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2章〜フォレスト王国王都〜

52、レッツチャレンジ!〜魔法付与〜

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 本当に解せぬが、それより聞きたい事があるからとりあえず水に流す。

「転移魔法って誰でも使えるの?」
「いいえ、そういう訳ではないわ。転移魔法を使うには、無魔法と時空魔法を持っている必要があるのだけれど、その魔法一つでも希少なのに、二つ共持っている子なんて、私達神以外には貴方だけよ。だから他の人は使えないわ」

 いやいやいや、何サラッと暴露してるの、ティーアママ。気軽に使えないじゃん。ん~、でも使えないよりはいいのかな…?

「…じゃあ錬金術について聞いてもいい?」
「勿論よ。錬金術は、主にモノ作りね。鉄屑から泡立て器も作れるし、宝石や石に魔法付与もできるし、宝石や石自体の改造もできるのよ」
「!!じゃあ宝石や石に、通信機能を付与したり、改造して付けれたりするんだね!」
「そうよ。私達が見守っているから今やってみたらどう?」
「うん。そうする!」

 …宝石とか無限収納インベントリに入ってるのかな?ティーアママだから入れてそう。じゃなかったら宝石とか渡してくれそうだしね。

 とりあえず無限収納インベントリを開いてみよう。

 あっ、工作ファイルがある。これかな?あ、当たりだった。



工作ファイル
宝石(各種類×百個)
鉄・百キロ
銅・百キロ
銀・百キロ
金・百キロ



 ……はっ??数字おかしくない??まず宝石各種類って、存在する宝石全てではないよね…。

 違うと思いたいから考えないようにしよう。各種類を抜きにしても、一種類百個って多くない?

 鉄とかも量がおかしいから!!いや、そんな事を神に言っても無駄なのかな?

 うん。数のところは無視しよう。私ハ何モ見テイナイ。

 泡立て器も作りたいけど、それは後にしてまず通信器を作る。

 ソークとロークだけではなく、ノークさんとクーイ、ルイゴにも作っておく。

『我にも手伝える事はあるか?』
「フェアディ達は邪魔者じゃ。だから妾達と向こうでリティアについて語ろうぞ」
「それはいいね。僕も参加するよ」

 何で私について語るの!?私についてって、皆何言うつもり!?

 皆、やめて!…と言いたいけど、私は通信器を作るから、話してあげられない。その分くらいは我慢我慢。

 まずサファイア、ルビー、ダイアモンド、ペリドット、ガーネット、真珠を出した。

 ん?一個多くないかって?そりゃそうだ。真珠は私ようだからね。

「ティーアママ、どうやればいいの?」
「適当」
「え」
「だから適当にやればできるわ。私の娘だもの」
「え~」

 くっ。そんな期待はいらないんだけどな。でもしょうがない。私の前世の知識フル稼働で全力を出してあげるよっ!


 …上手くできるかは分からないけどね。


 とりあえず、付与と改造だったら付与の方が簡単そうだから付与にする。

 魔法はイメージが大切だから、しっかりとイメージを先にしてみる。

 う~ん。ネックレス同士で通信できるようにするのではなく、ネックレスを通してその人に直接届けるようイメージする。

 その方が何かと便利かもしれないしね。

 そしてそのイメージを持ったまま、真珠に私の魔力を付与っ!!…付与するのは魔力で合ってるよね??

 見た目は何も変わっていない。だけど多分成功、だと思う。

「さすがリティアね!それで合っているわ」
「よ、よかった~!!使う時は魔力を流すんだよね?」
「そう。少しでも流せばいいから付与したモノは、皆使える優れモノ」

 よしっ!合っていたし、他のも一気にやろう。付与っ!!

 …多分できたはず。手応えも何もないから不安になる。でも失敗はしていない…はず。

 ティーアママをチラッと見てみると、笑顔だったからできているんだろう。よかった。



 

 



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