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2章〜フォレスト王国王都〜
34、勲章どうする?…面倒臭いけどしょうがない。
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今日は王都へ行く日。料理がやっと出来るのかと思うと楽しみで楽しみで仕方ない。
王様には会いたくないけどねっ!だって面倒臭いじゃん。
「準備はいいな?」
「うん!」
今回一緒に王都に行くのはルイゴとクーイ。知らない人じゃなくてよかった。
そして私と従魔、ルイゴとクーイで転移ゲートに入った。
ルイゴが魔力を流した途端、周りが光った。
……。転移ゲート、どんな物なのか楽しみにしていたのにこの光、神界行った後、ティーアママに送ってもらう時のよう。というか、そのまんま。
…ま、別にこれが本命な訳ではないからね!別にいいもん。
光が治まって目を開けると、何かいかにも高位貴族です!って感じの人達がいた。
「ようこそ、リティア殿とその従魔、騎士団の方々。ルイゴ騎士団長は知っていると思うが俺がこの国の王であるノーク・フォレストだ」
うわぁ、いきなり王様か。心の準備出来てないのに!
「はじめまして国王陛下。私はBランク冒険者であるリティア・パル・アーティと申します。こちらは私の従魔達にございます」
うん、何とかカーテシーをうまく出来た。ティーアママ、カーテシーの情報までありがとう!とっても役に立ってるよーー!
「ほう、その歳で完璧なカーテシーが出来るなんて凄いな」
「お褒めに預かり光栄の極みにございます」
「別に敬語ではなくていいぞ。子供は素直なのが一番だからな」
「…ありがとうございます。そうさせてもらうね」
回りくどい言い方ばっかり言うのは疲れるもんね。王様が許可をくれて助かったよ。
そして私と王様以外は皆ポカンとしている。
…皆、間抜けな顔になってるよ~。いいのか~い。
王様もそう思ったらしい。
「…皆間抜け顔になってるぞ。シャキッとしろ!」
王様にそう言われて、皆やっと口を閉めた。
…何にそんなに驚いたんだろう。というか驚く要素あったか?
「とりあえず応接室に行こうか」
王様のその一声で皆移動を開始した。
「まず、リティアが契約したドラゴンを見せて欲しいのだが…。影にでも入っているのか?」
「?いるじゃん」
「どこにだ?」
「…ああ、そっか。分からないのか。ドラゴンこの子」
そう言って私はコムクを指差した。
そして今回は王様側の人達がポカンとした。
「……冗談か?」
「王様に冗談を言うほどの度胸は私にないよ!」
何故かこの場に居る皆に「嘘つけ!」って顔をされた。解せぬ。
「本当なのだな?」
「いくら王様でもしつこいよ」
「すまんすまん。ドラゴン殿、質問したいんだがいいか?」
《リティアどうする?》
《コムクが答えたければ答えればいいよ》
「…内容によるな」
「それで結構。ドラゴン殿はずっとあの帰らずの森に住んでいたのか?」
「ああ」
「では、何でゴブリンの集落討伐の時に出てきたんだ?」
「それは勿論、リティアに惹かれたからだ」
「そ、そうか。ではリティア、この国の始祖、フォレストはドラゴンを相棒とし、この国を築いた。だから、ドラゴンと契約したリティアに勲章を与えたいのだがいいか?」
正直言って、面倒臭い。貴族に絶対絡まれるよね、それ。…でも断れないか。しょうがない。
「分かりました」
王様には会いたくないけどねっ!だって面倒臭いじゃん。
「準備はいいな?」
「うん!」
今回一緒に王都に行くのはルイゴとクーイ。知らない人じゃなくてよかった。
そして私と従魔、ルイゴとクーイで転移ゲートに入った。
ルイゴが魔力を流した途端、周りが光った。
……。転移ゲート、どんな物なのか楽しみにしていたのにこの光、神界行った後、ティーアママに送ってもらう時のよう。というか、そのまんま。
…ま、別にこれが本命な訳ではないからね!別にいいもん。
光が治まって目を開けると、何かいかにも高位貴族です!って感じの人達がいた。
「ようこそ、リティア殿とその従魔、騎士団の方々。ルイゴ騎士団長は知っていると思うが俺がこの国の王であるノーク・フォレストだ」
うわぁ、いきなり王様か。心の準備出来てないのに!
「はじめまして国王陛下。私はBランク冒険者であるリティア・パル・アーティと申します。こちらは私の従魔達にございます」
うん、何とかカーテシーをうまく出来た。ティーアママ、カーテシーの情報までありがとう!とっても役に立ってるよーー!
「ほう、その歳で完璧なカーテシーが出来るなんて凄いな」
「お褒めに預かり光栄の極みにございます」
「別に敬語ではなくていいぞ。子供は素直なのが一番だからな」
「…ありがとうございます。そうさせてもらうね」
回りくどい言い方ばっかり言うのは疲れるもんね。王様が許可をくれて助かったよ。
そして私と王様以外は皆ポカンとしている。
…皆、間抜けな顔になってるよ~。いいのか~い。
王様もそう思ったらしい。
「…皆間抜け顔になってるぞ。シャキッとしろ!」
王様にそう言われて、皆やっと口を閉めた。
…何にそんなに驚いたんだろう。というか驚く要素あったか?
「とりあえず応接室に行こうか」
王様のその一声で皆移動を開始した。
「まず、リティアが契約したドラゴンを見せて欲しいのだが…。影にでも入っているのか?」
「?いるじゃん」
「どこにだ?」
「…ああ、そっか。分からないのか。ドラゴンこの子」
そう言って私はコムクを指差した。
そして今回は王様側の人達がポカンとした。
「……冗談か?」
「王様に冗談を言うほどの度胸は私にないよ!」
何故かこの場に居る皆に「嘘つけ!」って顔をされた。解せぬ。
「本当なのだな?」
「いくら王様でもしつこいよ」
「すまんすまん。ドラゴン殿、質問したいんだがいいか?」
《リティアどうする?》
《コムクが答えたければ答えればいいよ》
「…内容によるな」
「それで結構。ドラゴン殿はずっとあの帰らずの森に住んでいたのか?」
「ああ」
「では、何でゴブリンの集落討伐の時に出てきたんだ?」
「それは勿論、リティアに惹かれたからだ」
「そ、そうか。ではリティア、この国の始祖、フォレストはドラゴンを相棒とし、この国を築いた。だから、ドラゴンと契約したリティアに勲章を与えたいのだがいいか?」
正直言って、面倒臭い。貴族に絶対絡まれるよね、それ。…でも断れないか。しょうがない。
「分かりました」
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