
「あぁ悠太……あなたはどうして悠太なの...?」
なんか聞いた事あるセリフまで言い出した……。
「カエルとヘビは相容れない運命だと言うの……!」
「いや、これただのお遊び……。」
呆れる美江。
ってか俺は蛇なのか……。
いや、干支で言うなら蛇だけども……。
うーん……これ全然勝負にならない気がする……。
「なーんだかあたし達がやり合ってる間に面白そうな事やってんじゃん……。」
ん……?瑞穂とハルたん会長の勝負は終わったのか……ってうわ、ズタボロだな……。
せっかく泳ぐように纏めたのだろう会長のポニーテールも荒れに荒れまくってる……。
瑞穂も瑞穂で普段の緩くパーマがかかった黒髪が爆発して目も当てられない。
それは二人の心模様を表すかのよう、、
いや……どうせならもっと良い意味での心模様を映し出して欲しかった……。
どっちが勝ったのか……いや、これは考えない方が良さそうだ。
やぶ蛇だろう……。
だって俺蛇らしいし……。
「申し訳ないけどウチは一度髪を直してくるわ……。」
そう言って早々にその場を離れ、更衣室の方にフラフラと歩いていくハルたん会長。
一方で全く今の自分の状態を気にも止めない瑞穂は、志麻に目を向ける。
「金澤さんさぁ、ならこう言うのはどう?」
「え?」
「もし勝ったら悠太を好きに出来るって権利を与え……「やる!」」
即答である。
さっきまでの悲劇のヒロインっぷりが嘘のように消えて今はやる気に満ち溢れ……。
「うおっ!?」
さっきの蘭ちゃんを思わせる勢いの弾速のボールが俺の真横を掠める。
「随分な手のひら返しだこと……。」
俺が呟くと志麻はニヤリと微笑む。
「戦いは時に非情なんだよ、悠太。」
うん、ガチな手のひら返しだわ……。
「相手もやる気になったみたいだな。
ならこっちもやるか。」
直也もやる気を出したところで、改めて試合再開。
あれ……?なんか美江もさっきよりやる気出てない?
「えいっ!」
いや、さっきまでも一応真面目にやってた美江だがさっきよりも動きが良くなってる。
志麻の覚醒に当てられでもしたのかしらん……。
「あはは、面白い事になったねー。」
満足そうな瑞穂。
と言うか俺を好きに出来る権利ってなんだ?
言われた本人完全に寝耳に水なんだが?
そう思って瑞穂を睨むと瑞穂はニタァと言う擬音が聞こえてきそうな悪い笑みを浮かべた。
今は清楚瑞穂じゃないから仕方ないか~……ってならんわボケ。
「おい、そっち行ったぞ!」
「っと、おう。」
こちらに飛んできたボールを受ける為に片手を構え……あ、そう言えば。
ボールは確かに俺の手に当たり、相手側に弾かれる。
だがしかし、ボールが当たったのはさっき怪我をした利き腕だと言うのにボールを弾いた直後に気付く。
「って……!」
その痛みから、また返ってくるボールへの反応が遅れ……そしてボールは地面に落ちる。
「おいおい、やっぱ無理なんじゃねぇの。 」
「いや……これくらい……。」
「お兄ちゃん……。」
申し訳なさそうに日奈美が俯く。
「悠君、無理しない方が良いんじゃないの……?」
これには相手側である美江も気遣いの様子を見せる。
「無理は禁物ですよぉ?
手当てをして来た方が良いのではぁ?」
「わ、本当だ。
酷い怪我ですね。」
「あれ、ロリ天使。」
いつの間にか戻って来ていたらしい。
「そう言う事なら私、手当てしますよ。
別荘に戻りましょ。」
「じゃ、あたし悠太の代わりにピンチヒッターやるわ!」
「うぅ、悠太から直接権利を勝ち取れないのは残念だけど背に腹はかえられない、、」
残念そうな志麻。
「私は別にそれは良い。
でも絶対負けん……。」
対してなんか美江は美江で執念みたいなのを見せてるし……。
「さ~て、あたしが勝ったら何してもらおっかなぁ。」
また悪い笑みを浮かべる瑞穂。
最初からそのつもりだ……!コイツ!
「さ、行きましょうか。」
そう言ってリオが俺の腕を引く。
それを羨ましそうに見つめる志麻の視線を背中に感じながら、俺はリオに続く。
第2試合!智成✕蘭VS八重音✕宮戸
「あはは、ちょっと女の子ばっかりでやりづらいなぁ。」
困ったように頭を掻く智成。
全く、そんな仕草まで絵になるなんてやっぱり智君は智君である。
「よっしゃ!行くで!」
対して気合い充分な蘭ちゃん。
「まぁ……ぼちぼちやります……か?」
宮戸がそう言ってめんどくさそうにコートに入った途端、その横スレスレをボールが掠める。
「あ、ごめんな!力加減間違えたわ!」
「ピッピー!蘭さん、まだ開始の合図を出していませんよぉ!」
ホイッスル無いからって口で言っちゃう千鶴さんかわい、ゲフンゲフン。
「あちゃー、そうなん?
ウチ気合い入り過ぎて全然気にしとらんかったわ!」
「おーっと蘭ちゃん!試合開始前から気合い充分です!
解説のアナさん!これは期待が高まりますね!」
「良いぞ蘭ちゃん!俺のお尻にも一発頼むわ!」
「あ、あはは……。」
もはや解説じゃなくてただの私利私欲で草。
いや……最初からマトモに解説してなかったわ……。
「絵美、アナさんはアナさんだから……。
絵美は絵美で良いんや……。」
「えぇ……。」
フォローしたつもりだが微妙な反応をされてしまった、、いやフォローなのか?これ……。
「ちょ、ま、ビーチバレーのボールって柔らかいんだよな!?
普通に頬に傷出来たんだが!?」
頬の傷を抑えて狼狽える宮戸。
「え?うわ!マジじゃん!」
言われて見た八重音もビックリ!
そう言えば蘭ちゃんって現世では生徒会の書記なんかやってるけど、前世の世界ではジムとかで走り込みとかもしてる体育会系スポーツ少女だったな……。
「最近仕事でいそがしゅーて運動不足やねん。
久しぶりに存分に体動かさせてもらうわ!」
「「ひっ……!」」
この後八重音、宮戸組の悲鳴が続く訳だが……。
まぁそれで勝負の結果はお察しの通りである……。
「んー!良い汗かいたわ!
またやろうな!」
「「え、遠慮しときます!」」
さて。
「うぅ、悠太が対戦相手だなんて……。
私はいつも悠太の味方なのに!」
戦う前からやる気無さそうな志麻。
「勝負は勝負じゃし。
決まったからにはやるしかないじゃん。」
それにうんざりしたような顔でそう返す美江。
「でもぉ!」
「お前、その手大丈夫なのかよ?」
「はは、まさかお前に心配される日が来るなんてな。」
実際、今ある記憶のほとんどが傷つけられた記憶しかないような相手だ。
そんな相手からの心配なんてボクサーが散々殴っておいてサンドバッグを心配するような物だし、魚を捌く料理人が魚の心配をするようなものである。
「そんなんじゃねぇよ。
ただ組んでる相手が怪我人だと不利になるだろうが。」
「あぁ、そうだろうな。」
こいつにそんな粋な根性があるとは思えないしやっぱそうだよなぁ。
「こ、これはまさかの……ツンデレ……!?
お前を傷つけて良いのは俺だけだ……的な!?」
最推しは智✕悠だけど悠✕直も全然推せるわ……。」
随分と不名誉な独り言が聞こえた気がするがハッチーだしいつもの事か……。
「それではスタートです!」
千鶴さんの声かけのもと、試合開始!
まずは俺から!
勢い良く放ったボールは志麻の方に向かうが……。
志麻はと言うと。
「あれー?今の私カエルだからボールが取れないケロー!」
全然やる気なかった。
「真面目にやってよ……。」
一応真面目にやろうとはしてるものの、相方がこんな状況だからモチベーションだだ下がりな美江。
「あぁ悠太……あなたはどうして悠太なの...?」
なんか聞いた事あるセリフまで言い出した……。
「カエルとヘビは相容れない運命だと言うの……!」
「いや、これただのお遊び……。」
呆れる美江。
ってか俺は蛇なのか……。
いや、干支で言うなら蛇だけども……。
うーん……これ全然勝負にならない気がする……。
「なーんだかあたし達がやり合ってる間に面白そうな事やってんじゃん……。」
ん……?瑞穂とハルたん会長の勝負は終わったのか……ってうわ、ズタボロだな……。
せっかく泳ぐように纏めたのだろう会長のポニーテールも荒れに荒れまくってる……。
瑞穂も瑞穂で普段の緩くパーマがかかった黒髪が爆発して目も当てられない。
それは二人の心模様を表すかのよう、、
いや……どうせならもっと良い意味での心模様を映し出して欲しかった……。
どっちが勝ったのか……いや、これは考えない方が良さそうだ。
やぶ蛇だろう……。
だって俺蛇らしいし……。
「申し訳ないけどウチは一度髪を直してくるわ……。」
そう言って早々にその場を離れ、更衣室の方にフラフラと歩いていくハルたん会長。
一方で全く今の自分の状態を気にも止めない瑞穂は、志麻に目を向ける。
「金澤さんさぁ、ならこう言うのはどう?」
「え?」
「もし勝ったら悠太を好きに出来るって権利を与え……「やる!」」
即答である。
さっきまでの悲劇のヒロインっぷりが嘘のように消えて今はやる気に満ち溢れ……。
「うおっ!?」
さっきの蘭ちゃんを思わせる勢いの弾速のボールが俺の真横を掠める。
「随分な手のひら返しだこと……。」
俺が呟くと志麻はニヤリと微笑む。
「戦いは時に非情なんだよ、悠太。」
うん、ガチな手のひら返しだわ……。
「相手もやる気になったみたいだな。
ならこっちもやるか。」
直也もやる気を出したところで、改めて試合再開。
あれ……?なんか美江もさっきよりやる気出てない?
「えいっ!」
いや、さっきまでも一応真面目にやってた美江だがさっきよりも動きが良くなってる。
志麻の覚醒に当てられでもしたのかしらん……。
「あはは、面白い事になったねー。」
満足そうな瑞穂。
と言うか俺を好きに出来る権利ってなんだ?
言われた本人完全に寝耳に水なんだが?
そう思って瑞穂を睨むと瑞穂はニタァと言う擬音が聞こえてきそうな悪い笑みを浮かべた。
今は清楚瑞穂じゃないから仕方ないか~……ってならんわボケ。
「おい、そっち行ったぞ!」
「っと、おう。」
こちらに飛んできたボールを受ける為に片手を構え……あ、そう言えば。
ボールは確かに俺の手に当たり、相手側に弾かれる。
だがしかし、ボールが当たったのはさっき怪我をした利き腕だと言うのにボールを弾いた直後に気付く。
「って……!」
その痛みから、また返ってくるボールへの反応が遅れ……そしてボールは地面に落ちる。
「おいおい、やっぱ無理なんじゃねぇの。 」
「いや……これくらい……。」
「お兄ちゃん……。」
申し訳なさそうに日奈美が俯く。
「悠君、無理しない方が良いんじゃないの……?」
これには相手側である美江も気遣いの様子を見せる。
「無理は禁物ですよぉ?
手当てをして来た方が良いのではぁ?」
「わ、本当だ。
酷い怪我ですね。」
「あれ、ロリ天使。」
いつの間にか戻って来ていたらしい。
「そう言う事なら私、手当てしますよ。
別荘に戻りましょ。」
「じゃ、あたし悠太の代わりにピンチヒッターやるわ!」
「うぅ、悠太から直接権利を勝ち取れないのは残念だけど背に腹はかえられない、、」
残念そうな志麻。
「私は別にそれは良い。
でも絶対負けん……。」
対してなんか美江は美江で執念みたいなのを見せてるし……。
「さ~て、あたしが勝ったら何してもらおっかなぁ。」
また悪い笑みを浮かべる瑞穂。
最初からそのつもりだ……!コイツ!
「さ、行きましょうか。」
そう言ってリオが俺の腕を引く。
それを羨ましそうに見つめる志麻の視線を背中に感じながら、俺はリオに続く。
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