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2章〜フォレスト王国王都〜

47、イケメンと手繋ぎっ!普通は嬉しいと思うんだけどね?私は嫌だぁっ!!

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「お待たせー!」

 あれ、よく見たら三人共平民が着る服だ。…本人達の方が目立つから気づかなかった。

「じゃあ行くか!!」
「「「うん!」」」
「あ、フェアディ達もいい?」
「…俺としては、影に入っていてもらいたい」
「分かった。皆もそれでいい?」

 皆うなずいた。…皆絶対王都は興味あると思うんだよね。また明日、今度は四人だけで行こうかな。



「まずどこ行くんだ?」
「私まだ朝食べてないから屋台で食べたい」
「僕達も食べてないよ。だからまず屋台だね」

 広場には、沢山の屋台があった。そこで私達は果実水と串焼きを買った。

 …言ってもいいかな?うん。いいよね。じゃあ言わせてもらう。


 屋台、種類が少な過ぎるでしょーー!!!

 
 屋台、王都なんだからこっちの世界では凄いんだとは思うんだよ。思うんだけど、日本に比べて種類がなさ過ぎるっ!!

 ホットドッグもサンドウィッチもない。フライドポテトもない。私の好きなものがなさ過ぎる!!

 この悲しみ分かる!?いや、分からないよねぇ…。うん。もう開き直ろう。自分で作れるんだから。

 あ、でもな~。フライドポテトは油が…。いや、沢山魔物狩れば足りるか…?

 うん。多分いける!!いけなかったらその時にまた考える。

 決して考える事を放棄したわけではないよ!だって美味しい物は食べたもん。

 とりあえず串焼き食べよう。あっ、美味しい。これは味付がシンプルだけど、だからこそお肉の旨味がしっかり感じられる。

「外で食べると美味しいな!」
「だね」
「…他の屋台でも買ってくるから皆待ってろ」
「分かった。…ノークさん?」

 あれ、王様が狼狽えた。

「どうしたの?」
「いや、その呼び方…」
「いやいや、前のようには呼べないよ?呼んだら騒ぎだよね?」
「いや、それは分かってる。…戻ってもそう呼んでくれないか、リティア」
「?いいよ」
「ありがとう。じゃあ買ってくる」

 どうしたんだ、あの王様。いや、ノークさんか。

「ち、父さんは嬉しいだけだと思うから気にしないでいいと思うよ」
「そう?」

 王だからノークさんって呼ばれるのが新鮮なのかな?


 あっ、ノークさんが今度はソーセージを持って来た。

 やっぱり美味しいっ!!…でもケチャップ欲しい。後ついでにマヨネーズも。

 マヨネーズはソーセージには関係ないんだけどね。

 マヨネーズは手で混ぜるのはとっても疲れるから嫌なんだよねぇ。

 あ、錬金術で作れるかな?何かそういうイメージがあるんだよね。
 
「…ティア、リティア!」
「あ、ごめん。考え事してた」
「次どこ行く?」

 ん~。教会行くべきだとは思うけど、明日の方がゆっくり出来るよね。じゃあ、

「露店に行ってみたい!」
「じゃあ行こうか」

 よしっ!!ふふふっ。異世界の王都だよ?魔道具とかこれぞファンタジーっていう物を買いたい!いや、買うっ!!


「うわぁ~!」

 とっても賑わっている。薬草が売っていたり、装飾品を売っていたり、いろいろだ。

 !あっちはなんだろう!!

「リティア、迷子になっちゃうよ?」
「ふえ?」

 おう、ソークとロークに手を繋がれた。普通はイケメンに手を繋がれたんだから嬉しいんだろうけど、私は違うっ!!

 手が塞がってしまった!!これが私にとって問題なの~~!

「どっちか手、離して。これじゃ物取れない!」
「「嫌」」
「嫌!?えっ、何で?」
「離すとリティア絶対ふらふらどっか行くだろ」

 うっ。確かに、いろいろ気になって行ってしまいそう…。精神年齢大人なのに情けなよぅ。

 そうして私は言い返せずに、二人に手を繋がれた。

 ああぁ~、私の自由がぁ~!


 そしてノークさんにはは勿論、街の人達にも微笑ましげに見られている…!み、皆見ないで~!!

 


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