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ダリア・アリッサム(2)
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「さあ、着きましたよ! ここが病院です!」
サーキスは黒いワンピースの女性を後ろから眺めながら色々考えていた。
(このお姉さん、意外と地味な仕事してるよな…。機織りっていうより、踊り子って感じだぜ…)
三人が診察室に入るとパディが机に座って水を飲んでいた。
「おかえりなさい」
「ただいま帰りました! 患者さん連れて来ました! ダリア・アリッサムさん、二十二歳です。妊娠の有無の確認です!」
「ふむふむ。僕は医者のライスです。ではベッドに寝てください。それで説明しますと金髪の彼は僧侶です。呪文の力で透視ができるんです。それではお調べしますねー。サーキス、じゃあ調べて。おへその辺りだよ。こほっ…」
(やっぱり俺頼みかよ…。もっと画期的な方法で調べるの期待してたのによ…)
サーキスはベッドに横たわったダリアの下腹部に手のひらをかざした。
「はーい。アハウスリース・フィギャメイク・コトゲイシャス……」
(しかし、美人のお腹を視るのは緊張するぜ…。妊娠も初めてだしよ)
「…テュアルミュールソー・リヴィア・宝箱」
サーキスは手のひらをダリアの腹に近づけたり、遠ざけたりしながら体の中を探った。
(…え⁉ 何だこれは⁉ エイリアンみたいな奴が寝てるぞ⁉)
その肌色の小さな小さな生き物は、頭は大きく手足は短かった。髪の毛など一本も生えていない。それは何というか神秘的な光景だった。
「いる! いますよ!」
欲張りなサーキスはその子供の心臓までも覗いた。
「うわぁ! ちっせえ! こんな小さな心臓も元気に動いてるー! すげえ!」
彼は透視をしていてこんなに嬉しい想いをしたのは初めてだった。極上の笑顔で瞳を輝かせながら、子供を見ていた。
「ほらほらサーキス、興奮しない。こういう時は『おめでとうございます。ご懐妊です』って言うんだよ」
「ええっ⁉ 何て言うの? もう一回!」
「サーキス、絵を描いてあげるといいわ! あたし、スケッチブックを取って来る!」
「それはいいね! 絵から妊娠してどれくらいか、出産する月も推測できるね」
三人が浮かれていると、ダリアの一言で皆が動きを止めた。
「必要ないよ」
一瞬にして静寂がおとずれると彼女は続けた。
「堕ろすよ。あんた医者ならできるだろ?」
三人は凍り付いた。特に胎児を直接視たサーキスは天国から地獄へ突き落とされる気分だった。
「あの…」
医者のパディが何か言おうとしていたが、リリカが先に言い放った。
「今からは他の手術の予定が入っているので今日はできません! 明日も明後日も予約が詰まってます! うーん、そうですね…。来週なら空いてますね!」
さっきまでの愛想笑いが嘘のようにリリカは冷たく切り返す。
「ふーん。あっそ。じゃあ、よそに行くよ。お愛想」
「…今日は三百ゴールドです」
「たっか! 高い! たった一回呪文唱えただけでそれってぼったくりじゃない⁉ だいたいその医者何もしてないし、僧侶の兄さん一人居ればいいだけの話じゃない? それならさっきの池でもよかったよね? わざわざ病院におびき寄せて金取るなんて卑劣よねー。これは潰れるのも時間の問題だ。はいはい、いいよ、ちゃんと金は払ってやるわ」
「あ、ありがとうございます…」
ダリア・アリッサムは診察室の扉を勢いよく閉めると病院から去って行った。思考が停止しているサーキスにリリカは言った。
「サーキス、付いて来て! あの人のことを調べるわよ!」
「…え?」
リリカは看護帽を机の上に置くと、
「先生行って来ます!」
駆け足でダリアを追った。サーキスも遅れて付いて行く。
(きっと何か原因があるはずだわ! 聞いたら何か解決方法があるはず!)
外はからりとした晴天が続く。二人が左、右と顔を動かして彼女を探していると黒いワンピースが見えた。彼女は東に足を進めていて姿はもう小さい。
リリカ達は物陰に隠れながら尾行する。壁に背を付けながらリリカは思った。このままでは彼女はどこかで妊娠中絶を受けるだろう。しかし、下手な医者にかかればその時に子宮を傷付けられることがある。最悪、二度と子供ができなくなる。それなら初めからパディが手術すれば問題はないだろう。しかし、生まれるべき命が失われるのは苦しい。二人とも助ける方法はないか考えを巡らせた。
不意に隣から声がした。
「ねえ、二人とも何してるの?」
背を屈めて顔を近づけて来るファナだった。
「わー、びっくりした! えっとね、そこからちょこっと顔を出して向こうを見て」
「こう?」
「ほら、黒いワンピースの人がいるでしょ? あの人が妊娠してるの。でも中絶するって言うから断ったの。あたしはどうにかしたいの。理由ぐらい知りたいわ」
「へえ! ちょっと私も付いて行く! ねえサーキスはどう思う?」
サーキスは考えた。先ほど見た可愛らしい生き物が死ぬかもしれない。楽しい気分があっという間に落とされた。寺院時代、サーキスは人の命を救うことに注力していた。生命を救うにはとにかく多大な努力が必要だ。それを、生まれてくる命をあっさりと捨てるなんて。
「わからない…」
サーキスからごく自然とそんな言葉が出た。そしてそれはファナにとって期待はずれの答えだったようだ。
(サーキスのこと好きかなって思っていたけどやっぱり違うかな…)
男女のすれ違いはこうも容易く起こってしまうものか。サーキス達は三者三様に思いを抱きながら、若い妊婦の後を追った。
ダリアが人気のない公園まで来ると誰かを探している様子だった。公園の奥のベンチで男が座っているのが見えた。二人はお互いに歩み寄る。
リリカ達は息を殺しながら植木の裏を歩いて二人の声が聞こえる所まで近づいた。女が言った。
「ダグラス、さっき病院に行って来た」
ダグラスと呼ばれた男はフードをしていて顔がよく見えない。
「どうだった?」
「やっぱり妊娠してるって」
「それならさっさと堕ろせよ! 現状はわかってるだろ⁉」
「だって…」
男の言葉にサーキスの心に怒りの火が付いた。殺されようとしている命、自分本位のことを言う輩、そしてスレーゼンから逃げようとしていた自分。様々な気持ちに駆られた彼は無意識のうちに地面を蹴っていた。
「何を言ってやがるんだ、お前はー!」
サーキスが拳を振りかざして走って来る。ダリアは何事と思いながら、その場を離れようとした。
(ヤバい、やられちまうよ!)
サーキスがダグラスという男を殴りかかろうとした時、ダリアがほぼ同時に叫んだ。
「僧侶の兄さん気を付けな! そいつは拳闘士だよ!」
男から鋭いパンチがサーキスに飛んで来た。サーキスはその一撃に吹き飛び、短い時間だが宙を舞う。そして頭から地面に落下すると思えば、彼は寸前で片手を地に付けて跳ね上がり、バク転してダウンを回避した。
力強く大地に立つサーキスだが、左の頬が腫れ上がっている。いなしてこのダメージ。かなりの手練れだ。痛みで少しは冷静になった。
(頭に血が上って喧嘩売っちまったけどどうする⁉)
二人の方を見ればリリカは困り顔。反対にファナは拳を振り上げている。
「サーキス頑張れ!」
声援が飛んだ。
(これは負けられねえ!)
強い風が吹いてダグラスという男のフードを落とした。短い黒髪が見える。そして、彼の表情は売られた喧嘩は買うという狂犬のような顔つきだ。一見して喧嘩慣れしているようだ。体格は瘦せ型、背丈などサーキスとほぼ同じ体型だ。
サーキスは看護師のシャツを脱いでかなぐり捨てた。
「うぉーーっ!」
雄叫びを上げて殴りかかるサーキスを男は華麗にスウェーでかわす。逆にカミソリのようなジャブを喰らわせる。かすってサーキスの頬に血しぶきが飛ぶ。
(何っ⁉)
顔に意識が向いたサーキスの腹に重いボディブローが一撃。当たり前のようにガードが下がり、顔に五、六発パンチをもらってサーキスは吹っ飛んだ。今度はダウンも回避できなかった。
よろめいて起き上がる彼は回復呪文を今すぐ使いたい気分だった。
(でもそういうわけにはいかねえ!)
次にサーキスは前蹴りに勝負をかけた。
「これなら!」
あろうことか肘でガードされた。
(んだと⁉ もう一発!)
逆の足で渾身の前蹴りを繰り出せば、今度は足をはたかれてこちらの進行方向まで変えられた。そこにストレートパンチが飛んで来る。サーキスはまたも空中を飛んで地面を舐めた。
起き上がる彼の耳に耳鳴りが鳴り出す。三半規管をやられたようだ。完全に耳を狙われた。
諦めることなくサーキスがまた、がむしゃらに拳を繰り出すが、こちらのパンチを一発撃つ速度に敵は二発も三発も返して来る。さすがは本職。サーキスは三回目のダウンを奪われた。
明らかに実力差が見える戦いだったが、ファナは応援をやめなかった。
「サーキス立ってー!」
リリカも大声を出す。
「頑張ってサーキス!」
「僧侶の兄さん、負けるな!」
ダリアまでもがサーキスに声援を送った。
(お、俺を応援してんじゃねえよ…。何なんだ、あんた…)
サーキスは黒いワンピースの女性を後ろから眺めながら色々考えていた。
(このお姉さん、意外と地味な仕事してるよな…。機織りっていうより、踊り子って感じだぜ…)
三人が診察室に入るとパディが机に座って水を飲んでいた。
「おかえりなさい」
「ただいま帰りました! 患者さん連れて来ました! ダリア・アリッサムさん、二十二歳です。妊娠の有無の確認です!」
「ふむふむ。僕は医者のライスです。ではベッドに寝てください。それで説明しますと金髪の彼は僧侶です。呪文の力で透視ができるんです。それではお調べしますねー。サーキス、じゃあ調べて。おへその辺りだよ。こほっ…」
(やっぱり俺頼みかよ…。もっと画期的な方法で調べるの期待してたのによ…)
サーキスはベッドに横たわったダリアの下腹部に手のひらをかざした。
「はーい。アハウスリース・フィギャメイク・コトゲイシャス……」
(しかし、美人のお腹を視るのは緊張するぜ…。妊娠も初めてだしよ)
「…テュアルミュールソー・リヴィア・宝箱」
サーキスは手のひらをダリアの腹に近づけたり、遠ざけたりしながら体の中を探った。
(…え⁉ 何だこれは⁉ エイリアンみたいな奴が寝てるぞ⁉)
その肌色の小さな小さな生き物は、頭は大きく手足は短かった。髪の毛など一本も生えていない。それは何というか神秘的な光景だった。
「いる! いますよ!」
欲張りなサーキスはその子供の心臓までも覗いた。
「うわぁ! ちっせえ! こんな小さな心臓も元気に動いてるー! すげえ!」
彼は透視をしていてこんなに嬉しい想いをしたのは初めてだった。極上の笑顔で瞳を輝かせながら、子供を見ていた。
「ほらほらサーキス、興奮しない。こういう時は『おめでとうございます。ご懐妊です』って言うんだよ」
「ええっ⁉ 何て言うの? もう一回!」
「サーキス、絵を描いてあげるといいわ! あたし、スケッチブックを取って来る!」
「それはいいね! 絵から妊娠してどれくらいか、出産する月も推測できるね」
三人が浮かれていると、ダリアの一言で皆が動きを止めた。
「必要ないよ」
一瞬にして静寂がおとずれると彼女は続けた。
「堕ろすよ。あんた医者ならできるだろ?」
三人は凍り付いた。特に胎児を直接視たサーキスは天国から地獄へ突き落とされる気分だった。
「あの…」
医者のパディが何か言おうとしていたが、リリカが先に言い放った。
「今からは他の手術の予定が入っているので今日はできません! 明日も明後日も予約が詰まってます! うーん、そうですね…。来週なら空いてますね!」
さっきまでの愛想笑いが嘘のようにリリカは冷たく切り返す。
「ふーん。あっそ。じゃあ、よそに行くよ。お愛想」
「…今日は三百ゴールドです」
「たっか! 高い! たった一回呪文唱えただけでそれってぼったくりじゃない⁉ だいたいその医者何もしてないし、僧侶の兄さん一人居ればいいだけの話じゃない? それならさっきの池でもよかったよね? わざわざ病院におびき寄せて金取るなんて卑劣よねー。これは潰れるのも時間の問題だ。はいはい、いいよ、ちゃんと金は払ってやるわ」
「あ、ありがとうございます…」
ダリア・アリッサムは診察室の扉を勢いよく閉めると病院から去って行った。思考が停止しているサーキスにリリカは言った。
「サーキス、付いて来て! あの人のことを調べるわよ!」
「…え?」
リリカは看護帽を机の上に置くと、
「先生行って来ます!」
駆け足でダリアを追った。サーキスも遅れて付いて行く。
(きっと何か原因があるはずだわ! 聞いたら何か解決方法があるはず!)
外はからりとした晴天が続く。二人が左、右と顔を動かして彼女を探していると黒いワンピースが見えた。彼女は東に足を進めていて姿はもう小さい。
リリカ達は物陰に隠れながら尾行する。壁に背を付けながらリリカは思った。このままでは彼女はどこかで妊娠中絶を受けるだろう。しかし、下手な医者にかかればその時に子宮を傷付けられることがある。最悪、二度と子供ができなくなる。それなら初めからパディが手術すれば問題はないだろう。しかし、生まれるべき命が失われるのは苦しい。二人とも助ける方法はないか考えを巡らせた。
不意に隣から声がした。
「ねえ、二人とも何してるの?」
背を屈めて顔を近づけて来るファナだった。
「わー、びっくりした! えっとね、そこからちょこっと顔を出して向こうを見て」
「こう?」
「ほら、黒いワンピースの人がいるでしょ? あの人が妊娠してるの。でも中絶するって言うから断ったの。あたしはどうにかしたいの。理由ぐらい知りたいわ」
「へえ! ちょっと私も付いて行く! ねえサーキスはどう思う?」
サーキスは考えた。先ほど見た可愛らしい生き物が死ぬかもしれない。楽しい気分があっという間に落とされた。寺院時代、サーキスは人の命を救うことに注力していた。生命を救うにはとにかく多大な努力が必要だ。それを、生まれてくる命をあっさりと捨てるなんて。
「わからない…」
サーキスからごく自然とそんな言葉が出た。そしてそれはファナにとって期待はずれの答えだったようだ。
(サーキスのこと好きかなって思っていたけどやっぱり違うかな…)
男女のすれ違いはこうも容易く起こってしまうものか。サーキス達は三者三様に思いを抱きながら、若い妊婦の後を追った。
ダリアが人気のない公園まで来ると誰かを探している様子だった。公園の奥のベンチで男が座っているのが見えた。二人はお互いに歩み寄る。
リリカ達は息を殺しながら植木の裏を歩いて二人の声が聞こえる所まで近づいた。女が言った。
「ダグラス、さっき病院に行って来た」
ダグラスと呼ばれた男はフードをしていて顔がよく見えない。
「どうだった?」
「やっぱり妊娠してるって」
「それならさっさと堕ろせよ! 現状はわかってるだろ⁉」
「だって…」
男の言葉にサーキスの心に怒りの火が付いた。殺されようとしている命、自分本位のことを言う輩、そしてスレーゼンから逃げようとしていた自分。様々な気持ちに駆られた彼は無意識のうちに地面を蹴っていた。
「何を言ってやがるんだ、お前はー!」
サーキスが拳を振りかざして走って来る。ダリアは何事と思いながら、その場を離れようとした。
(ヤバい、やられちまうよ!)
サーキスがダグラスという男を殴りかかろうとした時、ダリアがほぼ同時に叫んだ。
「僧侶の兄さん気を付けな! そいつは拳闘士だよ!」
男から鋭いパンチがサーキスに飛んで来た。サーキスはその一撃に吹き飛び、短い時間だが宙を舞う。そして頭から地面に落下すると思えば、彼は寸前で片手を地に付けて跳ね上がり、バク転してダウンを回避した。
力強く大地に立つサーキスだが、左の頬が腫れ上がっている。いなしてこのダメージ。かなりの手練れだ。痛みで少しは冷静になった。
(頭に血が上って喧嘩売っちまったけどどうする⁉)
二人の方を見ればリリカは困り顔。反対にファナは拳を振り上げている。
「サーキス頑張れ!」
声援が飛んだ。
(これは負けられねえ!)
強い風が吹いてダグラスという男のフードを落とした。短い黒髪が見える。そして、彼の表情は売られた喧嘩は買うという狂犬のような顔つきだ。一見して喧嘩慣れしているようだ。体格は瘦せ型、背丈などサーキスとほぼ同じ体型だ。
サーキスは看護師のシャツを脱いでかなぐり捨てた。
「うぉーーっ!」
雄叫びを上げて殴りかかるサーキスを男は華麗にスウェーでかわす。逆にカミソリのようなジャブを喰らわせる。かすってサーキスの頬に血しぶきが飛ぶ。
(何っ⁉)
顔に意識が向いたサーキスの腹に重いボディブローが一撃。当たり前のようにガードが下がり、顔に五、六発パンチをもらってサーキスは吹っ飛んだ。今度はダウンも回避できなかった。
よろめいて起き上がる彼は回復呪文を今すぐ使いたい気分だった。
(でもそういうわけにはいかねえ!)
次にサーキスは前蹴りに勝負をかけた。
「これなら!」
あろうことか肘でガードされた。
(んだと⁉ もう一発!)
逆の足で渾身の前蹴りを繰り出せば、今度は足をはたかれてこちらの進行方向まで変えられた。そこにストレートパンチが飛んで来る。サーキスはまたも空中を飛んで地面を舐めた。
起き上がる彼の耳に耳鳴りが鳴り出す。三半規管をやられたようだ。完全に耳を狙われた。
諦めることなくサーキスがまた、がむしゃらに拳を繰り出すが、こちらのパンチを一発撃つ速度に敵は二発も三発も返して来る。さすがは本職。サーキスは三回目のダウンを奪われた。
明らかに実力差が見える戦いだったが、ファナは応援をやめなかった。
「サーキス立ってー!」
リリカも大声を出す。
「頑張ってサーキス!」
「僧侶の兄さん、負けるな!」
ダリアまでもがサーキスに声援を送った。
(お、俺を応援してんじゃねえよ…。何なんだ、あんた…)
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