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2章〜フォレスト王国王都〜
68、貴方の名前
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そしてすぐ私達は城へと戻った。あ、勿論先にあの子は綺麗にしたよ。魔法で。
いや~、やっぱり魔法は便利便利。ちなみに使ったのはクリーンです。
綺麗にはしたけど、その後すぐに城に戻って来たから性別がどっちなのかを知らない。
まあ服は頼めばすぐ持って来てくれるだろうという甘い考えもあるからなのは否定しない!!だって、ねぇ。時には潔さも必要でしょ?
あの子は城を見て驚いている。そして縮こまっている。それは、うん。しょうがないね。ついさっきまで奴隷として売られていたんだから。
皆部屋に入った事を確認したら部屋に結界を張った。他の人がいるとこの子が話づらいと思うの。それにこの時間を邪魔されたくない!!
……どっちを本音だと思うかはご想像にお任せします。
最近私、たまには投げやりなのもいいと思うようになったのですよ。
投げやりに何か意味があるのかって?あるわけないよ。スパッと私は言い切れる。
ただただ面倒臭いだけ。
……はっ。こんな事を考える前に、この子について知らなくてはっ!!
まずは私から自己紹介をする。
「こんにちは。私はリティア。貴方の名前は?」
「わ、私の名前ですか?」
「そう」
私は頷いたけれどこの子は黙りこくってしまった。というか悩んでいるみたい。
……もしかして、名前がないっ!?
いや、あると思いたい。ないのだったら私はこの子にとってとても残酷な事を聞いてしまった。
と、とりあえず名前を私が付けていいのだったら付けてあげよう。うん。それがいい。でも名前を拒絶されたら……。
ええい!!今悩んでも仕方ない。とりあえず名前の事だけを考える。
……あっ、性別。とりあえず性別が分からないと話にならない。
「聞くのは失礼かもしれないけど、男の子?女の子?」
「あ、私は男です。それに聞かれるのは慣れているので大丈夫です。後、どうでもいいのかもしれませんが、私はあそこで売られる前どこかの屋敷で働いていました」
そうなんだ。確かにいらない情報だね。だってそんな物関係ないもん。
男の子かぁ。それじゃあ名前何にしよう。
う~ん、チカとか?あ、うん。いいかもしれない。どことなく日本人を彷彿させる名前。考えれば考える程この名前が良いように思えて来る。
「貴方に私がいろんな事を教えてあげる。そして今から名前も授けたい。どう?」
「はい!名前を私にください、リティア様」
す、素直!!ピュア過ぎて眩しく感じる。これは本心だと分かるから余計に。
「貴方の名前はチカ。そして今から貴方の奴隷の腕輪をとってあげる」
「……はい??」
何言っているんです??
という顔で見られている。出来る事だから言ってるんだよ!?そんな顔で見ないで?私、傷ついちゃうよ??
いや~、やっぱり魔法は便利便利。ちなみに使ったのはクリーンです。
綺麗にはしたけど、その後すぐに城に戻って来たから性別がどっちなのかを知らない。
まあ服は頼めばすぐ持って来てくれるだろうという甘い考えもあるからなのは否定しない!!だって、ねぇ。時には潔さも必要でしょ?
あの子は城を見て驚いている。そして縮こまっている。それは、うん。しょうがないね。ついさっきまで奴隷として売られていたんだから。
皆部屋に入った事を確認したら部屋に結界を張った。他の人がいるとこの子が話づらいと思うの。それにこの時間を邪魔されたくない!!
……どっちを本音だと思うかはご想像にお任せします。
最近私、たまには投げやりなのもいいと思うようになったのですよ。
投げやりに何か意味があるのかって?あるわけないよ。スパッと私は言い切れる。
ただただ面倒臭いだけ。
……はっ。こんな事を考える前に、この子について知らなくてはっ!!
まずは私から自己紹介をする。
「こんにちは。私はリティア。貴方の名前は?」
「わ、私の名前ですか?」
「そう」
私は頷いたけれどこの子は黙りこくってしまった。というか悩んでいるみたい。
……もしかして、名前がないっ!?
いや、あると思いたい。ないのだったら私はこの子にとってとても残酷な事を聞いてしまった。
と、とりあえず名前を私が付けていいのだったら付けてあげよう。うん。それがいい。でも名前を拒絶されたら……。
ええい!!今悩んでも仕方ない。とりあえず名前の事だけを考える。
……あっ、性別。とりあえず性別が分からないと話にならない。
「聞くのは失礼かもしれないけど、男の子?女の子?」
「あ、私は男です。それに聞かれるのは慣れているので大丈夫です。後、どうでもいいのかもしれませんが、私はあそこで売られる前どこかの屋敷で働いていました」
そうなんだ。確かにいらない情報だね。だってそんな物関係ないもん。
男の子かぁ。それじゃあ名前何にしよう。
う~ん、チカとか?あ、うん。いいかもしれない。どことなく日本人を彷彿させる名前。考えれば考える程この名前が良いように思えて来る。
「貴方に私がいろんな事を教えてあげる。そして今から名前も授けたい。どう?」
「はい!名前を私にください、リティア様」
す、素直!!ピュア過ぎて眩しく感じる。これは本心だと分かるから余計に。
「貴方の名前はチカ。そして今から貴方の奴隷の腕輪をとってあげる」
「……はい??」
何言っているんです??
という顔で見られている。出来る事だから言ってるんだよ!?そんな顔で見ないで?私、傷ついちゃうよ??
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