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2章〜フォレスト王国王都〜
閑話、可愛い可愛い娘にしたい幼女
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最初はとても嬉しかった。…だが、その者の年齢を知った時、ありえないと思った。
俺はフォレスト王国国王ノーク・フォレストだ。
フォレスト王国の始祖であるフォレストは、当時荒れていたこの地を相棒であるドラゴンと一緒に治めて、この国を築いたとされている。
そしてそのドラゴンは、フォレストと一緒に死んだ。
それ以降、ドラゴンと契約出来た者はこの国にいない。
なのに、契約をあっさりした者がいると知り、どれだけ驚いたことか。
そしてその者の事をマクシミリアンに詳しく聞いた。
「…名前をリティア・パル・アーティ。女性でBランク冒険者。年齢は…、年齢は……」
マクシミリアンが珍しく歯切りが悪い。どうしたのだろう。
「どうした?」
「いえ、年齢が六歳とありまして……。後でまた確認してみます」
「あ、ああ」
六歳!?本当に六歳なのだろうか。もし本当なら凄いがその分貴族が面倒くさいな…。
そしてマクシミリアンは年齢を確認したらしいが本当の本当に六歳なんだそうだ。
しかも、ドラゴンとの契約を結構渋ったらしい。ありえないだろ!ドラゴンだぞ!ドラゴンと契約出来るのに渋るなんて……。
とにかく、ドラゴンと契約したからには勲章を授けなくちゃいけないな。
そうして、騎士団と一緒に城にリティア殿が来る時になった。
騎士と従魔と共に現れたリティア殿は、天使かと思った。普通そんな事思わないんだがな…。
だが、光が反射して金に光髪はとても神秘的で本当に綺麗だ。顔も可愛くて、将来が心配になるくらいだ。
そして俺挨拶をしたら、驚いた顔を一瞬だけした。本当に一瞬で、見逃すくらいだったが。
その後リティア殿が挨拶をして、そこで綺麗で完璧なカーテシーを披露した。
リティア殿は違う国の貴族なのだろうか。いや、そんな情報があったら知らされるか。
言葉使いも完璧だったが、子供はやっぱり素直なのが一番だ。
だから敬語でなくていいと言った。
そして周りを見渡してみると、皆ポカンと間抜け顔になっていた。マクシミリアン、お前まで……。
「シャキッとしろ!」
さすがにそう言った。
応接室に行き、ドラゴンを見せて欲しいと言った。
でもリティア殿は不思議そうに「いるじゃん」と首を傾げて言った。
か、可愛いーー!!
だがそんな事は顔に出さずに問い返した。
だがさすがにマクシミリアンとは付き合いが長いからな、顔に少し出てますよ、と俺だけに分かるように視線で訴えてくる。
しょうがないだろ!可愛い物は可愛いんだから。
そしてドラゴンは黒髪の男だった。
ドラゴンって人化出来るのか!
これは俺らにとっては衝撃だった。そしてドラゴンはリティア殿に惹かれたからリティア殿と契約したと言った。
気持ちは分かる!是非娘に欲しい。だから息子のどちらかと結婚してくれないかな…。
とりあえずリティア殿、この国を楽しんでくれ。
そして俺の息子のどちらかと結婚して欲しい!!無理ならせめて養女に!
…好感度を上げる為に、とりあえずリティア殿に不快な思いをさせる貴族は潰そう。何がなんでも。
俺はそっと神に誓った。
俺はフォレスト王国国王ノーク・フォレストだ。
フォレスト王国の始祖であるフォレストは、当時荒れていたこの地を相棒であるドラゴンと一緒に治めて、この国を築いたとされている。
そしてそのドラゴンは、フォレストと一緒に死んだ。
それ以降、ドラゴンと契約出来た者はこの国にいない。
なのに、契約をあっさりした者がいると知り、どれだけ驚いたことか。
そしてその者の事をマクシミリアンに詳しく聞いた。
「…名前をリティア・パル・アーティ。女性でBランク冒険者。年齢は…、年齢は……」
マクシミリアンが珍しく歯切りが悪い。どうしたのだろう。
「どうした?」
「いえ、年齢が六歳とありまして……。後でまた確認してみます」
「あ、ああ」
六歳!?本当に六歳なのだろうか。もし本当なら凄いがその分貴族が面倒くさいな…。
そしてマクシミリアンは年齢を確認したらしいが本当の本当に六歳なんだそうだ。
しかも、ドラゴンとの契約を結構渋ったらしい。ありえないだろ!ドラゴンだぞ!ドラゴンと契約出来るのに渋るなんて……。
とにかく、ドラゴンと契約したからには勲章を授けなくちゃいけないな。
そうして、騎士団と一緒に城にリティア殿が来る時になった。
騎士と従魔と共に現れたリティア殿は、天使かと思った。普通そんな事思わないんだがな…。
だが、光が反射して金に光髪はとても神秘的で本当に綺麗だ。顔も可愛くて、将来が心配になるくらいだ。
そして俺挨拶をしたら、驚いた顔を一瞬だけした。本当に一瞬で、見逃すくらいだったが。
その後リティア殿が挨拶をして、そこで綺麗で完璧なカーテシーを披露した。
リティア殿は違う国の貴族なのだろうか。いや、そんな情報があったら知らされるか。
言葉使いも完璧だったが、子供はやっぱり素直なのが一番だ。
だから敬語でなくていいと言った。
そして周りを見渡してみると、皆ポカンと間抜け顔になっていた。マクシミリアン、お前まで……。
「シャキッとしろ!」
さすがにそう言った。
応接室に行き、ドラゴンを見せて欲しいと言った。
でもリティア殿は不思議そうに「いるじゃん」と首を傾げて言った。
か、可愛いーー!!
だがそんな事は顔に出さずに問い返した。
だがさすがにマクシミリアンとは付き合いが長いからな、顔に少し出てますよ、と俺だけに分かるように視線で訴えてくる。
しょうがないだろ!可愛い物は可愛いんだから。
そしてドラゴンは黒髪の男だった。
ドラゴンって人化出来るのか!
これは俺らにとっては衝撃だった。そしてドラゴンはリティア殿に惹かれたからリティア殿と契約したと言った。
気持ちは分かる!是非娘に欲しい。だから息子のどちらかと結婚してくれないかな…。
とりあえずリティア殿、この国を楽しんでくれ。
そして俺の息子のどちらかと結婚して欲しい!!無理ならせめて養女に!
…好感度を上げる為に、とりあえずリティア殿に不快な思いをさせる貴族は潰そう。何がなんでも。
俺はそっと神に誓った。
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