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2章〜フォレスト王国王都〜
閑話、天使であり悪魔な嬢ちゃん
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俺は暇な時、食堂の食器渡し口に立つ。料理を食べ、笑顔になるところを見る事が好きだからだ。
あ、俺は変態じゃないぞ!ただ、料理を食べた時の笑顔を見ると、こっちの苦労が吹き飛ぶんだ。
……だが料理長だから暇と言ってもそこまで暇ではない。
それに昼時は混む。それに伴い料理人の仕事も増え、俺は、いや俺達にゃ昼時には休む時間がない。
人が特に沢山いるのに笑顔を見る事ができない。
これほど残酷な事は他にあるだろうか。
いや、ねえな。
おっと。少し口調が崩れた。王宮料理人になった時から言葉使いには気をつけているんだが、長年使っていた言葉使いは気を抜くと出てしまう。
そしていつものように食器渡し口に立ち、食べている人達の表情を楽しんでいる(変態ではない!)と、何故か皆一斉に食べ物を喉に詰まらせ、むせた。
……は?いやいやいや。何でだ!?
初めて見る光景に唖然としていると、一人の幼女がこっちに来た。……貴族だよな?ヤベッ。俺ボロ出しちまうかも。
緊張に身を固くしていると、やっぱり話しかけて来た。や、やめてくれ~!でもそんな気持ちを表に出さないようにした。
出てない、ハズ。
「すみません」
「ん?どうしたお嬢さん」
「コノキナーマージャあるんですけど、要りますか?」
「……は?」
マジで言っているのか!?はあ!?あの生涯の内一回お目にかかれるかどうかな凄い稀少な珍味コノキナーマージャが!?
嘘な訳ねえよな??
「嬢ちゃん、マジであるのか!?」
「?マジでありますよ」
「買い取る!!いくらだ!?クソッ、出来る限り出すから言ってみ?」
ああっ!金なら持ってけ泥棒っ!!
「タダですよ。譲るんで、料理して食べさせてくれればそれでいいです!」
「いんや。タダより怖いものはないからな。いくらだ?」
「いんや、だからタダですって!」
「いんや。買い取らせてくれ!」
「じゃあ寄付です!」
「コノキナーマージャなんだぞ!?買うぜ!!」
「いやいやいや!!普通逆でしょう!?『買い取ってくれ』『いやそんな価値ねぇ』的な」
「は?これはそんだけ価値があるんだよ!」
何言ってんだコイツ……。
コノキナーマージャをタダとかマジありえねぇ。
今までの俺の貯蓄も出す予定だったんだけどなぁ。あ、俺料理長だから結構稼いでるぞ?
やっぱ金って大事だよな(真顔)。
「はい、そこまで!」
ん?誰だ、コノキナーマージャを得られる機会を奪う奴はー!恨むぞゴラァ!!
「ヒェッ!お、王太子殿下!!」
何故こんな所に!?普通王族なんだか王族達用の食堂だろう!?
いや、それ以前に貴族の嬢ちゃんも居る時点でおかしいな。
……ん?食っている奴らがむせたの、王太子が来たからか!
(あなた以外は普通に気づきますよby天の声)
……俺、今日死ぬかもな。
だって、コノキナーマージャを貰い(もう決まり)、王太子殿下に会っているんだから。
俺、不敬罪になる自信しかねえよ。
ああ、この嬢ちゃんは天使であり悪魔なのか?
あ、俺は変態じゃないぞ!ただ、料理を食べた時の笑顔を見ると、こっちの苦労が吹き飛ぶんだ。
……だが料理長だから暇と言ってもそこまで暇ではない。
それに昼時は混む。それに伴い料理人の仕事も増え、俺は、いや俺達にゃ昼時には休む時間がない。
人が特に沢山いるのに笑顔を見る事ができない。
これほど残酷な事は他にあるだろうか。
いや、ねえな。
おっと。少し口調が崩れた。王宮料理人になった時から言葉使いには気をつけているんだが、長年使っていた言葉使いは気を抜くと出てしまう。
そしていつものように食器渡し口に立ち、食べている人達の表情を楽しんでいる(変態ではない!)と、何故か皆一斉に食べ物を喉に詰まらせ、むせた。
……は?いやいやいや。何でだ!?
初めて見る光景に唖然としていると、一人の幼女がこっちに来た。……貴族だよな?ヤベッ。俺ボロ出しちまうかも。
緊張に身を固くしていると、やっぱり話しかけて来た。や、やめてくれ~!でもそんな気持ちを表に出さないようにした。
出てない、ハズ。
「すみません」
「ん?どうしたお嬢さん」
「コノキナーマージャあるんですけど、要りますか?」
「……は?」
マジで言っているのか!?はあ!?あの生涯の内一回お目にかかれるかどうかな凄い稀少な珍味コノキナーマージャが!?
嘘な訳ねえよな??
「嬢ちゃん、マジであるのか!?」
「?マジでありますよ」
「買い取る!!いくらだ!?クソッ、出来る限り出すから言ってみ?」
ああっ!金なら持ってけ泥棒っ!!
「タダですよ。譲るんで、料理して食べさせてくれればそれでいいです!」
「いんや。タダより怖いものはないからな。いくらだ?」
「いんや、だからタダですって!」
「いんや。買い取らせてくれ!」
「じゃあ寄付です!」
「コノキナーマージャなんだぞ!?買うぜ!!」
「いやいやいや!!普通逆でしょう!?『買い取ってくれ』『いやそんな価値ねぇ』的な」
「は?これはそんだけ価値があるんだよ!」
何言ってんだコイツ……。
コノキナーマージャをタダとかマジありえねぇ。
今までの俺の貯蓄も出す予定だったんだけどなぁ。あ、俺料理長だから結構稼いでるぞ?
やっぱ金って大事だよな(真顔)。
「はい、そこまで!」
ん?誰だ、コノキナーマージャを得られる機会を奪う奴はー!恨むぞゴラァ!!
「ヒェッ!お、王太子殿下!!」
何故こんな所に!?普通王族なんだか王族達用の食堂だろう!?
いや、それ以前に貴族の嬢ちゃんも居る時点でおかしいな。
……ん?食っている奴らがむせたの、王太子が来たからか!
(あなた以外は普通に気づきますよby天の声)
……俺、今日死ぬかもな。
だって、コノキナーマージャを貰い(もう決まり)、王太子殿下に会っているんだから。
俺、不敬罪になる自信しかねえよ。
ああ、この嬢ちゃんは天使であり悪魔なのか?
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