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1章〜フォレスト王国カイヴの街〜
9、冒険者登録っ!……やっちゃった(テヘッ☆)
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「じゃあ、とりあえず冒険者ギルドに行こうか」
「うん!」
「ここが冒険者ギルドだよ」
おお~。大きい!やっぱり冒険者っていろんな格好の人がいるね!見ているだけでワクワクする。
中に入った。午後だからなのか、そんなに人はいない。
「まず冒険者登録しようか」
「うん」
空いている受付に一緒に行った。
「すみません。冒険者登録をしたいんですけど……」
「騎士様がですか?」
受付の人がすっごく不思議そうにして首を傾げた。
「ああ。僕ではなく、この子です」
うおっ。いきなり持ち上げられた。あっ、受付の人がびっくりしている。そりゃあ、急に人が現れたらびっくりするよね~。
「えっ……」
少しの間、受付の人が固まった。でもすぐに営業スマイルに戻るところは流石プロだとしか言いようがない。
「すみません。本当にこの子が冒険者登録するんですか?」
「だよね?」
「そうだよ~。あっ、冒険者登録ってどうやってやるんですか?」
「少々お待ちください」
受付の人がそう言うと、紙を取り出した。
「まずこちらの紙に名前、どんな物を使ってやるのか、などを書きます。ですが、名前だけでも結構です。いろんなことを書いた方がパーティに誘われやすくなるだけですから。字は書けますか?」
「書けます」
私は別にパーティなんてどうでもいいから、名前だけを書いた。書き終わったから紙を逆さまにして渡したら、なんでか驚かれた。
「どうしたんですか?」
「い、いいえ、なんでもありません。ギルドカードに情報を入れるので、少々お待ちください」
そう言って、隣に置いてある箱状の何かをいじり始めた。
「こちらのギルドカードをどうぞ。あとはこのギルドカードに魔力を込めれば登録完了です」
「分かりました」
どれくらい魔力を込めるのかな?あっ、従魔契約したら、念話もできるんだよね……。あ、これはティーアママによる脳内情報である。
《ねぇフェアディ、魔力ってどれくらい込めればいいのかな?》
《そんな事を我に聞かれてもな……。我もした事がないから分からん》
《そっか。ありがとう》
とりあえずこめれるだけこめるか。
「リティア!込めすぎだっ!!」
「え??」
クーイにそう言われた瞬間、ピカッと周りが一瞬真っ白になった。
ヤバッ。やっちゃった(テヘッ☆)そっとクーイと受付の人を見ると、目を見開いて固まっている。
「クーイ、大丈夫?」
そう声をかけると、クーイも受付の人もハッとなって動き始めた。
「ああ。大丈夫だ」
「あと、ランクについてなのですが、最初はEからで、E.D.C.B.A.Sと上がっていきます。ランクを上げるには、ポイントを集める必要があります。なお、受けた依頼、持って来た素材により、ポイントが変わります。あとBランク以上に上げる際は、試験を受ける必要があります」
「ありがとう!ねぇお姉さん。従魔もいるんですけど、何かしないといけませんか?」
「あ、ギルドカードに従魔が魔力を込めれば大丈夫です」
「ありがとうございます。フェアディ、魔力流して」
『分かった。これでいいか?』
「うん。お姉さん。魔物の素材を売りたいんだけどいいですか?」
「もちろんです。ここに出せますか?」
「ここじゃあ出しきれないから違うところがいいです」
「分かりました。では解体場にいきましょう」
ああ、ここからやっと私の冒険者ライフが始まるんだ。
そう実感して、この嬉しさを、私は静かに噛み締めた。
「うん!」
「ここが冒険者ギルドだよ」
おお~。大きい!やっぱり冒険者っていろんな格好の人がいるね!見ているだけでワクワクする。
中に入った。午後だからなのか、そんなに人はいない。
「まず冒険者登録しようか」
「うん」
空いている受付に一緒に行った。
「すみません。冒険者登録をしたいんですけど……」
「騎士様がですか?」
受付の人がすっごく不思議そうにして首を傾げた。
「ああ。僕ではなく、この子です」
うおっ。いきなり持ち上げられた。あっ、受付の人がびっくりしている。そりゃあ、急に人が現れたらびっくりするよね~。
「えっ……」
少しの間、受付の人が固まった。でもすぐに営業スマイルに戻るところは流石プロだとしか言いようがない。
「すみません。本当にこの子が冒険者登録するんですか?」
「だよね?」
「そうだよ~。あっ、冒険者登録ってどうやってやるんですか?」
「少々お待ちください」
受付の人がそう言うと、紙を取り出した。
「まずこちらの紙に名前、どんな物を使ってやるのか、などを書きます。ですが、名前だけでも結構です。いろんなことを書いた方がパーティに誘われやすくなるだけですから。字は書けますか?」
「書けます」
私は別にパーティなんてどうでもいいから、名前だけを書いた。書き終わったから紙を逆さまにして渡したら、なんでか驚かれた。
「どうしたんですか?」
「い、いいえ、なんでもありません。ギルドカードに情報を入れるので、少々お待ちください」
そう言って、隣に置いてある箱状の何かをいじり始めた。
「こちらのギルドカードをどうぞ。あとはこのギルドカードに魔力を込めれば登録完了です」
「分かりました」
どれくらい魔力を込めるのかな?あっ、従魔契約したら、念話もできるんだよね……。あ、これはティーアママによる脳内情報である。
《ねぇフェアディ、魔力ってどれくらい込めればいいのかな?》
《そんな事を我に聞かれてもな……。我もした事がないから分からん》
《そっか。ありがとう》
とりあえずこめれるだけこめるか。
「リティア!込めすぎだっ!!」
「え??」
クーイにそう言われた瞬間、ピカッと周りが一瞬真っ白になった。
ヤバッ。やっちゃった(テヘッ☆)そっとクーイと受付の人を見ると、目を見開いて固まっている。
「クーイ、大丈夫?」
そう声をかけると、クーイも受付の人もハッとなって動き始めた。
「ああ。大丈夫だ」
「あと、ランクについてなのですが、最初はEからで、E.D.C.B.A.Sと上がっていきます。ランクを上げるには、ポイントを集める必要があります。なお、受けた依頼、持って来た素材により、ポイントが変わります。あとBランク以上に上げる際は、試験を受ける必要があります」
「ありがとう!ねぇお姉さん。従魔もいるんですけど、何かしないといけませんか?」
「あ、ギルドカードに従魔が魔力を込めれば大丈夫です」
「ありがとうございます。フェアディ、魔力流して」
『分かった。これでいいか?』
「うん。お姉さん。魔物の素材を売りたいんだけどいいですか?」
「もちろんです。ここに出せますか?」
「ここじゃあ出しきれないから違うところがいいです」
「分かりました。では解体場にいきましょう」
ああ、ここからやっと私の冒険者ライフが始まるんだ。
そう実感して、この嬉しさを、私は静かに噛み締めた。
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