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2章〜フォレスト王国王都〜
49、温かい皿。皆なら何に使う?
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あ、すみっこにガラクタのような魔道具もある。見てみようっと。
温かい皿、冷たい皿、精霊召喚のブローチが特に気になったからその三つを買った。
ん?四人に何故か驚かれた。解せぬ。
「お、お嬢ちゃん、それでいいのかい?私が言うのもなんだが役に立つか分からないよ?それにそのブローチは魔力を流しても何にもなかったらしい」
「役に立つよ。温かい皿は、この皿に作った料理を乗せてマジックバッグに入れれば、温かいままで美味しいでしょ?」
まあ私の場合は無限収納の誤魔化し用で使えると思ったからなんだけどね。
いや、信頼している人になら誤魔化しはいらないと分かってるよ?
だけど信頼していない人に出す時にはこの皿がいいかなと思って。
「冷たい皿は、冷たい方が美味しい料理とか、夏に役立つと思う。ブローチは、……まあ、ただ面白そうだったからなんだけどね」
「リティアはいろんな事を思いつくね」
そもそも常識が違うんだよとは言えないから、笑って誤魔化した。
「…店主、その温かい皿は後何枚ある?」
「後七皿ありますよ」
「では七皿全部くれ」
「はい。銀貨三枚と銅貨五枚です」
皿を買った後、魔道具の露店を離れた。
「ノークさん、何で温かい皿、七枚も買ったの?」
「俺も気になる」
「僕も」
あ、何か仲良くなる為にプライベートでは敬語をやめたらしい。
「ん?リティアが分からないのは分かるが、お前達は考えれば分かるぞ?」
二人共、しばらく考えて、ハッとした。何かに気づいたらしい。でも私は分からん。
「何?」
「これは俺達だからなんだが、普通俺達は毒見をされてから食べる。だから大体料理は冷めてるんだ…。だが、この皿があれば温かい料理が食べられるだろ?」
「そうだね」
流石にこの場所で王族という言葉は出さない。
そっか、王族だから毒見をしないといけないんだね。…あれ?それを考えるとこの買い食いはいいのかな??
「まあまあまあ。今日ぐらいはいいだろ?」
「う…ん?…ま、いっか。大丈夫だったもんね」
「さて、次はどこに行こうか。皆、行きたいところはあるか」
「父さん、俺はお腹が空いた。だからどこか店で食べたい」
「お、いいな。ここら辺でいい店を探すか」
「「「うん」」」
結局、何か賑わっている店に入った。皆でいろんな飲食店を見て来たんだけど、皆どこがいいのか分からなかった。
だから店の混み具合でどこの店がいいのか判断。
王族とこっちの常識なしの私達は、これでも頑張って探したんだからっ!
だから適当過ぎとか言わないでね。
くっ。スマホで探せばチョチョイのちょいだったんだもん。そもそもほとんど自炊だったんだもん。
そんな私に人気店の見分け方なんて求めないで!!
それはともかく、ウサギ印の看板の賑わっている店に入った。
うわぁ~。いい匂いが漂っている。これはお腹が空く匂いだ…。
早く食べたいっ!!
温かい皿、冷たい皿、精霊召喚のブローチが特に気になったからその三つを買った。
ん?四人に何故か驚かれた。解せぬ。
「お、お嬢ちゃん、それでいいのかい?私が言うのもなんだが役に立つか分からないよ?それにそのブローチは魔力を流しても何にもなかったらしい」
「役に立つよ。温かい皿は、この皿に作った料理を乗せてマジックバッグに入れれば、温かいままで美味しいでしょ?」
まあ私の場合は無限収納の誤魔化し用で使えると思ったからなんだけどね。
いや、信頼している人になら誤魔化しはいらないと分かってるよ?
だけど信頼していない人に出す時にはこの皿がいいかなと思って。
「冷たい皿は、冷たい方が美味しい料理とか、夏に役立つと思う。ブローチは、……まあ、ただ面白そうだったからなんだけどね」
「リティアはいろんな事を思いつくね」
そもそも常識が違うんだよとは言えないから、笑って誤魔化した。
「…店主、その温かい皿は後何枚ある?」
「後七皿ありますよ」
「では七皿全部くれ」
「はい。銀貨三枚と銅貨五枚です」
皿を買った後、魔道具の露店を離れた。
「ノークさん、何で温かい皿、七枚も買ったの?」
「俺も気になる」
「僕も」
あ、何か仲良くなる為にプライベートでは敬語をやめたらしい。
「ん?リティアが分からないのは分かるが、お前達は考えれば分かるぞ?」
二人共、しばらく考えて、ハッとした。何かに気づいたらしい。でも私は分からん。
「何?」
「これは俺達だからなんだが、普通俺達は毒見をされてから食べる。だから大体料理は冷めてるんだ…。だが、この皿があれば温かい料理が食べられるだろ?」
「そうだね」
流石にこの場所で王族という言葉は出さない。
そっか、王族だから毒見をしないといけないんだね。…あれ?それを考えるとこの買い食いはいいのかな??
「まあまあまあ。今日ぐらいはいいだろ?」
「う…ん?…ま、いっか。大丈夫だったもんね」
「さて、次はどこに行こうか。皆、行きたいところはあるか」
「父さん、俺はお腹が空いた。だからどこか店で食べたい」
「お、いいな。ここら辺でいい店を探すか」
「「「うん」」」
結局、何か賑わっている店に入った。皆でいろんな飲食店を見て来たんだけど、皆どこがいいのか分からなかった。
だから店の混み具合でどこの店がいいのか判断。
王族とこっちの常識なしの私達は、これでも頑張って探したんだからっ!
だから適当過ぎとか言わないでね。
くっ。スマホで探せばチョチョイのちょいだったんだもん。そもそもほとんど自炊だったんだもん。
そんな私に人気店の見分け方なんて求めないで!!
それはともかく、ウサギ印の看板の賑わっている店に入った。
うわぁ~。いい匂いが漂っている。これはお腹が空く匂いだ…。
早く食べたいっ!!
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