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2章〜フォレスト王国王都〜
91、泣くな変人さん。
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そして私は恐る恐る顔を上げる。
そして目に見えたのは……イケメンだった。
……何で私、恐る恐る顔を上げたんだ?結構普通。イケメンだけど。いや、イケメンは普通ではないんだけど。いや、物理で全体的に淡く光ってはいるけど。
「ねえ何その顔。そんな恐れて損した~って言う顔しないで!?僕傷ついちゃう!」
「うわ~」
この人、中身残念イケメンか。
「ねえ、貶されてない?」
「ソンナコトナイヨ~」
「ねえ、本当に酷くない!?」
「気のせいだよ?」
まだこの人は文句?を言っているが適当にあしらいつつ考える。
え?この人何でここにいるの?しかも誰? 怪 し い ! !
どうする?どうしよう。
「うん?僕怪しくないよ?」
「信用できるかっ!!」
「酷っ」
いや酷くないし!という言葉は飲み込んだ。
また不毛な言い合いになるのは目に見えているからね。私は大人だもん!……見た目が幼女なのは気にしない。うん、中身の方が大切だもん。
「まず、貴方は何でここにいるの?」
「よくぞ聴いてくれたね!!説明するよ、というか説明させてええぇ!!」
急にテンションが変わった。え、ナニコノヒト。
私は一歩後ずさった。
「そんな酷い」
変人はこう言ったけど、これ以上言わない事から引かれてもおかしくはない態度だと自分でも分かってはいるらしい。
ん?変人?変に光っていい人だから最初と最後をとって変人。
一応言葉には出さない。私の心の中だけだから、ね。許して。……誰に許しを乞うてるんだ、私。
「僕千年前からここにいるんだよ~!」
そう言ってポロポロと涙を流す変人。というか変人、涙なんか違う物質になってません?
変人の肌から離れると何故か涙は固まって美しく光るモノとなっていて、落ちる拍子にカランカランと音が鳴る。
「僕建国王だったんだよ?なのにさ、王位を僕の子、まあ養子なんだけどさぁ?譲ったとたんに何故かここに落ちたんだよ!」
「ん?んんん?ちょっと話し折らせてね。え、王様、貴方が王様だったの?本当に?え、マジすか」
あり得なさすぎて、思わず質問攻めにしてしまった。え、このナヨナヨしてる人が王様だったの?
「本当だよ!というか何で君も落ちたの?僕、この城と仲良しだったんだけど全然何考えてるのか分からなくてさ」
「ん?んんん?城と仲良しぃ?」
待って、私が話に追いつけない!
「そう!珍しくこの城、というかここら辺一帯の土地に意思が宿っていてね、だからこの場所に城をたてたんだ。意思が休めるように、って。なのに、なのに~!僕をここに入れて、その後放置!!そりゃ僕は自然からエネルギーを吸収するから死なないよ!?ええ、死なないです!!けど酷くない!?」
変人はさらに激しく泣き始めた。
変人さん、私、幼女。そんなに泣かれたら対処出来なくて途方に暮れてしまいます。
え?私が自分で自分を大人だと言っていたって?気のせいだよ!声に出してないもん。
そして目に見えたのは……イケメンだった。
……何で私、恐る恐る顔を上げたんだ?結構普通。イケメンだけど。いや、イケメンは普通ではないんだけど。いや、物理で全体的に淡く光ってはいるけど。
「ねえ何その顔。そんな恐れて損した~って言う顔しないで!?僕傷ついちゃう!」
「うわ~」
この人、中身残念イケメンか。
「ねえ、貶されてない?」
「ソンナコトナイヨ~」
「ねえ、本当に酷くない!?」
「気のせいだよ?」
まだこの人は文句?を言っているが適当にあしらいつつ考える。
え?この人何でここにいるの?しかも誰? 怪 し い ! !
どうする?どうしよう。
「うん?僕怪しくないよ?」
「信用できるかっ!!」
「酷っ」
いや酷くないし!という言葉は飲み込んだ。
また不毛な言い合いになるのは目に見えているからね。私は大人だもん!……見た目が幼女なのは気にしない。うん、中身の方が大切だもん。
「まず、貴方は何でここにいるの?」
「よくぞ聴いてくれたね!!説明するよ、というか説明させてええぇ!!」
急にテンションが変わった。え、ナニコノヒト。
私は一歩後ずさった。
「そんな酷い」
変人はこう言ったけど、これ以上言わない事から引かれてもおかしくはない態度だと自分でも分かってはいるらしい。
ん?変人?変に光っていい人だから最初と最後をとって変人。
一応言葉には出さない。私の心の中だけだから、ね。許して。……誰に許しを乞うてるんだ、私。
「僕千年前からここにいるんだよ~!」
そう言ってポロポロと涙を流す変人。というか変人、涙なんか違う物質になってません?
変人の肌から離れると何故か涙は固まって美しく光るモノとなっていて、落ちる拍子にカランカランと音が鳴る。
「僕建国王だったんだよ?なのにさ、王位を僕の子、まあ養子なんだけどさぁ?譲ったとたんに何故かここに落ちたんだよ!」
「ん?んんん?ちょっと話し折らせてね。え、王様、貴方が王様だったの?本当に?え、マジすか」
あり得なさすぎて、思わず質問攻めにしてしまった。え、このナヨナヨしてる人が王様だったの?
「本当だよ!というか何で君も落ちたの?僕、この城と仲良しだったんだけど全然何考えてるのか分からなくてさ」
「ん?んんん?城と仲良しぃ?」
待って、私が話に追いつけない!
「そう!珍しくこの城、というかここら辺一帯の土地に意思が宿っていてね、だからこの場所に城をたてたんだ。意思が休めるように、って。なのに、なのに~!僕をここに入れて、その後放置!!そりゃ僕は自然からエネルギーを吸収するから死なないよ!?ええ、死なないです!!けど酷くない!?」
変人はさらに激しく泣き始めた。
変人さん、私、幼女。そんなに泣かれたら対処出来なくて途方に暮れてしまいます。
え?私が自分で自分を大人だと言っていたって?気のせいだよ!声に出してないもん。
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